ゲームサイド2010年 7月号(最終号) 感想

 ・・・ついにやってきてしまったゲームサイド休刊号。

GAME SIDE (ゲームサイド) 2010年 08月号 [雑誌]

GAME SIDE (ゲームサイド) 2010年 08月号 [雑誌]

 ユーズドゲームズからカウントして丸々14年にも及ぶ長きに渡って購入し続けてきたこの雑誌が無くなるとは、かなり感慨深いモノがあります。

 そんな記念すべき最終号ですが・・・なんというか代わりありませんね、いつもとw まぁ、いかにもゲームサイドらしいといえばらしいのかw

  • 特集はシミュレーションRPG。かつて同じテーマの特集を2007年6月号でもやっていますが、奇しくも両者ともファイアーエムブレムがモチーフの表紙。
    • それでいて、2007年次の時よりも古い作品のイラスト*1が表紙にくるとはさすがゲームサイドらしいというかw
    • 前回との違いは作品ごとではなく、傾向(シリアス系とかダーク系とか)ごとに紹介となっている(2009/9号のときのシューティング特集と同じ体裁)。その分、個別の紹介記事は少なめだが、とかくマニアックなゲーム紹介が中心。
    • バウンティソード」とか懐かしいなぁ。主人公ソードが30過ぎの中年でむやみに格好良かったり、ヒロインが基本役立たず(子供だし)といういろいろ斬新なゲームだった。で、3はいつ出るのでしょうか?
    • DSの隠れた・・・というか隠れすぎた傑作ソフト「昆虫ウォーズ」が2ページも記事を組まれているのは嬉しい(「ナムコ×カプコン」でさえ1ページなのに)。このゲームはどう考えても名前で損しすぎだけど、名作と呼ぶにふさわしいゲームなので是非やるべし。だまされたと思って(そして変態パンツ紳士のヒョードルさんに惚れるべし)。
    • SRPG名キャラクター紹介の記事に「ヨーグルト」*2と「ヴァイス・ボゼック」*3が並んで紹介されるような記事は他に類を見ないだろうなぁw
    • あとヒロインとして紹介されているキャラが「シルキー・レディ」*4と「タムリン・タンバリン」*5 というマニアックにもほどがあるキャラ。まぁ、この本の読者なら分かるだろうけどさw
  • 最終号という事だからか、連載コーナーの看板娘イラストをずっと描いておられた「坂本みねぢ」さんの過去イラストが1ページに掲載されているのが地味に嬉しい。
    • とりあえず連載コーナーは大体が「Game Bridge」引き継ぎとなるようで一安心。
    • でも出来れば、地獄ゲーム先生も移行して欲しかったw このコーナー地味に好きだったのに。
    • あと妄想エンジンコアグラフィックも残念ながら最終回の模様。コレもぜひ引き継いで欲しかったなぁ。
  • 最後の連載版「全てはファミコンのために」は、まさかの「SPOT」特集w 支部長ホントにこのゲーム好きだな。多分ユーゲーからあわせて5〜6回ぐらい紹介してるぞコレw
    • 私自身、支部長の記事を読んでGB版を購入した一人ですが。
    • ルール解説もさることながら、地味に攻略のヒントが写真付きで載っているのがありがたい。GB版でもCOMが激強で、レベル2以降だとほとんど勝てなかったので、コレ読んで研究するぜ。いつか支部長と対戦する日を夢見て。

 最後のスタッフ紹介「ゲームサイド横町」を読むに従って、ああ本当にコレで終わりなんだなぁ・・・という寂しい気持ちになりました。
 かつてユーズドゲームズの1号が発売された時、私はまだ高校生でした。日本初の中古ゲーム専門誌という、前代未聞なゲーム雑誌の存在に衝撃を受けた私は、以後毎号この本を購読し続けてきました。
 たぶんこの本がなければ、今の私のゲームライフは無かったように思います。
 あれから14年。ゲーム業界も様変わりし、雑誌の名前もユーズドゲームズ→ユーゲーゲームサイドと変遷し、誌面も大きく変わってきました。
 それでもなお、このゲーム雑誌から感じられる「ゲーム好き」達の魂はずっと受け継がれ、私も毎号楽しみに読み続けてきました。

 ともあれ、長い間本当にお疲れ様でした。今後は「Game Bridge」の更新を楽しみにさせて貰います。でもできればまたいつか、往生際悪く復活したりしてくれないかな、などと願いつつw

  • いつか、ユーズドゲームズからゲームサイドまでの感想まとめなども書いていきたいです。
    • そういえばゲームサイドはユーズドゲームズやユーゲーのように総集編出さないのかしら? 本誌を全部持っているとはいえ、総集編も出来れば欲しいところだけど。

*1:2007年次は「暁の女神」が表紙。今号が「紋章の謎

*2:かつて「シャイニングフォース」シリーズに登場していたマスコットキャラ。最近のシャイニングシリーズにはコイツ出てないんだっけ?

*3:言うまでもなく傑作SRPGタクティクスオウガ」に登場する主人公のライバルキャラ。ロウルート以外ではいいずれも惨めな最期を遂げるが、個人的にはこれが正史ではないかと思うw

*4:「TILK〜青い海から来た少女」のヒロイン。ゲームアーカイブで配信されているので今でもプレイは容易。

*5:「リトルマスター」シリーズのダブルヒロインの一人。これも個人的にリメイクが待たれるw