最近プレイしたゲーム(55):ズーロレット

ズーロレット

ズーロレット

 というわけでまさかの三日連続ボードゲームレビュー。本日は「ズーロレット」。
 ミハエル・シャハトの傑作カードゲーム「コロレット」を元としたボードゲームで、動物園経営がテーマのゲーム。


↑各プレイヤーの動物園ボード。後から1段階拡張も可能。

 ゲーム開始時に各プレイヤーは自分の動物園ボードと2金持ってプレイ開始。

  • プレイヤーは手番ごとに、コロレットと同じく「動物タイルを引いてトラックに載せる」または「トラックに載った動物タイルを引き取る」を選択します。
    • 動物タイルは「シマウマ」や「ゾウ」、「パンダ」といった動物園でおなじみの動物たちの他、配置するとボーナス点となる「売店」や、お金がもらえる「コイン」などがあります。


↑トラックに動物タイルを載せたところ。

  • こうして引き取ったタイルは、自分の動物園の檻に並べていきます。檻は初期ボードだと三種類あってそれぞれサイズが異なり、これらの檻をいっぱいにするか、1匹少ない状態まで動物を入れると得点となります。

 
↑一つの檻には一種類の動物を入れられる(左)。最終系になるとどの檻もいっぱいいっぱい(右)。

    • 檻に入りきらなかった動物は、ボード下の宿舎に置かれます。ここに動物が置かれていた場合、最終的にマイナス点になってしまいます。このテンスがかなり大きいので、プレイ中はつねにどの檻にどのぐらい置けるかを把握しながら慎重にタイルを獲得していく必要があります。
    • また動物タイルの中には雄雌マークがついているのもあり、これらを同じ檻にまとめて入れると一匹同じ動物が増えます(子供が生まれる)。子供が増えることも計算に入れてタイルを獲得すべし。


↑丸いタイルが子供タイル。うっかり増えて困ったことになることも…。

  • コロレットにない要素として、手番中お金を使うことで新たな檻を拡張したり、すでに檻に配置した動物の入れ替え、他プレイヤーからの動物購入などが行えます。
    • これをうまく使うことが勝利の鍵。特に「檻増設」と「動物入れ替え」はかなり強力で、一度宿舎に置かれてしまった動物をうまく再配置することで得点がかなり伸びます。そのためお金は常に不足しがち。檻一杯に動物を入れた場合にもらえるお金ボーナスをうまく利用したい。

 最終的にめくるタイルがなくなったらゲーム終了。その時点でもっとも点数の高いプレイヤーの勝者となります。

 コロレットと比較して、動物園経営している感がたっぷりできちんとテーマとゲーム内容が噛み合っていて*1、全部同じ得点なのにわざわざパンダを集めるといった思い入れを持った動物園作りが楽しめる。また、やたら豊富な拡張が出ているので結構内容を変えて長く遊べるのも○。

  • 「白クマ追加」といったまともな拡張から、「キングコング追加」みたいな明らかなネタ拡張も交じっている。マジでバリエ−ジョン豊富過ぎ。

 プレイ時間も短めで、それでいてプレイ後の満足感も高い、欠点らしい欠点もない良作。しいて言えばゲーム内容の割に箱がデカくて場所を取る事かな(まぁ、これに限らずアクバス社の箱はたいていデカいが)。

 同じく水族館経営をテーマとした「アクアレット」もいつかやってみたい一品。まとめて買うかな…。

*1:ぶっちゃけコロレットはテーマ全然関係ないゲーム内容だったからなぁ…