最近プレイしたゲーム(番外編1):くにとりっ! 拡張(仮)

 えー・・・つい先日の事なのですが、どういう巡りだか分かりませんがあの「鈴木銀一郎」さんとゲームプレイをする機会に恵まれました。
 しかも、プレイしたのは「くにとりっ!」の拡張版(仮)。「くにとりっ!」そのものはドミニオンに代表されるデッキビルド型ゲームなのですが、こちらはがらりと趣が変わり、2VS2の団体戦形式のゲームです。
 まだ調整中なのか、カードなどは仮のものになっていますが。というわけで今回は正式に商品として発売されているゲームではないため番外編です。


↑プレイに使用したカード。一部代替カードです。

 モチーフは「関ヶ原の戦い」であり、プレイヤーは2VS2の西軍・東軍に分かれて勝敗を競います。面白いのが、チーム分けは対面同士のプレイヤーと決まっていますが、どちらが西軍でどちらが東軍かはこの時点では決まっていません。

 基本的なプレイは「くにとりっ!」の本編と同じです。手札を4枚ドローし、アクションを行い、カードを購入しつつデッキを作っていきます。このとき、最初に武将のカードを買う場合はどちらの陣営かを選択し、以後、同じチーム同士のプレイヤーは同じ陣営の武将のみ、相手のチームはもうひとつの陣営の武将のみ獲得するようになります。
 ただし、一部カードが場に無く(主に得点カード)、また武将カードもほぼ全て入れ替え(徳川家康のみ登場)されており、かつカード能力も全く変わっています。
 まず特徴的なのが勝利方法。場に「国」のカードを裏向きに9枚並べます。「バトルライン*1をご存じの形は、あれのコマの並べ方を想像して頂けると分かりやすいです。

 そして、兵隊や武将をその国カードの前に配置していきます(上下に並べていく事になりますが、どちらがどちらの陣営か分かるように置きましょう)。一陣営側としては最大3枚まで、一つの国カードの前に置く事が出来ます。このように兵隊を並べて、国を取り合う、と言うわけです。

 国カードを取る方法は以下の二つ。

  • 3枚並べた段階で2勝以上している。(バトルラインと同様に「確定勝ち」の状況もあり)
  • 相手が一枚も置いていない場所に3枚置く。

 カードの勝敗は、カードに描かれた武力ではなく、カードそのものの値段で比較するというシンプルなもの。一度配置したカードも、「母衣衆」というカードで順番を入れ替えたり、「調略」と言うカードで取り除かれたりするため戦線が攻略しにくく、わりとさくさく決着していきます。
 国カードを一枚獲得する毎に1ポイント、連続で3つの並びの国カードを獲得した場合はボーナス+1ポイント。最終的にはどちらかが5ポイント先取したところで決着となります。 
 気をつけるべきは国を獲得した場合、そこに配置されていた兵隊や武将はすべて廃棄カードとなり、ゲームから取り除かれる事。これによりうかつに強めのカードを無駄に配置していくと後半兵力不足に悩まされる事になります。

  • 実際のプレイでも、序盤にこそ「鉄砲足軽」や「騎馬隊」などを並べていましたが、後半は「農民兵」やら「槍足軽」で頑張って戦線構築していました。だんだんお互いに消耗して戦力不足になっていくところはある意味リアルw

 まだ調整中らしく、いくつかルール的に詰まったりするところもありましたが概ね感触は良く、元の「くにとりっ!」よりもコンボ要素が減り、駆け引き要素が強まった事でより「合戦」らしくなった気がする(チームプレイという事も大きいかも)。

  • 「くにとりっ!」は良く出来たゲームですが、慣れた人同士でプレイしていると、わりと戦線が膠着しやすく、結局は合戦よりも「国」を金で買う展開になったりしがち。

 プレイ時間もそこまで長くなく(1時間掛からないぐらい?)、調整しだいではオリジナルより面白くなりそう。
いつか商品化されるのが楽しみなゲームだ。

*1:ライナー・クニツィア作の2人用カードゲーム。2人用のゲームとしては珠玉の名作。コレはコレでいつか紹介したい。