Switch版「ツクールシリーズ サンダーストライカー(THUNDER STRIKER)」レビュー

 昨年もたくさんのゲームで遊んでいたのだが、忙しさなどもあり特にレビューとか上げていなかった。せっかくの正月休みなので、そんなソフトの中からいくつか紹介していきます。

 

 というわけで今回のレビューは「ツクールシリーズ THUNDER STRIKER」。

 ツクールシリーズはタイトル通り「アクションゲームツクールMV」を使用して作ったゲームで、中でも本作は架空の携帯ゲーム機「GAME BUDDY」(GAME BOY風味)向けに出たゲームという体で作られているため、凄くどこかで見たことがある見た目とプレイ感が特徴となっています。

 

 内容は見たまんま、GB風味のシューティングゲーム

 タイトルやプレイ感から見て、アーケードの名作STG雷電」とゲームボーイの名作STGソーラーストライカー」を足して合わせたような雰囲気。いや、この絶妙なパチモン感はなかなか狙って出せるものじゃないぞw 

 

 ちゃんとゲーム開始時の発進シークエンスも完備。始めは地上から、ステージが進むごとに高高度→宇宙→惑星と進んでいくのが見て取れるのが素晴らしい演出。

 

 BGMがかなりGB音源っぽく、「ソーラーストライカーっぽさ」がありながら完全に別物という絶妙さがたまりませんw

 

 説明書も昔のGB風。あんまり詳しい説明が載っていないあたりもそれっぽいし、フィルターをかけて古い風味に切り替えられるなど無駄なこだわりが見えますw

  • 武装は上記の通りメイン二種類、サブ三種類で5段階までパワーアップ。組み合わせ的にはメインビーム+サブホーミングが非常に使いやすい(気がする)。

 

 ゲームとしては破壊を重視した昔ながらのSTGスタイル。パワーアップを取ってガンガン敵を倒していき、困ったらボンバーで緊急回避という、小難しいシステムなどもないストロングスタイルです。こういうのでいいんだよこういうので。

  • ボンバーが非常に溜めやすく、1ミスごとに3個補給されるのですが、取得分もなくならないためボンバーの抱え落ちがなく、また1UPもしやすいため「避け処が無くなったらボンバー」を意識して気軽に使っていっても良い。
  • ただボスは最悪ボムで押し切れるのですが、終盤ステージの道中あたりで現れる「ひたすら突進して弾をまき散らす雑魚」がとにかくキツイ。倒そうにも微妙に固いし、正面だけでなく横からも容赦なく現れ、弾を接射してくるためマジで事故りやすく、このゲームにおける死因の半分ぐらいはコイツじゃないかなってぐらい鬱陶しい。こいつの出る位置を覚えるあたりが攻略の鍵となるでしょう。

 

 惑星(月?)がうっすら見えてくるあたりで最終決戦感が盛り上がる演出。そしてここからボスラッシュが待ち受けています。このラストはボスラッシュという部分も古のシューティングゲームっぽいw

 

 最後はよく分からない脳みそみたいな敵と決戦となる展開。うん、これもSTGあるあるだねw

 

 大体1プレイは30分ちょっとぐらい。サクッとプレイするシューティングとしてはちょうどいいぐらい。プレイ感が完全にGB時代のSTGそのもので、パロディ的でありながらゲームとしてオリジナリティもしっかり感じられる。

 SwtichのSTGとしてはちょっとお高い(1200円)のが難点ですが、レトロ風というだけでなく、ちゃんとSTGとして面白いこと、BGMの良さなどは高評価。 今だと20%OFFの960円なので正月休みに遊ぶにはちょうど良い一本としてオススメです。