Switch版「不思議の国の冒険酒場」レビュー

 本日のゲームレビューはSwitch版「不思議の国の冒険酒場」。

 以前3DS版について取り上げていましたが、今回ついにSwitch移植版が出ました。

 本当は ポケモンSVのDLC外伝を遊ぶつもりだったのに、「とりあえず少しだけ触るか…」みたいな感じで始めたら止まらなくなって結局裏ダンジョン攻略まで遊んでしまったw

 

 というわけで今回は裏ボス戦まで攻略済み。最終的なプレイ時間は約30時間ぐらいのところでの感想となります。

 相変わらず飾り気がなさすぎるスタート画面。3DS時代と比べてうっすら壁紙が映っているところがちょっとバージョンアップしとるw

  • というか3DS版が2014年発売だからもう10年も経つんですね…。時が過ぎるのは早い。

 

 ストーリーはシンプルで、七天使亭なる悪徳食堂に地上げを狙われているため、酒場の売り上げを増やし、王国の酒場ランキングを駆け上がっていくという、いわゆる「アトリエ系RPG」システム。

 

 3DS版からグラフィック関連は結構書き直しされており、特に全体マップが結構シュッした感じになっています。ここ地味に感動w

 

 料理に使う食材は各ダンジョンに落ちていたり、モンスターを倒すことで入手できる。

  • 今回はダッシュ機能が追加され、移動がだいぶ早くなった…のはいいんですが、四方向にしか動けないという古RPGスタイル、かつ道が狭いところが多いため、Switchのスライドパットだと早すぎて制御がかなり困難。十字キーでずっと操作せざるを得ないのでちょっと指が痛くなりますねw

 

 バトルシステムはこれ以降冒険酒場シリーズ恒例となったパーティ3人スタイル。早い奴から行動順が回ってくるというアクティブタイムバトル式。

  • レベルは食事することで上がりますが、スキルを覚えるためにはバトル勝利時に入手できる属性EPという経験値を貯める必要がある。これのせいでスキル覚えにくくて、気軽にパーティメンバーを変えづらい。この点は続編の「マレニア国の冒険酒場」と並んで本作の難点かな。
  • また敵の出現数が結構多めで、かつ攻撃も早いうちから全体攻撃が飛んでくるため、ちょっと油断すると割とサックリやられます。その分こちらも全体攻撃が強いため、後半は有効属性となる全体攻撃の打ち合いになりがち。

 酒場経営部分は非常にシンプル。様々な食材を基に料理を作り、酒場のメニューに登録することで自動的に売り上げが計上されるシステムとなっています。

  • ここも3DS版から変わっており、料理とは別枠に飲み物を配置できるようになった。これにより多少売り上げが増えたり、酒場の雰囲気をロールプレイしやすくなりましたw
  • 料理は特定の組み合わせにすることでコンボとなり、売り上げが上がるという要素がありますが、正直これはそんなに意識しなくてもいいかな。つべこべ言わずに値段の高い料理を並べるのが正解ですw
  • 始めのうちはEXPに変える用の料理と売る用の料理の両立が難しいのですが、「ロクスタン」「黄金魚」などかなり効率が良い食材があるので、このあたりをEXPに変えていくのが攻略のコツ。

 

 10日に1回行われる料理コンテストを勝ち抜きつつ、一定以上の売り上げに達成することで酒場ランクがアップ。基本的にはランクがアップすることでストーリーが進み、新しいマップが解放されていきます。

  • 先に進めば進むほどに効率よい食材が入手でき、収入も50倍ぐらいに増えていくインフレ経営となっていきます。

 

 また、3DS版から追加された要素として「賄い料理」が追加された。これは料理を作った時に溜まるCPを使って即食べる食事を作ることができるというもの。これ自体は便利なんですが肝心のCP消費量ともらえるEXPの割合があまりよろしくないため、胃薬飲んで食事を詰め込む際に一品追加できる、ぐらいの感覚。

 結局は今回も「胃薬」を飲んで満腹度を下げる→新しい料理を詰め込むという拷問みたいなプレイが最適解という部分は変わりません。むしろこれが冒険酒場シリーズらしさかもw

 

 表ラスボスとのバトル。酒場を切り盛りしているだけだったのに、何か世界を滅ぼしかねない魔物と戦うというトンデモ展開になっとる。この辺のノリが昔のRPGっぽい。

  • 表ラスボスで一番警戒すべきは全体麻痺攻撃。全員麻痺したら終わりなので麻痺耐性装備を最低一人は付けておくべし。
  • 大体LV60程度まで上げて、アイテムを大量に持ち込み、回復を欠かさないことで十分勝ち目が見えてきます。

 

 ということで表エンディング。ここまでは大体20時間ぐらいで到達出来ました。

 

 表エンディングクリア後は、これまでのダンジョンの道を塞いでいた石板を破壊し奥のエリアに進めるようになる。各地の奥エリアには隠しボスがおり、これらをすべて倒すこと+イベントを起こすことで裏ボスのいるダンジョンに挑むことができます。

  • この時に使うアイテムが「つるはし」なんですが、これでこの石板を壊せることにしばらく気が付かなかったw

 

 さすがに表エンディングクリア直後のレベルでは隠しボスと戦うのは辛いので、ここでかなり稼ぎを入れました。最大効率を考えると「ギバルト・パス」に出て来るドレイクを延々狩り続けるのがいいんですが、これメンツがずっと変わらんから眠くなるのが難点w

 

 裏ボス戦。攻撃名が「ヌルポインター」「配列外参照」「メモリリーク」といったやたら印象的な攻撃を使ってくる。状態異常も同時に叩き込んで来るのでリカバーが結構大変。

  • 火力はクソ高いですが、幸いデバフが効くのでデバフ持ちをメンバーに一人入れておくと安定して攻略できると思います。

 

 最終的なパーティメンバー。ラストバトル的にはLV75ぐらいあれば十分勝てそうでした。

  • まず「リーディア」。片手剣による全体火力+単体火力あり、このゲームで必須級ともいえる盗む系特技が使える、そしてボス戦でめちゃ有用な単体デバフ持ち、おまけにアイテム効果も高いという、前衛メンバーとして理想的なキャラ。さすが単体でスピンオフゲームが出ただけはあるなw
  • 後衛は「アルフィネ」。ダンジョンによっては「エーリアス」でも良いが、ラスボスが闇属性のため、光属性攻撃持ちのアルフィネの方が使いやすい。
  • 最後に「ミリヤ」。仲間になるのが一人だけめちゃ遅いが(ほぼ表ラスボス前)、弓による物理攻撃と魔法攻撃、全体回復に全体バフを使い分けられる便利キャラ。特に全体回復+状態異常回復を兼ねる「サンクチュアリ」はミリアしか使えないので裏ボス戦では必須級。

 

 レシピ図鑑も100%コンプリートしました。まぁコンボとかはかなり意識しないと全然集まらないのでフルコンプリートはめっちゃ難しそうですが。

 

 という感じでちょっと合間にプレイ…とか思っていたら恐ろしい時間泥棒っぷり。お値段1500円と3DS版から大分上がりましたが(これは3DS版が安すぎた)、このボリュームならコスパもばっちりの名作RPGですね。