最近プレイしたゲーム(86):ごきぶりポーカーロイヤル

 今回のボードゲームレビューはなんか久しぶりのカードゲーム(去年の「ドラゴンの心臓」以来だから9か月ぶりぐらい?)。
あの名作お手軽カードゲーム「ごきぶりポーカー」の続編的ゲームである「ごきぶりポーカーロイヤル」です。

 さて、このゲームは基本的には「ごきぶりポーカー」と同じルールです。

  • 簡単に説明すると、手札のカード内容を宣言しながら(宣言は本当でも嘘でもよい)誰かに押し付ける→それを受け取り、ほかのプレイヤーに同じくカード内容を宣言して渡すか、宣言に対して本当かどうかを答えてオープン→外れていたら自分の前にカードを置き、正解だったら送りつけてきた相手の前に置く。
  • 上記を繰り返し、同じ種類のカードが4枚置かれるか、手札がなくなったプレイヤーが敗者となります。

 ではこのゲームは何が違うのかといいますと、まず元のごきぶりポーカーにあった「クモ」がいなくなり(クモは害虫ではないということでしょうか?)、その分減ったカードの代わりに各カード種類ごとに王冠をかぶった「キング」カードが増えたこと。

↑これはゴキブリのキングカード。各種類ごとに1枚あります。

  • このキングのカードは通常通り、そのカードの種類で宣言するほか「キング」と宣言しても正解となる特殊なカードになります。このキングカードを受け取らなければいけない場合、このカード+山札の一番上に公開されているカードを追加で受け取らなければいけない。二枚同時に受け取らなければいけないため、一気に負けてしまうこともある危険なカードとなっています。
    • 当然、キングでないカードをキングと宣言しても構いません。
    • また、キングカード受け取り時に山札の上のカードがキングだった場合、さらに追加でカードを引くことになります。一気に負けに近づくよw

 また、特殊カードとして「キング以外のすべてのカードとして扱う」やつと「すべてのカードとして扱わない」カードがあります。

  • これらのカードの宣言が見破られた場合、そのカードを自分の前に置かずに手札に戻し、手札からカードを1枚場に置きます。
  • 場に出すカードは宣言したカード種類になるのですが(「ごきぶり」宣言時に見破られたらごきぶりのカードを場に置く)、もし宣言したカードが手札にない場合は任意のカードを2枚置かなければなりません。

 
↑左が「キング以外すべて正解」、右が「すべて間違い」の特殊カード。

 「キング」と特殊カードの存在で、より読みあい、騙しあいが熱く、キングカードを使った一発逆転の目もあるようになりました。個人的には元ゲームの面白さはそのままに、よりスリリングなゲームに仕上がっているという印象です。短い時間でプレイすることができ、ルールも簡単でブラフ系ゲームの入門編として、ごきぶりポーカー同様お勧めできるゲームといえるでしょう。

  • ただちょっと気になったのが、カードの裏面のデザインが変更されてしまったこと。ごきぶりポーカー時はここに「どんな害虫がいるのか」がわかるように8種類のマークが描かれていたのですが、それがなくなってしまったため、ゲームに慣れていない人がどんな種類のカードがあるのかわかりにくくなっています。そこはもう少し考慮してほしかった。


↑カード裏面デザイン。ごきぶりポーカー時と同じように、マークを描いていてほしかった。

  • そういえばこのゲーム、英語版タイトルそのままだと「ごきぶりポーカーロイヤル」なのでそれにしたがって今回のタイトルをつけていますが「ジョイゲームズ」翻訳版だとなぜか「ごきぶりキング」ってタイトルになっているんですよね。ポーカーどこ行った。
    • Amazonから確認したら「ごきぶりポーカーロイヤル」と「ごきぶりキング」の両方がある。しかも「ごきぶりキング」のほうが安い。なんでなの・・・


↑翻訳タイトル。なぜ直訳タイトルを避けたのか謎。