Switch版「勇気の推理」レビュー

 ゼノブレイド3の攻略で忙しい今日この頃ですが、あまりに「ヤバイ」奴をe-ショップで見かけてしまったので、つい勢いで購入してしまった。 で、実際にプレイしてみたら「ヤバイなんてもんじゃない」出来だったんで冷や汗が止まらねぇ…。

 

 というわけで本日のゲームレビューはそんなヤバ過ぎるゲーム「勇気の推理」。

 まぁ何がヤバイかって、このオープニング画面を見ただけで分かると思います。

 このフリー素材持ってきましたと言わんばかりの画像! 「ペイント」あたりで適当に付けたんじゃないかと思うチープなロゴ!  そして堂々とフリー音源のサイトが記載されている!

 スゲェ、この時点で役満確定のクソゲーだと分かるw というかコレSwitchで販売してよいものなのか。これを売ろうとした度胸がもうスゲェよ。 

  • もう一点突っ込むならば、e-ショップで紹介されている画面と異なっている! なぜかe-ショップ版には「美味しい海苔の食べ方」というサブタイトル部分が載っていない。なんでこんな画面に差分があるんだよw

 

 そして肝心の本編の方は「正直フリー素材丸出しのオープニング」がまだマシだったと思える凄まじい出来。いやぁ、これマジでSwitchで販売しても良いものなの?(2回目)

 システムは古典的なノベルタイプのアドベンチャー。これは良くあるシステム…といいたいところなんですが、このゲームなんとセーブがありません。

 え、いやそんなことあるの?って言いたくなりますが、本当にありません。20年ぐらい前のフリーのノベルゲームだってさすがにセーブぐらいあったと思いますが…。いちおう分岐(らしきもの)があるゲームでセーブ無しとか令和の時代に会って良いもんじゃないでしょうw

  • 後、地味な欠点としてテキストスキップがクッソ遅い。そのためついついボタン連打でテキストを送りたくなるんですが、このゲーム分岐を選択する際、「Aボタン」か「Bボタン」で選択するという方式なので迂闊に連打すると分岐も飛ばしてしまうという罠がw
    • 追加情報ですが、何度かプレイしてみたところ、実はこのゲーム分岐分岐しないということが判明しました。何のボタン押しても実は何も変わらないという驚愕w
  • あとバックログ機能もない。ノベルゲームに入っているべき機能がことごとくない。一体どうなっているんだ…。

 

 主人公は海苔を愛する高校生の勇気君。様々な事件に巻き込まれては華麗な推理(と呼んでよいのか分からん)で解決していくしていく。

 とまぁ、骨子だけ見ればミステリーになるっちゃなるんですが、とにかくテキストが稚拙。20年前のケータイ小説でももうちょっと情景描写があっただろというぐらいシンプルな内容で、プレイヤーを置いてけぼりの超展開が続いていきます。

  • ただ、キャラ同士の掛け合いは何というか「狙ってできない味」があり、キャラクターの個性のようなものは割と描写できているかもしれん。どいつもこいつもテンションがおかしいけど。

 

 テキストの質も問題ですが、演出面も抜かりなくひどく、特に背景が実際のテキストと一致していないことが多々あるのが大問題。同じ背景のまんまで場面転換していくものだから「一体何を見ているんだ」という気分になること請け合い。

 

 そして物語の途中で、勇気くんから陽気くんへと主人公交代するという衝撃展開。 いや、このゲームに衝撃的ではない展開が無いんですけどもw

 

 とまぁ、短いゲームなのにツッコミどころしかないのでなんか異常に疲れる本作。素材がフリー素材。システム面が劣悪。テキストや演出もそれに負けずにヒドイと四倍役満クソゲーっぷり…これは狙って作れるもんじゃないですよ。逆に非凡さすら感じますw

 

 いや、マジでこのソフトマジでe-ショップで売っていいものなの?(3回目)。私がSwitchで購入したソフトの中では「AAAクロック」をも上回って暫定1位のヤバさだわw

  • もはや安易な「クソゲー」などという呼び方ではこのゲームを語れるものですらないのかもしれません。

 これが150円で発売されているということ自体が一番のミステリーかもしれん…。