Switch版「百英雄伝」ファーストインプレッション

 つい先日発売された「百英雄伝」。幻想水滸伝の精神的続編的なゲームという事で注目していた本作。私は発売日に購入してきて、ボチボチ遊んでいました。

 

 今回はSwitch版を購入。初回特典の缶バッチとピンバッチが付いてきました。こういうのどうやってとっておけばいいのかいつも悩むなw

 

 というわけで大体10時間ほどプレイして、拠点構築が始まったあたりまで進めたあたりの感想となります。

 

 グラフィックはなんというか懐かしさを感じる3Dスプライト系。背景はHD-2Dばりに描きこまれていて、古の技法と最新のグラフィックが合わさった感じ。そうそう、日本のRPGはこういうのでいいんだよ。

 

 キャラクターが仲間になるたびにカットインが入る所は結構好き。これだけでも結構キャラが印象に残りますね。取り合えず頑張って全キャラのカットインをスクショするぞ。

 

 クラファンした人向けにか、町中にちょくちょく固有名付きのNPCやオブジェクトがある。いきなりアルファベットで出るから翻訳し忘れかと最初思ったわw

 

 システムとしてはかなりオーソドックスなRPGといった感じ。フィールドマップがあるのも昔のRPG感あるな。昨今のRPGとかだと街とフィールドの境目がないオープン構成になっていることが多いので、こういう如何にもなフィールドマップがあるとちょっと嬉しい。

  • ただ、現時点ではファストトラベルが解禁されないため移動がちょっと面倒。

 

 戦闘は初期の幻想水滸伝と同じく6人パーティ制。前衛後衛とレンジの概念があり、

  • オート戦闘はプレイヤーが攻撃割合を調整できるシステムとなっており、結構細やかな指定ができるため、基本的に雑魚戦はオートだけで間に合います。とはいえ最初はオート指定項目が出来んわけだが(ある程度進めることで解禁)…。

 

 また、一部の敵では「ギミック」という要素があり、例えば予告攻撃を地形で回避したり、ギミックを使った攻撃を相手に返したりといったこともできます。これは中々面白いんじゃないでしょうか。

 

 戦争や一騎打ちイベントなんかもあり。細かいところまで幻想水滸伝オマージュが見られてちょっと嬉しい。

 

 とまぁ、わりと古き良きRPGを体現した内容ですが、いろいろと不満点も多い。ゲームの仕様の問題とSwitch版に対する最適化不足が混ざって、結構細かいストレス要素が多いところは気にかかります。

 

 まず本作で一番気になるのが「ロード時間が長い&多い」。建物などに入るたびにロード、マップ切り替え時にロードといった具合でやたらロードが多く、それでいて微妙にイラっとするぐらいにはロードが長い。とくに戦闘開始時のロード→コマンド入力が可能になるまでが絶妙に遅く、肝心のバトルもあんまりテンポが良くないので余計にもっさり感が強い。

 

 この森の中のバトルとか、めちゃくちゃもっさりしててかなり苛つくぞ。幸い、エンカウント率はそんなに高くないし、レベル上げそのものも(コツがあるが)割と楽なのが救いだが。

 

 個人的に納得がいかない仕様なのが「持ち物数が少なすぎる」こと。

 最初の段階で持てるアイテムが30スタック。それでいて一番使う「やくそう」は1スタックあたり6個まで、戦闘不能回復の「復活薬」に至っては1スタック2個といった具合に消耗品が全然持てない。これに追加して装備アイテム等は1個で1スタック取ってしまうので、序盤にしてかなりカツカツのやりくりが必要になってきます。

  • しかもボスが結構強めで消費アイテムを駆使していかないと苦戦するタイプのため、どのアイテムをどれだけ持ち込むかにかなり悩まされる。
  • この仕様で特に困るのが宝箱取得時で、スタックに空きがないと「これ以上持てない」というメッセージが出て箱を開くことすらできない。こうなると何らかのアイテムを捨てないといけないが、中身が分からないので捨てるのもためらわれる…。
  • 一応、持ち物にLVが付いているため後々増やせるとは思いますが、現時点ではかなり不便。消費アイテムに制限がついてしまうのは辛いなぁ…。

 

 あと、持ち物制限に絡んで不便な点が「ルーンの装備」。本作ではステータスアップやスキル追加効果があるルーンという装備があるのですが、これが割と敵ドロップや宝箱からバシバシ手に入るくせに装備するには特定の施設に行く必要がある(一応、本拠地のアイテム倉庫で可能)。このため、拾ったけど装備できなくてカバンに溜まっていきがち。

  • 本作ダンジョンがかなり長いので、装備もできないアイテムがカバンを圧迫していくのは結構ストレス。
  • レベルが上がってルーンのスロットが解放されていくのに、その場で装備できないのはかなりがっかりする。ここは流石に何とかならなかったのか…。

 

 地味な難点として、ダッシュするために装備枠が取られること。これも今時ほとんど見ない仕様だ(SFC時代位にはちょくちょくあったが)。ボタン枠空いているんだからダッシュ位自由にさせてくれよ…。


 なんというか、良い意味でも悪い意味でもPS1時台のRPGといった感じ。ロードの遅さ、UIや仕様の古さが結構引っ掛かりますが、それでも先進めたくなる程度には今のところ面白い。

  • 特に最初の戦争イベントが終わり、拠点を作り始めて仲間探しが本格的に始まるあたりからは結構面白くなってきた。やっぱ仲間を見つけてシステムが解禁されていくという内容だからか、やれることが増えて来るとグッと面白いな。

 

<簡単攻略>

 本作は敵とのレベル差があればあるほど経験値に倍率がかかるというレベルキャップシステムがあるため、雑魚戦を細々こなすよりも一発レベル高い敵と戦う方が効率が良い。

 

 拠点ができた直後だと、「恵みの丘」の奥地への道を塞いでいるこの兵士が目印。この近辺にいる敵はかなりレベルが高く、かつLV15位でもギリギリ勝てるラインとなっている(おそらく奥地の敵出現テーブルになっている?)。ここで戦闘すると、ほんの数回のバトルでLV30ぐらいまで安定して上げられる。