ゲームリンク Vol.5

 何気に貴重なボードゲーム専門情報誌「ゲームリンク」。
実は創刊号からずっと購入していたのだが、なぜか紹介していなかった。そのうち、バックナンバーもレビューします。

Game Link Vol.5

Game Link Vol.5

というわけで、つい先日発売されたゲームリンク最新号のVol5を買ってきました。
 今号より発行元が「Shoot the Moon」から「アークライト」に変わったのですが、まず驚いたのが雑誌のサイズが変わっていた事。元々A4サイズの版から、B5サイズに一回り小さくなったので、購入時になかなか気がつかず、ちょっとだけ探してしまった。
 また、値段も3780円から2730円とこれまた一回り安くなったので少しだけ購入しやすい・・・かも?

  • 特集はフリードマン・フリーゼ。なんとなく「緑色のデカイおっさん」というイメージしかなかったフリードマンだが、この特集の経歴を見ると「・・・よくボードゲーム創るの止めなかったね」と言いたくなる苦労人っぷり。
    • 結構有名なボードゲーム作家だが、プレイした事のあるゲームは結構少なかった(知っているゲームは多いんだけど)。「暗黒の大広間」と「袋の中のフィロー」ぐらいかプレイした事あるのは。
    • 代表作ともいえる「電力会社」のマップ紹介や、今後日本語版も出る「ファミリア」や「ビール伯爵」、「ファクトリーマネージャー」(Vol2で一度紹介しているけど)の記事もあり、けっこう読み応えのある特集記事。
  • 今度日本語版も出る、サンダーストーンが連載記事に。これ一度遊んだ事があるけど、デッキビルド*1系ゲームの中ではかなり面白い出来のゲームだった(個人的にはドミニオン以上に面白かった)。日本語版が出たら即買いたい。
  • ほかにも、連載記事としてライトノベル作家の「土屋つかさ」さんが究極の人狼について書いていた。もうこの人ライトノベル作家じゃなくてボードゲームの人として認識してしまいそうだw
    • 究極の人狼の記事なのは良いのだが、せめて商品紹介の写真ぐらい合っても良いんじゃ無かろうか・・・。完全に文字しかないので、コンポーネントや箱がどんなのかも分からないのですがw
  • 今号から新作ゲームレビューのページが妙に多くなった(これも発行元変更の成果?)。意外と新作ボードゲームを知る事の出来る機会って少ないので、この増量は嬉しいところ。
    • 「デックビルト機動戦士ガンダム」は噂だけは聞いていたが、もう受注期間締め切りになっていたのか、しまったなぁ。記事を読む限りだと結構面白そうだ。誰か手に入れていないかなw
    • デッキビルド型ゲームの本家本元、ドミニオンも新作エディション「繁栄」が紹介されている。コレまでのような特殊なテーマのカードが増えるのではなく、「白金貨」や「植民地」といったこれまでになかった財宝、勝利点カードが追加されるタイプのものらしい。基本を拡張するタイプのものっぽいので、これは買ってみたくなるなぁ。
    • ちょっと珍しめだったのが「モービィ・リップからの脱出」。いわゆる「迷宮キングダム」を元ネタとしたゲームブックなのだが、ダイスも筆記用具もいらないというのは変わっている。しかもこれレビュアーが作者本人だw いいのかそれで。
  • 「次が本番だ!」は田中としひさ先生のレポート漫画。アークライトのページにあった「勝つまでやらせろ!」を彷彿とさせる内容で、芸風が良い意味で変わっていませんw
    • なお、今回のテーマは以前私も紹介した「ギャラクシートラッカー」。
  • 付録は特集にも登場したフリードマン・フリーゼのカードゲーム「FOPPEN」(フォッペン)。どうやら1995年頃に出したカードゲームの再録らしく、その頃のものとはイラストは別物になっている模様。
    • いわゆるトリックテイクゲームなのだが、カードを取るのではなく素早く手札をなくすのが目的という不思議なゲーム。トリックで最弱カードを出したプレイヤーが「FOPPEN」カードを受け取り、次のトリックには参加できなくなる。なるべくこのカードを受け取らないように手札を減らしていくのがポイント。
    • ちなみにFOPPENとは「バカ」の意味w。このカード、もの凄くバカっぽいイラストで笑えます。
  • ほかにも「電力会社」で使える追加発電所2枚と、「ばるば★ろっさ」用のプロモーションカード付き。企業スポンサーが付いた事でこれからもこういったプロモーションカードとか付くようになるのかな?

*1:ドミニオン」から始まったカードゲームの系譜。デッキを構築していく事を主眼としたゲーム。本当に世界中でたくさんのパク・・・リスペクトしたゲームが登場した、最近はやりのジャンル。