「Nintendo eShop」(イーショップ)で買えるオススメゲーム ~VC編(3)~

 eShop課金終了前の駆け込みゲーム紹介。昨日に引き続きバーチャルコンソール系ソフト3回目の紹介。今回はちょっと小手先を変えてWiiUで遊べるVCソフトの紹介です。

 

ルドラの秘宝

 SFC末期に出たスクウェアの隠れ過ぎた名作RPG。いやぁ、なぜかこれ面白さのわりに知名度がめっちゃ低いんですよね。もうPS出ていたころの作品だからか仕方ないっちゃ仕方ないんですが…。

 4000年周期で反映した種族が滅ぶ世界の中で「人類が滅ぶまでの16日間」を体験していくというストーリーで、目的がバラバラな各主人公たちがそれぞれの冒険を通してクロスしていき、最終的に人類滅亡をかけた戦いへといざなわれていく。そのシナリオ通り、プレイ途中で主人公を切り替えることができるオムニバス形式となっているのが特徴です。

  • 主人公変更には特に制限はなく、誰かを進めないと詰まったりするわけではないので自由に遊べます。シナリオを1日進めるごとに切り替えたり、最後まで切り替え無しで進めることも可能。

 本作で特に凄いのが戦闘シーン。SFC末期特有の窮まったドット絵でヌルヌル動きまくります。いや、これマジでSFC最高峰レベルの出来じゃないかな。

 

 そして本作を代表するシステムが言霊システム。6文字以内であれば自由に魔法を作成することができ、その内容によって効果が変わるというシステムで、この言霊を探していろいろ入力してみるのがめちゃ面白い。

  • 言霊はストーリー中に隠されていたり、敵が使ってくるものをそのままコピーしたりして覚えていくことが可能。もちろん適当に入力して強力な言霊を探すのもありで、FFやドラクエの呪文を入れると割とそれっぽい効果を発揮するのが面白いw
  • 32個までしか作成できないため、割と取捨選択が必要だがいつでも作り直せるので属性魔法などはいくつかキープして切り替えていくのが吉。

 たまにこういう法則に縛られない変わった言霊もあり、オリジナルの言霊作成が本当に楽しいw

 スクウェアの名だたる傑作に挟まれてしまい、隠れた名作と呼ばれるようになってしまった一本。今でも中古市場では4000円ぐらいする微妙プレミアとなってしまったため、このVC版で遊ぶのが一番遊びやすいと思われます。ぜひ一度プレイしてみてください。

 

ヘラクレスの栄光

 わりと変なゲームばかり作っていた「データイースト」制作の名作「ヘラクレスの栄光」シリーズ4作目。よくヘラクレスの栄光シリーズの名作を上げると「Ⅲ」が話題となることがありますが、この「Ⅳ」はストーリーの完成度、ゲームシステムの快適度、やり込み要素なども充実した、バランスが取れた傑作RPG

  • 「Ⅲ」はストーリーは傑作なんだけど、システムがこなれておらず今遊ぶにはちょっと辛いかな…。今だとSwitchに出ているG-MODE版の方がオススメ。

 

 目が覚めたら犬になっていた主人公は、運命の女神モイライに頼まれ、人間の運命の糸が切れた原因を探求するたびに出るというストーリー。タイトル通りギリシャ神話をモチーフとした数々のエピソードが散りばめられた、かなり完成度が高いシナリオとなっています。

 

  • 主人公と相棒となるプラトンは「トランスファー」という能力があり、旅先で出会った様々なNPCに乗り移ることでその能力を使いことができるようになります。これがめちゃくちゃやりごたえがあり、100人以上の乗り移りを駆使して冒険を繰り広げることができます。
  • キャラクターによってステータスや特技、特異な武器などが異なり、人間だけでなく「犬」や「羊」といった動物まで使えるため攻略の幅がかなり広いのが特徴。というか「羊」は本作きってのバランスブレイカーな性能だったりしますがw
  • 乗り移ったNPC次第では街の人々の反応が変わったりするので、無駄にあれこれ入れ替えて各地を巡りたくなります。マジでこれ凄い手間かかったシステムですね。

 また、本作はシステム面が非常に快適。戦闘時の操作レスポンスが非常にサクサクで、今遊んでもほとんどストレスなく遊べる点はかなり凄い。演出や音楽も素晴らしく、マジでSFC時代のRPG(個人的に)トップ10には上がってくるぐらいの名作。

  • 欠点はストーリークリアだけならそこまで長くもないことですが(20時間ぐらい?)、シナリオクリア後の隠しダンジョンなどもあり、やり込みも充実しているため遊び応えはばっちり。
  • というかデータイーストはアクションゲームだとアレだけ奇怪なゲームばっか出しているのに、RPGはやたら傑作多いんですよね。

