Switchでいろいろダウンロードソフトを遊んでみた(10)

 せっかくの夏休みなのにひたすら漫画ばっかり読んでいてこれ以上ないぐらい無為に過ごしている気がしてならない今日この頃。というわけでゲームをレビューしようw

 今回はSwitchダウンロードソフトの中でも「アーケードアーカイブス」のゲームに絞ってレビュー。

 

●作戦名ラグナロク

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 「作戦名」と書いて「オペレーション」と読む、ネオジオ初期ごろのオーソドックスな横スクロールシューティングゲーム
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 ゲーム内容は本当に王道の横スクロールシューティングといった感じで、「ショット」と「ボム」の2ボタンだけというシンプルなもの。システム面では(当時としても)ぶっちゃけ目新しいところはなく、グラフィックも発売年が1994年ということを考えるとかなり頑張ってはいるのですが(特にモーフィングしながら現れる敵など)、ネオジオ相当の荒さはあります。

 

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 そんなシューティングゲームとしてのシステムは平凡なのですが、このゲームの良点はBGMの素晴らしさ。ノリノリのレイブ系曲調に謎のサンプリング音声が混じった謎の音楽がひたすら耳に残ります。正直この音楽聞きたさに今でもたまにプレイしたくなるw

  • というかいまだにボス戦時の謎のサンプリング音声がなんて言っているのかよく分からん。どう聞いても「ダブルKO」って言っている気がするんですが、実際アレ何なんでしょ。プレイすると異常に耳に残るんですよねw
  • 難易度はネオジオのシューティングとしては低め。攻撃パターンを把握して、適切にボムを使っていくことを意識していればクリアそのものは割と楽な方だと思います。
  • ただスコアアタックをしようとすると、「打ち込み点が地形でも取れる」ことにより、地面すれすれを飛んでひたすら連打するというスタイルになる(通称「道路工事」)。正直このプレイスタイルは大変見栄えしないので、この点だけはちと辛いかな。クリアするだけだと気にならないのですが…。

 「シューティングゲームといえば音楽」 という主義の方にはお勧めできる一品。

 

●サンセットライダーズ

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 西部劇を舞台とした任意スクロールタイプのアクションシューティングゲームコナミ全盛期時代のアーケードゲームのためか、演出・BGMともにレベルが高い。

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 特にこのゲームで有名なのが1面の「死にたくなければ走れ!」のシーン。突進してくる牛を猛ダッシュで駆け抜けるシーンなどコミカルな演出が多い。

  • 「西部劇らしさ」と「コミカルさ」が両立した演出が非常に良く出来ており、町中、酒場、馬に乗って列車を追うといった西部劇のお約束を抑えたステージ構成で飽きさせない。
  • 個人的に好きなのはフォークを踏むと、「びたーん」と顔面を打つシーン。地味に難しいところに配置されているため非常に厄介な罠なんですが、見た目のコミカルさが好き。

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↑西部劇らしい馬に乗っての強制スクロール面もある。

 難点は「難易度がクソ高い」こと。キャラクターがデカいうえ、後半ステージともなると地形で移動が阻害されるため、敵攻撃を避けるのが非常に難しい。特にボス戦は耐久力が無茶苦茶高い奴が多く、攻撃の激しさもあってマジで歯ごたえありすぎる。

  • ゲーム開始時に主人公を選べるのですが、こだわりがなければ攻撃範囲が広いショットガン使いのボブかコルマーノ(3、4番目の奴)を使うのが無難。特にコルマーノは一部のボス戦特殊演出がカッコいいので初プレイだとコイツがオススメ。

 コナミ全盛期の傑作アクションシューティング。クソ難しい難易度をねじ伏せる自信がある方には是非。

 

●海底大戦争

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 アイレムがリリースした潜水艦が自機の横スクロールシューティング。もはや伝説と化している超絶ドットグラフィックでごく一部の数寄者には有名。

 ゲームとしては潜水艦だけにゆっくり動く自機を操作し、猛烈な攻撃を仕掛けてくる敵をじわじわと掻い潜り、ちょっとずつ進めていくというゲームバランス。

  • 主力は前方を攻撃する魚雷と、下方をカバーする爆雷爆雷は水面に上がった時は上方を攻撃する機銃(たまにミサイル)となる。それぞれ何種類か存在し、特に爆雷はステージによっては効果絶大な組み合わせとなるもの(上スクロール面での風船爆雷とか)が存在するなど、使い分けが重要。
  • とにかくテンポがゆっくりなので攻撃を避けるにもしっかりしたパターン構築が必要。

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 なんといっても見どころはグラフィックと演出。この気が狂っとるとしか思えない美麗ドットグラフィックによる超演出がゲーム最初から最後まで続くという、軽いオーパーツじみた出来で、一体どんなテンションがあればこれを作れたのかマジで分からん。

  • スタッフは後に「メタルスラッグ」開発に携わったそうだが、それも納得できます。
  • 上記スクショの2面は特にこの書き込みが凄まじいので必見。でも攻撃が無茶激しいので見ている余裕が全然ないのがジレンマw

  難点は、「くそ難しい」こと。特に後半面とか軽い地獄の様相で、凄まじい美麗ドットがあだとなって「どれが当たり判定でどれが背景か分からない」現象がプレイヤーを苦しめます。まぁアイレムのゲームにはありがちですが。

  • 一応、クリアだけなら何とかなるレベルですが、ノーコンテニュークリアはできる気がしない…。よりによってこのゲーム、ノーコンテニューかどうかでエンディングが分岐する(まぁ、ノーコンテニューだとバットエンドという変わった分岐ですけど)仕様だし。アーケードアーカーブならセーブできるので、ステージごとにセーブロードで行けなくもないか。
  • 分かりにくいが地形に当たり判定はないため、いざとなったら地形を壁にする感じでちょっとずつ進むとよいかも。とくにビルを破壊して進む4面あたりだと重要。
  • あと、内部ランクの上昇はかなり激しいらしく、武装を最大強化するとただでさえ強いボスがむっちゃ長引きます。ボスによっては武装強化を抑えたほうが楽かも。

 「メタルスラッグ」シリーズのある意味原点。演出のすさまじさは今見ても色あせない(というかむしろ今だと作れない)名作シューティングです。