「限界凸旗 セブンパイレーツH」レビュー

 本日のゲームレビューは「限界凸旗 セブンパイレーツH」。

 コンパイルハートの「限界凸〇」シリーズの一本で、Vitaに出ていた奴のリメイク版ですね。クソ忙しい最中、超面白いポケモンレジェンズを一時的に放置してこれプレイしていたと思うとなんかよく分からん何かがこみあげて来るなw

  • Vita版はたしか1000円以下で買いましたが、こいつは定価4800円。高いw 他の限界凸シリーズよりちょっとだけ高いし、なぜかコンパイルハートの3DRPG系は微妙に値段高めなんですよね。エンジンとかの問題なんだろうか…。

 

f:id:kaz20001:20220206232547j:plain

 Switch版はタイトルにHが入っていますが、タイトルコールとかはVita版まんま。そのほかのプレイ感覚も基本的にはVita版からは大きく違わない感じかな。

 

f:id:kaz20001:20220206232559j:plain

 若干嬉しいのが、Vita版のDLCコンテンツが最初から入っていて、ON/OFFで設定できるところ。これなしだとさすがにもう少しプレイ時間が延びるかもですが。まぁ基本は全部ONでいいかと。

 

 

f:id:kaz20001:20220206232649j:plain

f:id:kaz20001:20220206232640j:plain

 ゲームシステムはオーソドクスな3DフィールドのRPG。フィールドマップからダンジョンに潜って探索して、というタイプ。まぁ、コンパイルハートのゲームに良くあるやつですね。

  • 一つ一つのダンジョンは非常に短く、敵を避けながら行けば5分もかからない程度。さすがに短すぎでは…。クエスト攻略などでいろいろなダンジョンに何度ももぐることになるので、テンポが良いことだけはまぁ評価できるかも。
  • なおダンジョンではジャンプさせる機能はあるが、それで段差を上ったりするシーンは一切ありません。ただ単に乳を揺らすだけの無駄機能です。なんでそんなところだけ凝っているんだw

 

f:id:kaz20001:20220206232734j:plain

 あとダンジョン歩いているときにキャラクターにカメラを近づけると、目線がカメラを追ってきます(無駄に滑らかに動く)。だからなんでそういうところはやたら凝っているんだw

 

f:id:kaz20001:20220206232621j:plain

 バトルは素早さによる行動順システムという、これまたコンパイルハートRPG基本システム。ゲームバランス的にはVita版のアップデート後みたいなバランスで、雑魚敵は基本オートで楽勝、ボス戦は適正レベルまで上げていればそこまで苦戦はしないという温さ。まぁ、このゲームの温い世界観にはあっていますが…。

  • このゲームで独特なバランスなのがMP周り。これは攻撃したりダメージを受けたりすることで回復するようになっているため、タイミングによっては通常攻撃をして稼ぎに行ったりする必要がある。このMPを巡る攻防部分だけはちょっと頭を使う必要あるかな。
  • あとバフ・デバフ周りの仕様もちょっと特殊で「バフ・デバフ枠は共通で一枠」「相殺せず、後に付けたバフ・デバフが有効」となっており、これによりバフ・デバフの付け替えといった攻防はちょっと面白いかも。これは敵側も共通であるため、デバフ付与のスキルを使う場合は維持したいデバフを剥がしてしまわないように気を付けて攻撃する必要があります。
  • 他にも状態異常の効果、特にスキル使用不可となるシックが後半まで猛威を振るうため、状態異常を防ぐバリアを展開する「バリアゼリー」持ちのジュエルは後半になるほど輝くキャラ。

 

f:id:kaz20001:20220206232707j:plain

 パイ育システムにより、乳とステータスを盛るシステムも健在。ただ、このモデリングの問題か、変な形状になることが多い(この点もVita版まんま)。パイ育限界凸破していると余計に。その点はSwitch版移植時にもう少し何とかならなかったのか…。

  • なお、パイ育とステータス上昇は関係性はあるものの、前述通り温いバランスのためとりあえず適当にやっていても詰まることはありません。好きに育てると良いです。

 

f:id:kaz20001:20220219164653j:plain

 というわけでトゥルーエンドまでプレイ。特に攻略Wikiとかを見ずに、Vita版プレイした時の記憶だけで遊びましたが、それでもクリアまでプレイ時間12時間ぐらいでした。やっぱ短いなw 

  • この短さがこのゲーム最大の欠点。イベントが全体的に薄味で、ゲームバランスも温い、それでいながら後半は過去ダンジョンに潜ってクエストをこなす必要があったりと尺稼ぎも多々見られる等、まぁ完成度はあまり高くないです。モエロクロニクルとクリスタルがなまじ遊べるボリュームだっただけにどうしてもボリュームダウン感が否めない。

 それでいて定価4800円はやっぱ高い…。セール中に購入したとはいえ、それでも3000円以上だったし。せめて2000円台ならまだマシだったかな。いや、やっぱ高いなw

 

 最終的なクリア時のメンバーは以下のような感じ。多分誰使っても攻略そのものには支障がないと思われますが。

  • パルテ (装備:オットン愛用の眼帯/初恋リーフ)
    • 主人公。フェロモン:風属性のアタッカーで攻撃スキル、回復スキル、全体バフなどをバランスよく持っていることから最初から最後までメインメンバーとして使える。
  • ジュエル(装備:山の守護者/ゆーわくトライアングル)
    • 回復スキルを多数持っているうえ、状態異常防止の「バリアゼリー」が後半になればなるほど使えるようになってくる。こいつを入れるかどうかで後半ボス(とくに四天王戦)はかなり楽になる。こいつは攻撃に行くチャンスが少なくMP回復量が足りなくなりがちなので、「ドM」(被ダメ時MP回復量アップ)が付く装備推奨。
  • ポロン(装備:山の守護者/ドリーミングロック
    • 全体攻撃と強力な回復技を兼ね備えた魔法使い枠。それでいながらなぜか打撃も強めで、デバフ付与効果付きという強キャラ。
  • リンド(装備:真夏の果実/紅蓮の嵐)
    • 単発攻撃が高いアタッカー。攻撃+自己バフスキルがMP消費少な目で打てるため、フェロモン変更技で補助してやればボス戦でも強力なアタッカーとなってくれる。