お盆なのでせっかくだから映画でも観に行くか…という勢いで「マッド・ハイジ」を観に行ってきました。
かの名作文学「アルプスの少女ハイジ」を基にしたエクスプロイテーション映画という中々攻めた内容で、ごく一部の数寄者に話題となっていた一本です。
- 映画館の柱に手作りの映画紹介コーナーがあった。そんなに一押しする映画なのかコレ…。
- ちなみに観客はそこそこいましたが、私含めて中年男性100%という特濃空間でしたw そりゃお盆休みにわざわざこの映画観ようってんですから、揃いも揃って数寄者しかおらんよねw
パンフレットも購入。これの製作者のインタビューがあまりに面白ひどいので必見w お前ら分かっててこの内容だったんか。
<ここから映画の感想&ネタバレあり>
- 取り合えずこの映画を見た感想として、やっぱり最初に出る一言ととしては「これスイスに怒られんか?」ですねw いや、予想はしてたんだけど思ってた以上というか…。独裁者の描写とか、徹底的にチーズネタをこする所とか、悪役のトドメにスイス国旗ぶっ刺すところとか、これ(現在の時勢的に)よく作成できたねってアカン描写が多すぎるw まぁある意味めっちゃ期待通りのエクスプロイテーション映画とも言えますが…。
- むしろエクスプロイテーション映画としてみると映像面とか演出とかは意外とちゃんとしてんですよね。スイスの雄大な風景とか、そこから閉鎖的な収容所の雰囲気とか、謎の修行シーンからのハルバードを使ったアクションシーンとか。無駄なエログロ、強烈な悪役のナンセンスなムーブ、分かりやすいストーリーにとB級映画に臨むもの全部入りって内容なので「ラーメン喰いに行ったらチャーシューメンが出て来た」みたいな満足感ある出来です(だいぶB級映画に頭をやられている個人の感想であることをご容赦ください)。
- B級らしくツッコミどころもめちゃあるんですけど。というか中盤ハイジがパワーアップするところの描写が「スイスの守護者(女神的なやつ)ヘルベチアがいきなりハイジの前に現れ、修行を付ける」のあたりとかB級にしたって結構ぶっ飛んだ展開だったw しかも、そこで日本刀での修行シーンがあるのに肝心のバトルでは全然使わんしな(ただハルバードでのアクションが無駄にかっこよかったので許す)。
- あと私が観に行ったのは吹き替え版だったのですが、ところどころ「アルプスの少女ハイジ」の名台詞がパロってあって笑った。「教えておじいさん」じゃないんだよw しかもハイジの吹き替えが内田真礼だし、クララは久保ユリカだしで、なんか声優が無駄に豪華w
- パンフレットを見たら影響を受けた映画に「女囚さそり」「修羅雪姫」とか出て来て笑った。確かにあの女囚シーンとか、日本刀のトレーニングシーンとかまんまだw この辺は本当に好きに作った感が出ていて(B級映画好きとしては)好印象。
初めからB級全開の映画として期待していたのですが、ある意味その期待以上の出来でした。いや、マジでB級映画欲張り詰め合わせセットみたいな内容でしたね。これは好きな人は好きな映画だと思いますよ。
- 個人的には今年観たB級映画界では「キラーカブトガニ」に並びますねw