Switch版「アーケードアーカイブス マジンガーZ」レビュー

 最近、腕の痛みに加えて腰痛まで発症して正直ゲームも中々できん…。

 

 とまぁそんなわけでちょっと久々のゲームレビューはアーケードアーカイブスマジンガーZ」。まさかの版権アーケードタイトルに発表時は一部の数寄者がざわめきだった本作。

 通常のアケアカが838円なのに、こいつは1500円とちょっとお高めな値段ですが、それでも大満足間違いなしの一本です。

 

 タイトル画面。というか当時メッチャ遊んだ記憶があるんだが、1994年製とかもう30年前のゲームなのか…(戦慄)。

  • 発売元はバンプレスト。版権タイトルに強い同社のアケアカ参戦はいろいろ夢が広がるなぁ…。「機動戦士SDガンダム サイコサラマンダーの野望」とか「ウルトラ警備隊」とか「超時空要塞マクロス」とか…。

 

 主役3メカそろい踏み。個人的にはスピードが速いグレンダイザーが他2機より使いやすい気がする。まぁ版権タイトルなんだから正直好きなメカ使って遊ぶべきですがw

 

 ステージ1が始まると、有名なマジンガーZの主題歌がBGMとして流れます。ここの出撃演出はマジでテンション上がるなぁ。

  • 各ステージのBGMがマジンガー3作品それぞれの主題歌となっているのが本作最大の特徴。正直1500円の値段はこの版権BGMのせいだとは思いますが、それ踏まえても価値ある名曲揃い。
  • 敵キャラも原作キャラ目白押しでクオリティも高い。ステージ内にボスボロットがうろついていたり、パワーアップアイテムを運んでくるのがダイアナンやビューナスだったりと細かいファンサービスも抜かりなし。

 

 本作のシステムは通常ショットと溜め撃ち、近距離攻撃のパンチ、ボムの4つ。特にパンチは敵ショットを消す効果があり、これの使いどころが攻略の鍵となる。

  • このゲーム、シューティングゲームとしては敵弾がかなり早く、出現位置を覚えたうえでパンチを駆使して敵弾消しを積極的に行っていかないとかなり厳しいバランス。
  • ショットは赤、青、緑の3種類があり、アイテムで切り替えていくというよくある方式ですが、機体ごとに強いやつ、使いやすい奴が結構はっきりしている印象。例えばマジンガーZでやる場合は基本青ショットで威力がいるときには赤ショット。緑ショットは取ったら死ぬので全力で避けようw
  • 溜め撃ちはショットの種類に応じた原作の必殺技を使える。これは演出がド派手だし威力も高いのでボス戦などでは積極的に狙っていきたい。

 

 パンチは敵に連続ヒットさせると一気に得点が稼げるようになっており、これをいかに狙っていくかがハイスコアの鍵。例えば、この1面ボスが振り回してくる新幹線に連打することで一気に桁違いのボーナス点を稼いだりできる。というか私はよく30年も前のゲームの稼ぎ方覚えてたな…。

  • このパンチの連続撃破ボーナスによりアーケード版は結構簡単にカンスト(999万点)を出せてしまっていたのでスコアランキングが早々に機能しなくなったのを覚えています。

 

 ちなみに本作はオプションのこだわり設定で「スコア上限」を変更可能。まさかこんな力業でカンスト対策してくるとはなw

 ステージ間のデモ演出も機体の組み合わせによってパターンが変わります。こういう細かいところまでこだわりの演出は、流石版権タイトルに強いバンプレストといったところ。

 

 とまぁグラフィック、BGM、演出に原作再現度と文句なしの出来なんですが、唯一の難点は難易度の高さ。弾消しパンチがあるからか敵の攻撃がかなり激しく、特に後半ステージはかなり難しい。ボスはめちゃくちゃ硬いわ高速弾を気が狂ったように撃ってくるわ…。

 しかも2周目は敵が打ち返し弾まで放ってくるようになるので、難易度はさらに跳ね上がります。これマジで難しいよ。1コインクリアとか全然できる気がしねぇ。

  • とはいえ敵出現パターンを把握し、パンチを置いて敵弾回避を意識していくとだいぶ楽に進められるようにはなるし。90年代当時のシューティングゲームは何か超難易度のゲームばっかりだったのでその中だとまだましな方かな…(「達人王」とか悪夢みたいなやつとか平気であったし)。

 

 というわけでスクロール型シューティングゲームとしてはかなりの高水準な本作。版権タイトルとしても純粋にシューティングとしても面白いよ。