最近プレイしたゲーム(67):マイス

 今回のボードゲームは、ボードゲームショップ「すごろくや」のオリジナルボードゲーム「マイス」。<すごろくや 公式ページ>
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 このゲームの特徴はなんといってもコンポーネント
 まず、ゲームボードは飛び出す絵本的な立体構造。そしてカードイラストもネズミの勇者が描かれた、ファンタジー絵本のような世界観になっています。

↑飛び出すボード。思ったよりはコンパクトにまとまっている。

↑こちらはカード。ネズミの勇者が可愛い。

 さて、このゲームは基本的には「すごろく」で、最初にゴールにたどり着いたものが勝者となる。ただし、サイコロなどは一切使わない。ではどうやってマスを進んでいくかといえば、「ほかのプレイヤーの手札を引いていく」ことで進んでいく。
 以前すごろくやオリジナルゲームに「すすめ!! 海賊さん」というゲームがあったが、そこで使われていたギミックとほぼ同じである。ほかのプレイヤーのカードを引き、そこに書かれた数字分がプレイヤーの移動力となる。

↑カードに書かれた数字が移動力。0〜3まである。
 カードは手番中に何枚でも引いて良いが、ドクロマークが書かれたカードを引いてしまった場合はバーストとなり、一歩も進めないので引き過ぎには注意が必要。

↑ドクロカード。ちなみに全16枚のカード中、ドクロカードは4枚ある。結構確率高い。

 適当なところでストップした場合は、移動力分だけマス目を移動できる。マス目を移動するための移動力はまちまちで、1移動力で進めるマスもあれば3以上必要となる厳しいマスもある。

  • ただし、ほかのプレイヤーコマが止まっているマスはジャンプして飛び越えていけるため、移動力を無視できる。これを利用して移動しにくいマスを回避したり、あるいはその手前であえて立ち止まったりなどの駆け引きもある。

 移動終了後は、このターン中に引いたカード+自分の手札のカードを混ぜて、「次の手番プレイヤー以外」のプレイヤー(自分含む)に任意に配布する。

  • このルールが面白く、自分だけが特定のカードの情報を持ち得ることができたり、自分自身にドクロカードを集めて移動しやすいようにしたりとここでも様々な戦術が取れる。また後述の「伝説」カードを集めるのにも使える。

 マスを突き進んでいくと、最終的にボスであるドラゴンの元にたどり着く。このドラゴンはちょっとだけ特殊で、とある手順を踏んで倒す必要がある。

↑VSドラゴン戦。どうでもよいが、このドラゴンのコマ、ドラゴンディエゴのドラゴンだw 
 ドラゴンを倒すためには、ドラゴンマスに飛ぶ込む前に「伝説の〜」という名前のカードを手札から「公開」する必要がある。

  • このゲームでは移動力の高い伝説系カードはなるべく他プレイヤーに渡した上で引くのがセオリーだが、カードを公開するためには自分の手札に入れなければならず、かつ移動力を満たしてドラゴンマスに飛び込まなければならない。ほかのプレイヤーに持っていることがバレないよう、かつ移動力を満たすのは結構タイミングが難しい。


↑伝説シリーズ。全部で3枚ある。こいつをどうやって手札に残しておくかが後半のポイント。
 伝説シリーズを公開した状態でドラゴンマスに飛び込めば、ドラゴンを撃破し、無事囚われの王女を救い出すことができる。

 単純なシステムながら奥深い駆け引き。絵本的な世界観のコンポーネントと、子供向けとして結構良い出来。プレイ時間も30分程度で終わるので、ちょっとした合間のプレイにも向いています。
 あえて難点を述べるならばボードが飛び出す絵本式なせいか、ちょっと脆いこと。乱暴に扱うとすぐ壊れそうなのでそこだけは注意かも。
 しかし、いつもながらすごろくやのオリジナルはレベル高いな。次も期待しています。