本日のゲームレビューは「ARMED&GOLEM」(アームド&ゴーレム)。低価格帯RPGを多数手がけるケムコ製のRPGです。
とりあえず、18時間ぐらいプレイして、ストーリークリアと隠しボス含めて一通り倒したあたりでのレビューとなります。
元々はフューチャーフォン向けだった奴のリメイク作で、スマホゲー化を得てのコンシューマ移植となった出世魚のようなゲームですw
世界観やシステム的には「メタルマックス」シリーズをバリバリに意識したような内容で、戦車に代わり「ゴーレム」というロボに載って世界を旅しつつ、賞金首を倒したり、攫われた幼馴染を探し回ったりするPRG。ちょっと懐かしいSFCテイストのグラフィックがメタルでマックス感を高めてくれますw
- ストーリーは非常にシリアス。どこか逞しさや愛嬌が感じられたメタルマックスシリーズとは異なり、戦争の傷跡やそれに纏わる差別や対立などが生々しく、基本的に敵役となる帝国側の「悪役度」はいうに及ばず(ラスボス含めて外道ばっかりである)、味方的組織側もやらかしたこと(テロで弾圧を覆したら、自分たちがテロされることをビビッて弾圧するところとか)を考えるととても善玉とは言えないなど、おしなべて一癖あるやつらばかり。
- それだけにヴァレスの守銭奴だけども善性を捨てきれない若者らしさとか、短気だがジジイらしい含蓄もあるロック、しっかりした大人であるウルスラとおのれの存在に悩むエリスのコンビなどの主人公側のキャラクターが際立っています。低価格ゲームなのでそこまで期待していなかったですが、ストーリーに引っ張られて最後までプレイし続けるモチベーション保てたよ。
- 戦闘システムとしては、生身またはゴーレムに搭乗して戦う、これまたメタルマックスでおなじみの方式。大きな違いとしては、ウェイトターン式、かつ主砲や戦闘スキルにはクールタイムが設定されており、手番順や機動力が非常に重要となる点。雑魚敵相手でも主砲の残り弾数を気にせずにぶっ放せ、ボス相手ではスキル使用の見極めが重要になるなど、中々戦略的なシステムで、結構面白い。
- 特殊弾を絡めた状態異常周りのシステムは結構複雑ですが、複数属性をコンボすることで様々な効果が得られるという部分も良く出来ている。ただもう少し説明は欲しかったw これに気が付いたのラスダン直前だったよ…。
- 戦闘面ではスキル発動時のエフェクトがやや遅い点は気になった。戦闘スピードは3倍速まで可変できますが、それでちょうどいいかなってレベル。エフェクトカット機能も欲しかったかな。
- サブイベントも案外多く、まだ見ぬ賞金首やゴーレムを探して世界をウロウロするのがSFC時代のRPGっぽさあります。一部の賞金首のヒントが少なく、本当にウロウロする羽目になりましたが。露骨に怪しい箇所にいる奴はともかく、エンカウントで遭遇する系(特にシロパン)はかなりきついぞw
- とりあえずDLCの「エンカウント無効」はあるとないとでは探索の快適度がめちゃくちゃ違うので、これは入れておいた方が良い。逆に「経験値3倍」は、普通に遊んでもLVが足りないとなる箇所が特になく、ラスト付近にカンストしてしまうため特に要らないかな。経験値とは違い、お金の方はゴーレム強化や特殊弾補充のためにかなり後々までカツカツなので、グレードショップで「戦闘獲得金100%アップ」は購入しておきましょう。
↑ストーリーを一度クリアした後の隠しゴーレムを加えた大体最終構成。
というわけで低価格帯のRPGとしては値段以上に楽しめました。メタルマックス好きだった人はもちろんのこと、純粋なRPGとしても十分面白いのでオススメですね。
ぜひ続編の「ラスト&ゴーレム」も移植してほしいねw
<地味な攻略>
- グレードショップで買える「バトラーリング」は1歩でエンカウントという便利アイテムですが、コレとDLCの「エンカウント無効」は同時に使用すると無効側のみの効果となる模様。
- 特殊弾は(おそらく)冷凍弾→ジャミング弾→何か適当な状態異常弾と使うことで防御にデバフを掛けられる。これを仕掛けた後ロケット弾連射がボス戦では強い。他にも時限爆弾を撃ったのち、オイル弾→火炎弾の連続使用で即時爆殺するコンボもアツい。