最近プレイしたゲーム(26):未確認生物テレビ

 本日もゲームマーケット2011春で購入してきた同人ボードゲームの中からご紹介。
 お絵かき系パーティゲーム「未確認生物テレビ」。制作はこのブログからもリンクを張らせて貰っている「ピグフォン」のカイさん。
たまに某ゲーム会で一緒に遊ばせて貰っていますが、今回の未確認生物テレビも試作品の段階から注目していて、今回の製品版を楽しみにしていました。<ピグフォン>
http://pigphone.blog96.fc2.com/

 さて、このゲームですがプレイヤーは人気テレビ番組「未確認生物テレビ」の番組スタッフに扮し、制作会議を行なうという体で各々の妄想に基づいて生まれた謎の「未確認生物」をレポートしていく、というゲームです。

  • まず付属のメモ用紙とペンをプレイヤー全員に配ったら、「未確認生物」カードをランダムに一枚引いて公開します。このカードには「癒し系生物」だの「そっくり生物」だのといった生物の特徴だけが書かれていますので、各プレイヤーはその単語から未確認生物を創造して、メモ用紙にスケッチしていきます。
    • 書くのは一分以内(タイマー付属)のため、結構このスケッチは焦ります。焦って書いた本人でさえよく分からない生物になってしまうこともザラですw
  • そしてその後、この謎生物か描かれたスケッチを回収し、「ランダムに」各プレイヤーに配ります。その後、「番組のテーマ」カードをランダムに一枚公開し、そのテーマに合わせて、各プレイヤーがスケッチに描かれた謎生物をリポートしていきます。

 自分が書いたスケッチは他のプレイヤーがリポートする、というこの逆転の発想により、書いた本人でさえまったく読めない、でたらめなレポートが場を飛び交うことになりますw

  • しかも何気に「番組テーマ」も無茶ぶりが多く、「国際航空宇宙局が公式発表」だの、「ジンバブエの小学生がユニークな方法で捕獲成功」だの、どうやってレポートしたらよいのか途方に暮れますw
  • レポート時間は1分間。そして発表開始までスケッチを見ることは禁止なので、まず大体見た瞬間悲鳴か爆笑かのどちらかになりますw
  • なお、ルールブックにはどうやってレポートをしたらいいのか、というコツが記載されている。笑いを取るためのテクニックが書かれたルールブックって何気に前代未聞じゃなかろうか。

例えばこんなテーマの場合。

↑「寄生生物」を「シベリアの凍土地帯から千年前の生きた状態で」というテーマで発表。
↓で、描かれたスケッチが以下の通り。

 ・・・なんというか、人の想像力のすごさがうかがい知れますねw。同じ「寄生生物」というテーマなのにまるで違う絵に。
 とにかくこのゲームは終始笑いが絶えないプレイになります。ただ絵を描くだけでなく、他人が書いたそれを無理矢理リポートして解説をでっち上げるので、書いた本人にも予想外と思える答えが飛び交います。

  • 上の絵の例だと、「人にくっついているように見えるサメ」の絵(中段左図)は、「サメに寄生する一見人のような姿の寄生生物【ニートヒトモドキ】」という謎解説が飛び交ったりしますw
  • ちなみに左下の電車にくっついている謎生物は私の絵。電車で家に帰る「帰省生物」というダジャレだったのですが、奇しくもテーマがシベリアなだけに「シベリア鉄道に寄生する謎の生物」ということになった。

 プレイヤーのアドリブ力が問われる、という意味では「キャット&チョコレート」に通じるところがありますが、こちらは自分たちで絵を描くためにより訳の分からない展開が起こりやすく、なっています。また、1プレイ時間が短いのも特徴で、大体6人プレイでも30分程度。それでいてプレイ後の満足感はたっぷり味わえます。
 とっさのアドリブ力が必要なので結構ハードルは高いですが、子供の知育にも向いているかも知れません。
 最近笑ってないなー、という人にオススメのゲーム。初心者向けのパーティゲームとしても今後重宝しそうです。