 

●スペースマンボウ

 MSXでリリースされたコナミの横スクロールシューティング。変なタイトルですが、実質「サンダークロス」+ちょっとだけ「サンダークロス2」の移植版という感じの内容。当ブログでもWii版が出たときに一度触れていますが(もう13年前か…)、WiiUも買っちゃったw

  • 遊戯王のカードのネタとしても使われているためそっちの方が有名かも。
  • 初代の「サンダークロス」は現在だとSwitchやPS4で遊べるので、そちらと遊び比べてみるのも乙なものかもしれません。

 王道的な横スクロールシューティングでそこまで特徴的なシステムがあるわけではありませんが、時代を考えると完成度がスゲェ。MSX2とは思えない滑らかなスクロール(※MSX2には横スクロールが無い)で当時のコナミの技術力の高さが伺えます。

  • たまに横以外にもスクロールする。2面の斜めスクロールがやたら滑らかなところとか見た目以上に凄いことやっていますねw
  • 音楽も非常に軽快。コナミシューティングゲームといえば音楽が良いという印象がありますが本作のBGMも非常にレベル高い。というかMSX2で出てたやつはどいつもこいつも名曲ばっかですが。マジで当時のコナミは何かが神がかっていた…。

  • 武装は主武装+ミサイル+オプションというオーソドックスな構成。オプション位置は基本固定でボタンにより射撃方向を切り替えていく方式。スクロールが横だけでなく縦や斜めにも展開されるため、この方向を的確に打ち分けていくのが攻略の鍵となります。

 同じコナミの横スクロールシューティングと比較すると、グラディウス沙羅曼蛇に比べ難易度は優し目。全8ステージですが一周するだけなら割と簡単なほうかな。

 

 

夢大陸アドベンチャー

 ペンギンが高速で冒険を繰り広げる「けっきょく南極大冒険」の続編的タイトル。これまた過去に当ブログで一度取り上げていますが(13年前…)、こちらもWii版持っているのにWiiU版買っちゃった。いや、これ名作だもん。しょうがないよw

 

 奥スクロールタイプのアクションゲーム。癖が強い操作性で、スピードを自由に上げられるのですが、上げまくると左右に強い慣性がかかってめちゃくちゃ操作が難しくなります。ただそれでも爽快に駆け抜けられるので無駄にスピード上げまくっちゃうんですがw

  • 本作のアクションゲームの難易度としては「めっちゃ高い」です。特に後半面になると、大量の敵が飛び交い、道中が凄まじく長くなります。それこそフルスピードで駆け抜けないと間に合わないほど。とても歯ごたえがありまくります。

 

 ステージ構成は凄く豊富で、通常の地面を走る面のほか、川や海、ボーナスステージでは宇宙と非常にバラエティに富んでいます。けっきょく南極が割と単調な背景(そりゃ南極だからね…)だったのと比較しても非常に多彩。めっちゃ冒険感が盛り上がります

  • そしてこの時代のコナミらしく、BGMも非常にクオリティ高い。ステージに合わせた多彩な音楽を楽しめます。これFM音源使っていないってマジですか…。マジでこの時代のコナミは何なんだ神か。

 小さいクレバスに飛び込めばショップがあり、道中に獲得できる魚を使って買い物が可能。このアイテムを取得していかなければ攻略は非常に困難なので見逃さずに購入していきたい。

  • お店には値段が高いお店と安いお店があり、店主の顔で区別可能。

 

 各ショップでは3回までスロットで遊ぶことができ、これを使って魚を稼ぐことができる。MSX版だと運任せでしたが、WiiU版だとどこでもセーブがあるので序盤にごっそり稼ぐことも可能。若干ズルい気もしますが、それもやむなしな難易度だしさすがにね?

 

 とまぁ当時のコナミらしい、グラフィック、BGM、ステージ構成等々、すべての完成度が高い傑作アクションゲーム。というかけっきょく南極から随分なパワーアップぶりですね…。これ、なぜかあまり移植が無く、特に現状で遊ぶ手段はWiiUプロジェクトEGGかの実質二択。マジの名作なので、WiiUの店じまい前にはぜひ入手しておいてほしい。

  • WiiU版特有の欠点は「コンテニューが普通にできない事」。というのもMSX版ではキーボードからコマンドを打つことでコンテニューできるというシステムだったのですが、WiiU版でもキーボード必須であるため、通常環境だとコンテニューできません(USBキーボードを挿すとできる…と思います。試していないけど)。そのため、VCのどこでもセーブを使ってちまちま進めようw