映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」観てきた

 とうとう日本公開となった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」、さっそく観てきました。私公開直後の映画ってほとんど観に行かないんですが(落ち着いたころに行く)、今回ばかりは我慢しきれずSMTのメンバーサイトから席を確保して、公開二日目に観に行っていました。

 凛々しいマリオとちょっとビビりなルイージの2ショット。まさかこのイメージが最後にああなるとは…。

 

 映画グッズ売り場が任天堂ショップみたいになってたw

 というわけで、公開二日目のレイトショーで観てきたんですが、めっちゃ客居ましたねw レイトショーなんていつもはかなりスカスカなもんですが、この日は9割ぐらい席埋まっていました。この時間でこれだけ席埋まっているの始めて見たわ…。

  • 結構遅い時間でしたが、GW中という事もあってか家族連れもたくさんいました。コナンとマリオで人気二分していた感じ。

 というわけでここから映画の感想編です。ネタバレ全開なので未見の方はご注意ください。

 

<ネタバレ感想>

 なんというか「マリオの面白い、楽しい」だけで構成された映画って感じでした。深いストーリーとか社会に対するメッセージとか、そういうのほとんどなし。観客が「マリオの映画に求める、クッソわくわくする展開」がつるべ撃ちされるというエンタメ100点みたいな構成。

  • 上映時間が92分と短い映画なんですが、とてもそうとは思えないネタの密度で、ひたすら楽しいアクション、アクションまたアクションといった感じで矢継ぎ早に展開されるため退屈するところが全然ないのが凄い。というかネタが多すぎて、2時間以上あった気さえしてくる。
  • よくよく考えたら細かいところ全然説明ないんだけど(なんでキノコくったらパワーアップするのとか、フラワーを取るとファイアやアイスが放てるようになるとか、スタートった瞬間無敵とかそういうゲーム設定面は特に何にも説明なし)、「みんなマリオのこと知っているよね?」って感じで流されていきます。この辺は「マリオ」というコンテンツが築いてきた強さが出ていますね。
  • 歴代マリオのネタも豊富。というか1カットに何らかの元ネタが存在する状態で大量に散りばめられており、たぶん1回見ただけで全部を把握することは不可能でしょう。全体的には1~3や64(城のデザインとか)、マリオ3D、マリオカート8あたりのネタが多かったかな。ルイージ単独ミッションの当たりは完全にルイージマンションの雰囲気だったし、とにかくマリオ好きなら「あ、これ進研ゼミでやったところだ」状態になること請け合い。
  • 音楽も良かった。シリーズ歴代BGMのアレンジが至る所で流れていて、
  • 個人的に笑ったシーンは「ピーチとの特訓シーンで『Holding Out for a Hero』がかかったシーン(あれ笑うなって方が無理だろw)」、「やたらいい声でピーチの歌を熱唱するクッパ(お前ピアノとか引けたんだ)」、「レインボーロードで襲い掛かってきたノコノコ軍団幹部っぽいやつが青甲羅(そりゃ強いよね)」あたりかな。
  • ストーリー面で驚いたのが「マリオ・ルイージに家族(両親や親族)が出てきたこと」。会社を辞めて独立したはいいけれど、中々芽が出ずに悩めるマリオといった、なかなかこれまで見られなかった一面が出てきたこと。そうだよね、マリオぱっと見分かりづらいけど、案外若者(30前?)だもんね。最後の最後まで冒険を続けた理由も「自分についてきてくれたルイージのため」なあたり、人間臭い弱さと強さが垣間見えて本当に良い塩梅。
  • ほかにも「ピーチはなぜキノコ王国で一人だけ人間なのか?」(実は過去に異世界に転移してきたから)、「なんでキノコ王国はいつもクッパに侵略されてたのか(キノピオたちが戦闘面では役立たずなので)」といったいつものマリオの「お約束」で済ませていた部分に切り込んできたのはちょっと興味深い。そりゃクッパだってまず「ピーチ姫」攫うよね、キノコ王国の最高戦力だしw
  • 代わりに囚われ役となったルイージですが、最後の最後で大活躍。あのマリオを助けたシーンは不覚にも痺れたよ。そうだよねこの映画「マリオブラザーズ」の映画だもんね。あと、最後の犬の「後方理解者面」に吹いたよw 
  • 最後まで見て評論家受けしなかった理由も分かったわ。だってこれ「くそ面白かったね」以上の感想出ねぇもんw なんかうまいこと言わないといけない評論家にとってはこういうドエンタメだと仕事できないよね。そりゃどうしようもないわ。

 マジで90分間濃密で楽しいマリオ体験でした。観終わった後、撤収していた観客たちが一斉に「あそこ良かった」みたいに話し合っているところ見て、この映画大成功だなと確信しました。いや、私もなんかマリオプレイしたくなりましたもん。

 本当にファミリー向けとして100点満点みたいなエンタメ映画なのでぜひ家族での視聴を強くお勧めですね。

 

 パンフレットも購入。

  • パンフレットに歴代シリーズ作一覧が載っているんですが、最新作と思っていたオデッセイが2017年だったということにびっくり。もうそんなに経ったのか…(途中で3Dワールドとかもリメイクされていたし、そんな経ってた気がしなかったわ)

 こんなのももらった。中身はMovicのシーンが描かれたブックレットとステッカーだったんですが、これ何回か観ないとコンプリート出来ない奴ですかね…。