シューティングゲームサイドVol.1 (GAMESIDE BOOKS)
- 作者: ゲームサイド編集部
- 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
- 発売日: 2010/10/17
- メディア: ペーパーバック
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いや、まさかゲームサイドが何食わぬ顔で帰ってくるとは。しかもシューティングゲーム専門誌になるとはまったくの予想外でした。
・・・これ山本編集長の趣味で作ってないか? いや、まさかな・・・。
- まず始めて手に取った感想としては「分厚い」。ページ数は従来のゲームサイドとほぼ変わらない(150ページぐらい)のに、1.5倍ぐらい分厚くなってる。紙が変わったせいだと思うが、そのせいかやたらページが堅い。なんだか手を切りそうだw
- ついでに値段も1200円と、約1.5倍に。そこは据え置いて欲しかったが、まぁ仕方ない。
- あ、店頭で買う場合は背表紙が以前のゲームサイドとは全然違うので注意。これ凄く分かりにくい・・・。判形こそ一緒だけど、ムック本っぽくなってるので。
- シューティング専門誌になったことでとにかくネタが濃い。あとインタビューが凄く増えた。半分ぐらいはインタビュー記事になってる気がする。結構貴重な裏話なども多いので、メーカーのファンも見逃せない?
- 表紙および特集はついにアーケード復活を果たす「ダライアスバースト アナザークロニクル」。なんだか割と最近にもダライアス特集されてなかったっけ? と思ってバックナンバーを見てみたらゲームサイド2009年12月号がダライアス特集だった。ちょうど一年前か。
- しかしこのゲームセンター冬の時代に、しかも吸収されてしまったタイトーから専用筐体のダライアスが復活するとは夢にも思わなかった。二枚画面をミラーで繋ぐ方式といいボディソニック搭載といい、まさにダライアスの王道復活ですね。敵キャラも従来通り水生生物満載だし。
- さり気に同時プレイ人数が4人になっているのも面白い。残機やアイテムも共有制と、とかく多人数プレイがやりやすいように出来ているらしい。しかも何気にビックリしたのが「600円で残機無制限」。コレがあれば誰でもクリアは出来るという、いままで有りそうでなかったシステム。
- 個人的にはICカードなしとか、店のプレイヤーで協力して攻略する「クロニクルモード」の存在だとかも見逃せない。ICカードが必要ないから一見でも気楽にプレイできるし、それでいて実績は行きつけのゲームセンターの筐体に蓄積されていく。ゲームセンターに通わせたいと思わせる良い方策だと思う。これは久しぶりにゲーセンに通う事になるかも・・・。
- 新作・準新作のコーナーはプチ「ケイブ」特集みたいに。8月に出てた横スクロールの「赤い刀」ほか、XBOX360版「怒首領蜂 大往生」とか、同じくXBOX360に移植予定の「ぐわんげ」「ピンクスィーツ」「むちむちポーク」*1、そして復活計画こそ挙がったものの移植機種さえ決まっていない「弾丸フィーバロン」までむりやり取り上げている辺りが実にゲームサイド的。(しかもあきらかにこの記事だけテンションおかしいし)。
- とりあえず「ぐわんげ」と「弾丸フィーバロン」は移植されたら落としておきたいところ。あと出来れば「プロギアの嵐」も移植してくれませんかね・・・。
- こうしてみると、ケイブはホント頑張ってきたんだなぁ・・・。シューティングゲーム冬の時代を支え続け、ようやく少し浮上してきた感じがする。
- ケイブ以外の新作だと「ラジルギノア MASSIVE」はもう発売されてますね。結構ゲーム屋にも置かれているらしくそこそこ目にします。マイルストーンはようやくのXBOX360参戦って感じですが、こちらも頑張って売れてくれると良いなぁ(そしてまたトチ狂ってDC版とか出さないかしらw)。
- あとは小特集として「ハドソン シューティングキャラバン」と「ライジング/エイティング特集」。
- たしかに現在に至るまでの2Dシューティングの元祖と言えばハドソン、そしてシューティングキャラバンだね。私もほぼリアルタイム世代ですが、スターフォースとか、スターソルジャーとか凄い填りましたし練習もしました。たぶん一番プレイしたのは「スーパースターソルジャー」だと思いますが。こいつはいまでもWiiチャンネルに組み込んではたまに遊ぶぐらいに好き(ヘタですが)。あの当時の熱狂がもう一度ぐらいやってこないものかとちょっとだけ思っています。
- ライジング/エイティングは、やはり「バトルガレッガ」が有名なのでしょうが私にとっては「魔法大作戦」と「蒼穹紅蓮隊」あたりのイメージ。とくに「蒼穹紅蓮隊」はSS版のマニュアルが面白かったり、非常にインパクトのある内容(面クリア時の新聞記事とかw)で印象深い。
- あと何気に「魔法大作戦」の頃から疑問だった「ネームエントリーの"平"」*2の謎がインタビュー記事で分かったのが大きいw 結構くだらない理由だったけど。
- 巻末は「同人シューティング座談会」。昨今のシューティング市場の一翼を担っている(と思われる)、同人シューティング界の著名な作者達を集めた座談会なのだが、こういった「濃い」座談会がさらっと記事になっているところが凄くゲームサイドっぽいw
- 読んでて切なかったのが編集後記。「本紙が好評であれば、第2号も作れるかも知れません」って・・・。が、頑張って作ってください山本編集長!
*1:やっぱり何度聞いてもコレシューティングゲームのタイトルじゃねぇよw
*2:なぜかライジングのシューティングゲームのネームエントリーには、"平"という人文字だけ漢字があった。なぜか。