Switch版「クレオパトラフォーチュン Sトリビュート」レビュー

 本日のゲームレビューは「クレオパトラフォーチュン Sトリビュート」。いやぁ、まさか令和の時代にクレオパトラフォーチュンが復刻するなど夢にも思わなかったよ。

 

 このゲームは「マイナーなんだけど熱烈なファンがいる」ことで一部の数寄者に有名な落ち物パズルゲーム「クレオパトラフォーチュン」のセガサターン移植版、のさらなる移植版。

 

 本作のヒロイン?であるパトラ子の雄姿。

 

 ゲームの基本は落ち物パズルですが、ルールが結構独特。その独特さが本作をマイナーゲームたらしめ、同時に熱烈なファンを生んでもいるところ。

  • 落ちてくるのは石、宝石、棺、ミイラの4種類。同種のブロックが横一列に並ぶと消えるほか、宝石、棺は「石で囲む」と消える、ミイラは「石で囲む+宝石か棺と一緒に囲む」ことで消える、と一風変わったルールになっている。
  • このルール慣れるまで結構難しいのだが、慣れてくると囲むと一列揃えるを自在に組み合わせた連鎖が出来るようになってくる。この「クレパト脳」が覚醒するまでやり込むとこのゲームは一気に面白くなってきます。
  • 重要なのが2マスある石ブロックの使い方。これは一列揃えて消したとき、2マス同時に消えるため、連鎖の起点を組むのに使いやすい。これをうまく使うことが(個人的に)攻略の鍵ですね。
  • あとこのゲーム、BGMがかなり良いのも特徴。プレイ中はずっと同じ音楽が流れているだけなんですが、ちゃんと古代エジプトっぽさがあり、謎の掛け声も相まってずっと聞いていられます。パズルゲームの音楽としては随一といっていいかもしれない。

 

 ブロック全消しを行うたび、パトラ子がカットインしてくる。このカットインは毎回変化し、一定回数以上で様々なコスプレに変化していくので頑張って狙おうw

 

 アーケードモードはLV1、20、40から選択してスタートし、最大LV99を目指して延々ブロックを消していくモードとなる。昔はLV99まで行けたんだが、今遊んだら全然出来なくなっているw 

  • このアーケードモード、割と独特な仕様としてブロックの落下スピードの上がり方がLVの下一桁に由来しています。LV9のときはめっちゃ早くなり、LV10になるとまた最低スピードに戻る…といった挙動になるため、これを意識してブロックを積んでいく必要があります。
  • とはいえSトリトビュート版では落下スピードを低下させたり巻き戻りたりといった機能もあるため、その辺駆使していけば楽になります。

 

 またアーケードモードとは違うモードとして「ミステリーモード」があり、これはいわゆる決められたお題に沿って問題を解いていく「なぞぷよ」的なアレである。

 

 最大8個の予告を見ながら、「〇〇連鎖しろ」とか「全消し」といったお題を攻略していきます。最初のブロックを落とすと、他のブロック達も一緒に落下したりといったルールまで「なぞぷよ」まんまなのはちょっと面白いですがw

  • 連鎖のやり方などを知るには便利なので、初心者の場合いきなりアーケードモードに挑戦するのではなく、こちらを10面ぐらいまで遊んでみるとルールが分かりやすいかも。
  • 表面50面、裏面50面の100面という大ボリューム。Sトリトビュート版ではステージセレクトも可能(ただ、ボタンでステージを飛ばす方式なのはちょっといただけませんが)。

 うーん、やっぱ今遊んでも面白いな「クレオパトラフォーチュン」。落ち物パズルとしては独特なルールで連鎖とかも難しいのですが、それ込みで延々遊んでしまう謎の中毒性が溜まらないですね。

 シティコネクションには是非、これまで移植されていない続編「クレオパトラフォーチュン+」の家庭用版移植もやってほしいところです。別にアケアカとかでも良いんですがw