最近プレイしたゲーム(16):サムライ カードゲーム

 今回のゲームは、ボードゲーム会の帝王ライナー・クニツィア謹製、うさんくさい箱絵*1で有名なボードゲーム「サムライ」のカードゲーム版です。


↑「サムライ カードゲーム」の箱。本家本元よりもずっとまともな箱絵。

 基本的なルールはサムライ(ボードゲーム版)に準じつつも、内容はより簡略化されて分かりやすくなっており、結構運要素もあるため初心者にもお勧めできる良作となっています*2

 プレイヤーは自分の色のカードを山札とし、そこから5枚手札を受け取った状態でスタートします。

↑手札。この場合、赤のカードを山札としています。

 場に置かれた領土に隣接する形でこれらの手札を一枚置き、山札からカードを補充する。自分の手番にする事はコレだけと至ってシンプル。
 手札を場に置いた時、その手札から見て他のプレイヤーの手札が90度の位置にいた場合、その間に新たな領土を配置します。<図解>
 ■←ここに手札を置いた
 ◇■←これが他のプレイヤーの手札
 
 この場合は

 ■◇←ここに新たな領土を置く。
 ◇■

 と、こういう動きになります。

 
↑手札を置く事で広がっていく領土。

 こうして、ある領土の四方が、プレイヤー達の手札で囲まれた場合、その領土に示されたコマ(●▲■の3種類。●=地蔵。宗教を表す。▲=兜。武力を表す。■=田んぼ。経済を表す)ごとに影響力を比較し、それぞれ影響力が最も大きいプレイヤーがコマを各個受け取ります。
 最終的にはこのコマの所持者のうち、二種類以上のコマをもっとも所持していたプレイヤーがいた場合はそのプレイヤーが、一種類ずつトップと鳴るプレイヤーがいた場合、それ以外のコマの合計で勝者が決まります。
 と、たったこれだけのシンプルなルールですが、実際にはどの種類のコマを多く取っていくか、他人の動きを予測し、以下に取られないように立ち回っていくかを考えて立ち回る必要があります。
 プレイ時間もそこそこに短く(30分ぐらいで終わります)、結構考える余地があるためプレイ感覚は結構良好。
 個人的には本家ボードゲーム版よりこちらが好きなぐらい。ルール的には大差ないため、一度本家をプレイした事のある人であればインストが簡単というのも良いところ。

 ただ難点として、どの方向に領土が伸びていくのか全く読めないため(仕方ないですが)、とにかく遊ぶ際にはスペースが必要となります。いっつも机が足りなくなるんだよねコレ・・・。
 とはいえ、ルール簡単、初心者でも遊べる、持ち運びが簡単、値段が安いと四拍子揃った良作。ここしばらくのゲーム会にお邪魔する際には必ず持っていっているぐらいのお気に入りです。

*1:この箱は一見の価値あり。すごく胡散臭いですw

*2:ボードゲーム版はどこにどのシンボルが置かれるのかがあらかじめ見えているため、実力差があると結構どうしようもない状態となりがちです。大変面白いゲームなのですがその点では人を選びます。