花粉の影響なのかやたらと頭痛と鼻水が止まらないkazです。よもや放射能じゃあるまいな・・・
さて、えらい久しぶりの気がするボードゲームレビュー。今回はボードゲーム界の3K*1ことヴォルフガング・クラマ−作の陣取りゲーム「ハチエンダ」。
←スタート時のボード。なにげにボードは両面仕様で難易度調整可能。
荒れ地を開拓し、一番のハチエンダ(大農場)を作るのが目的のこのゲーム。
面白いのが自分のハチエンダを形成する方法が「土地」と「動物」の二種類があり、それぞれに性質が違うこと。
↑(左図)動物チップ。それぞれのプレイヤー毎に渡される。両面がバラバラになっているので結構目的の動物が探せなかったりするw
↑(右図)動物カードと土地カード。ハチエンダを形成するにはこれらのカードを購入していく必要がある。
- プレイヤーは自分の手番にアクションポイントを3pまで使える。アクションには土地カードや動物カードを買う(1p)、カードを使ってマップに自分の土地や動物を置く(1p)、水場タイルやハチエンダ駒を買って配置(1p)、自分の土地から収穫(1p)などなどいくつかの選択肢があり、これらを組み合わせて自分のハチエンダを成長させていく必要がある。
- まずマップ上に「土地」を配置する必要がある。対応する土地カードを捨てることで土地タイルをマップに置くことが出来る。土地は3つ以上連続して置くことで決算時に得点が入るようになるのでなるべく連続して並べるのがよい。
- 「動物」は自分の土地に隣接するマスに置いていく。これもまた対応する動物カードを捨てることで土地に動物タイルを置くことが出来る。一度土地に隣接したところに置けば、それ以降は同じ種類の動物を隣のマスに置いていくことが出来る。
- 動物をマップ上にある「市場」に隣接させると、隣接した動物がつながっている数+土地分のお金が手に入る。市場の周りを囲むように動物を隣接させると連続でお金が手に入るので、きっかり狙っていきたい。
- 水場タイルは、そのタイルに隣接するタイル1枚につき1点が手に入る。これの得点がかなりバカにならず、うまく巻き付けるように自分のタイルを配置できるとかなりの大量得点が手に入る。大きさが数種類あるがどれも同じ値段なのはなぜなの・・・。
- ハチエンダ駒は自分の土地か動物タイルのどれかに置くことが出来る。これにより連続した土地の数か連続した同じ動物の数だけ決算時に得点が入るようになる。かなり大きいのだが、購入できるのは1手番に1つだけ。だもんでお金が余る後半は、ターン毎にコレを買う展開になりがちかもw
- 得点は中間と最後に二度の決算があり、その際にまとめて入る。なるべく前半時点でハチエンダ駒や水場タイルのボーナスを狙うべし。
↑開始直後と、終了間近のあたり。マップを埋め尽くす動物と土地タイル。
ついつい慣れない内は、動物をたくさん伸ばして市場を制圧したくなりますが、それだけでは得点になりません。大きな得点を稼ぐには土地を大きく伸ばす、ハチエンダ駒や水場タイルを効率よく置いていく必要があります(個人的には序盤はなるべく土地を長く長く伸ばしていく方が良い気がします)。
また、ある程度盤上が埋まってくる後半になるに従い、誰がどのカードを取ったのか?そこからどう伸ばしてくるのか? といった読みも重要になってきます。市場に伸ばそうとした動物の群れが横から切られて涙目、などという展開はしょっちゅうなのでw
そして、様々な事を考えるもアクションは3pしかないため、いつも行動はカツカツ。手番が来る度に一手一手に悩まされるジレンマを味わえます。
- このゲームの難点として、プレイヤータイルのひとつがなぜか「黄色」というところ。背景のマップも黄色いため、遠目に凄く見づらいです。最大5人プレイが可能ですが、4人でプレイするのが無難かも。
これマジで面白いです。クラマーの陣取りゲームだと有名どころでは「エルグランデ」などがありますが、個人的にはこちらのゲームの方が好きかも。牧場というテーマが分かり易く、意外にプレイ感が軽く言語依存などもないところが良いです。
というか余りに面白かったので、プレイ後すぐにヤクオフで購入してしまったw まぁ、そういうこともあるよねw
*1:ヴォルフガング・クラマー、クラウス・トイバー、ライナー・クニツィアの3人のこと。この3人がドイツゲーム界に果たした役割は大きい。