Switch版「婆裟羅コレクション」レビュー

 ようやくコロナ休みから解放されそう。さすがに仕事がないのは不味いよなぁ。

 ということで今日も今日とてゲームレビュー。本日はマジでなぜこれが今になって復活したのか全く分からん奇天烈シューティング「婆裟羅コレクション」。

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↑婆裟羅1のタイトル。コレクションには1と2が収録されている。

 

 まず「婆裟羅」そのものがドマイナーなゲームであるためにちょっと解説すると、オリジナルは今は亡き「ビスコ」がリリースした「婆裟羅」(2000年)と「婆裟羅2」(2001年)というシューティングゲーム

  • ビスコから派生したビデオシステム彩京ならともかく、ビスコ謹製のシューティングというのはかなり珍しい。パッと思い浮かぶのは…「飛鳥&飛鳥」とかぐらいしか…。

 

 これがまぁ、発売時期を考えても相当にインパクトがあるゲーム内容で、大雑把には「架空の戦国時代を舞台に、戦国武将たちが謎のメカに乗って戦う」というかなりぶっ飛んだもの。というか戦国BASARAカプコン)のぶっ飛びっぷりはこのゲームをパろったのではと思っていたぐらいに切れたセンスをしていますw

 

 ただ肝心のゲームそのものが(時期的にもシューティング衰退期だったこともあってか)出回りが少なく、正直当時の間隔でも「隠れた名作」ぐらいの知名度でした。

  • 婆裟羅1の方はともかく、婆裟羅2の方は当時でも1、2回ぐらいしかゲーセンで見かけた記憶がありません。マジでレア物でしたが、それでもゲーム内容を覚えていたぐらいにはインパクトがあるゲームだったw

 

  ということでここからは婆裟羅のゲームシステムなどについて。基本的に1も2も同じシステムなので違いがないところについては省略します。

 

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↑キャラ選択

 「婆裟羅」は関ケ原、「婆裟羅2」は本能寺の変までの戦いをモデルにしたようなステージ構成となっており、まずはキャラ選択から。よくある、攻撃範囲・スピードが違うキャラから選択する方式です。

  • 「婆裟羅」では真田幸村島左近雑賀孫一の3人から、「婆裟羅2」では武田信勝百地三太夫、清瀧坊(オリジナル?)、明智光秀雑賀孫一(1の同盟キャラの祖父)の5人から選択する。
  • 人選はまぁ妥当といえば妥当でしょうが、婆裟羅2の武田信勝だけはマジで謎w なんでそんな歴史マニアでも知らないようなマイナー武将を(武田信玄の跡を継いだ武田勝頼の息子)w
  • 実はこのキャラ選択画面に表示されるステータスですが、ゲームプレイするうえで重要な「溜め攻撃時の溜め時間が違う」という部分が隠されています。とりあえず1では幸村>左近>孫一の順番で早い?

 

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↑ボスのカットイン。

 見た目には割と縦シューティングですが、「敵に当たっても基本ミスにならない」というルールからか敵が割と四方八方から襲い掛かってくる他、自機の動きも(最速のキャラでさえ)、一般的なシューティングとしてはかなり遅く、普通に立ち回っているとあっという間に弾に囲まれてしまう。

 そこで出て来るのが「溜め攻撃」。攻撃ボタンを押しっぱなしにすることでできる接近攻撃。似たようなシステムが「ガンバード2」にもありましたが、こちらはこれを使うことで敵弾をかき消す攻撃を行うことができるのだ。というか攻撃の激しさが半端ないため、いかにこの攻撃を繰り出して切り抜けていくのかがこのゲームの基本的な立ち回りとなる。

  • 溜めている間は無防備だが、溜め終わった瞬間は一瞬無敵時間がある。この細かい無敵時間も駆使しないと後半は本当に厳しい。でもよりによってキャラごとに溜め時間が違うため、キャラ変えづらいんですよね…。
  • ボム+溜め攻撃システムをフル活用していくことを前提としたゲームデザインのためか、ゲーム難易度は全体的に高い(通常の立ち回りが通用しない)。特に2の難易度はかなりキツく、私自身最低難易度でもクリアできていないw

 

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↑1の壁ボスとなる本田忠勝。

 

 ぶっ飛んだキャラクターや世界観とは裏腹に、通常攻撃と溜め攻撃をきちっと切り替えていかないと厳しいバランス。ステージ構成をキッチリ覚え、じわじわと攻略範囲を広げていくというあたりは、派生元のビデオシステム彩京のゲーム性に近い感じかもしれません。まさにマイナー名作と呼ぶにふさわしい内容。

 

 当時から好きなタイトルですが、まさかこれが現代に蘇るとは全く思っていませんでした。なぜこのマイナー極まりないゲームが突如として復活したのか、なぜパブリッシャーがブラジルのメーカーなのか(相当なマニアだったみたいだが)、謎は付きませんが…。

 元々そんなに高いもんじゃないですが今だとセールで800円。これはマジでお安い。ゲーム内容も面白いし、マジでお買い得だよ。