ゲームマーケット2011春に出品されていたゲームで遊んでみた(前編)

 というわけで、ゲームマーケットからそろそろ二週間。ぼちぼちゲームマーケットで買ったゲームを遊んでみたので、またいつものようにつらつらと感想を述べてみる。
 なお、「ハートオブクラウン」と「未確認生物テレビ」は、別立てで感想を書いているのでそちらを参照してみてね。

  • なお、基本的に同人ゲームばかりですが、初出がゲームマーケット2011でないものも多々あります。その辺は気にしないということでひとつ・・・。
  • クイズいいセン行きまSHOW!(カワサキファクトリー)

    • クイズゲームだが「本当の正解はどうでもいい」という奇っ怪なゲーム。テレビのバラエティ番組を模した内容で、とある問題に対し、回答者が「これぐらいだろう」と思う数字を解答する。全員の答えを比較し、解答した数値が「真ん中」のプレイヤーには得点を、一番大きい数値と一番小さい数値を回答したプレイヤーには失点が入る。
    • そして、問題そのものも非常に面白く「愛媛県で過去1年に消費されたポンジュースの量は?」のようなギリギリ正解が分かりそうなものから、「○○さんの頭から昨日一日で抜けた髪の毛の本数は何本でしょう?」のようなどう考えても正解が分からないものまで大量にあり、プレイの度に、皆の予想外の答えに笑いが耐えない、そんなパーティゲームです。
    • なお、ゲームマーケット2011春で売られていたコイツは過去作のリメイク(再販?)らしいのだが、どう違うのかは分かりません(過去作をプレイした事がない)。知っている方がいらっしゃったら教えていただけないでしょうか?
  • ボーントラクト(袋小路)
    • オリジナルのボーナンザ拡張セット。「畑」の拡張というかなり面白いアイディアの一品。
    • 最初に4枚の畑カードを受け取り、そこからドラフトの要領で3枚の畑を獲得する。この畑には金額が付いており、イメージとしては「借金をして畑を買った」といった感じか。プレイヤーはその畑分の借金を返す事が出来れば勝利となる。ほか、通常通り3回目の山札切れの場合も
    • この畑がまたいやらしく、特定の種類の豆しか植えられない「専用畑」や、「収入が1減る」「交渉した豆は植えられない」といったマイナスの能力を持つ「やせ畑」など、使いづらい畑は金額が安く、「違う種類の豆も植えられる」「追加で収入を得る」といったプラス能力を持つ「優良畑」は金額が高くなっている。能力だけ見れば優良畑を取りたいが、この拡張では借金を返したプレイヤーの勝ちとなるので、あまりに高い畑を使うと勝利はおぼつかない。実際、安い畑しか持っていないプレイヤーが勝つ事も多いです。
    • 基本セットのボーナンザがあればこの拡張で遊べるので、普通のボーナンザに飽きた人にはお勧め。というか「畑」の拡張は、なんか普通に公式の拡張としてあってもいいぐらいのアイディアだと思う。

 

    • 高天原の新作ボードゲームという事で購入した、パティシエコンテストゲーム。 見ているだけでうまそうなケーキカードを、プレイヤーボードに一定の法則に従って配置し、その得点を競うというゲーム。
    • プレイヤーは手番毎に場にめくられたケーキカードから一つを選び、プレイヤーボードに並べていく。各ケーキをボードに配置するには、ケーキ毎に決められた色が隣接しているマスにしか置けず、また既にケーキを置いたマスは色としてカウントできなくなってしまうため、十分に考えておかないと後々欲しいケーキが置けなくなってしまう。
    • さらに面白いのが、ケーキにはそれぞれプレイヤーの勝敗を決める「芸術点」のほか「技術点」という要素があり、技術点が一番低いプレイヤーは、得点が何点であっても無条件敗北となってしまう事。このため、技術点の事を考えてケーキを取る必要があるが、技術点の高いケーキは総じて芸術点が低いため、どのケーキをどのタイミングで獲得すべきかは結構ジレンマとなっています。
    • ケーキそのものも、特定の種類のケーキを集めると得点UPや、同一ケーキの分だけ得点UP、隣接するカードによって得点UPといった要素の他、ターン毎に得点が入る「紅茶」といった独特の得点要素もあり、これもカード選びにジレンマをもたらします。
    • またケーキカードは実際のケーキの写真のため、プレイしていて本当に腹が減りますw あんまりお腹がすいた時にプレイするのは良くないでしょう。
    • 得点システムなどは面白く、見た目にも楽しげなゲームなのですが実際のプレイ感は結構テンポが悪かったり、意外と時間が掛かったりします。ターン毎に場に出るケーキカードが結構多く(4人だと16枚ぐらい)、そこからどれを取るか(取れるか)を手番毎に考えるためどうしても時間が掛かってしまいます(もうちょっとめくるカード枚数は少なくても良かったかも・・・)。
    • ただ、やっぱりというか女性にはかなり受けました。私自身ケーキは結構好きなのですが、プレイしている間「どれを食べたいか」といった話題ばっかり話していた気がしますw

    • こちらは高天原の旧作カードゲーム(2009年製)。猫の肉球がかかれた7色のカードだけを使うというシンプルなカードゲーム。
    • 場に3枚出ているカードに合わせ、手札からカードを出していき、同じ色のカードを出した数だけ山札からカードを補充する。手札が2枚以下になったプレイヤーは負けとなる、という内容もやっぱりシンプル。普通にカードを出しているだけだと初手プレイヤーが不利ですが、同じカードを3枚場に出すと手順が「リバース」となるため、いつどこで手番がやってくるか読めなくなっており、シンプルですが駆け引き要素もあります。
    • 6人までプレイ出来るので、ちょっと時間がある時にさっと手軽にプレイ出来るのも良いところ。個人的にはこの軽さお手軽さは好みです。
    • 難点はカードが角丸加工されていないので、プレイしていて手にちくちく刺さる事w プレイの際にはスリーブを使用する事をお勧めします。