邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN

 ここ一週間ほど仕事が忙しすぎ、まともにBlog更新さえ出来ない有様が続きましたがようやく一段落。
 これでやっとゼノブレイドの続きが出来る><

 で、そんな間
 というわけで今回はDSiアプリ「邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN」のレビューです。<公式ページ>
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100609_373017.html

 携帯アプリ版「邪聖剣ネクロマンサー2」のパワーアップ移植版で、キャラクターが獅子猿氏(カルドセプトとかで有名)だったり音楽が古代祐三氏だったりと何気に豪華な作りのRPG
 前作「邪聖剣ネクロマンサー*1の1000年後の世界が舞台で、OPではあのギーガーの不気味な女性(邪神?)が話しかけてきてくれる事が個人的にはちょっと嬉しい。

  • たまにこの「OPで使われているギーガーの絵が実は無許可」という噂が流れますが、実際にはちゃんと許可を取っている模様。元々別のイラストを流用しているのでそんな疑惑が流れたのだと思うが。

 個人的にプレイしていて思ったのが、凄く前作の「不気味さ」や「ホラーテイスト」をきちんと受け継いでいるということ。

 ゲームのグラフィックやプレイ感覚は、すごくSFC時代のゲームを思わせる作りとなっており、正しい意味で「暗い」雰囲気を醸し出している。 
 ストーリーは基本的には一本道で、最終目的も「人間の世界を侵略している悪魔を倒すため、ネクロマンサーを手に入れる」と凄く分かりやすい。
 全体的にとにかく暗い世界観で、まともな街の方が少ないぐらいにあらゆる地点が悪魔の侵略を受けており、人々は希望を見いだす事が出来ず神に祈るばかり、というかなり絶望的な状態がこれでもかと展開される。

 また敵キャラクターの不気味さ(しかもアニメーション付き)や倒した時の「血しぶき」(たださすがに赤い血が飛び散るのはまずかったのか、紫だったり緑だったりしますが)などの要素は前作を彷彿とさせます。バランスはやや敵の攻撃力が強めで、素早さ次第で複数回攻撃となる点などもきちんと受け継がれています。
 そのため、ちょっと油断するとあっという間に死んでしまう戦闘バランス、それでいて蘇生アイテムはかなり高いなど、かなり硬派なゲームとなっています(そういう意味でもSFC時代のゲームっぽいです)。

  • 前作では素早さが低いと攻撃が当たらない、という状況に良く陥りましたが今作ではそれは起きないようです。中盤仲間に加わる戦士「ステビア」なんて典型的な素早さが低い脳筋キャラなので、役立たずにならずにすむという意味で助かります。
  • また「ときどき勝手に敵から逃げ出す」という現象もさすがに削除されているようです。アレはアレで面白い要素だったんだけどね。マイストとかロミナとか。
  • とにかく魔法攻撃が強く、中盤から登場する全体攻撃魔法が使えるようになるととたんに雑魚戦の殲滅速度が上がります(ここも前作に近いかも)。属性攻撃を加えた時の弱点や半減、無効なども表示されるためどの魔法を使えばよいのか分かりやすくなっている。そのため、積極的に攻撃魔法は使っていくべき。

 うん、これはたしかにネクロマンサーの新作だわ。元々賛否両論だった前作だが、これはその前作の良いところを活かし、かつかなり遊びやすく作られておりとても好感が持てる。DSiアプリの中でも結構な傑作だと思う。

  • システム的に難点を感じたのがメッセージスピード調整が出来ない(戦闘スピード調整は出来るのに)ことと、オート戦闘機能がない事ぐらい。ただ、前者はともかく後者は実装していたら、ゲームバランス的にあっさり全滅しそうだが・・・。

 手軽なRPGをプレイしたい、という人にはお勧め(ただし全体に漂うダークさに耐えられる事前提)のこのゲーム。800ポイントで配信中なので、ぜひプレイしてみてください。

*1:こちらが発売が1988年だから22年ぶりか・・・すごい熟成っぷりだ。