2009年から続けて7回目となる「ゲーム感想年表」。2015年新発売のゲーム感想です。
絶対これ途中で飽きると思いつつなんだかんだで7年目。でも年々発売されるコンシューマーゲームの数も減ってしまい、そろそろこのコラムも限界かも、と思わずにはいられません。来年はどれだけゲームが発売されることやら。
- 寸評のほかオススメ度(☆〜☆☆☆☆☆の5段階)つき。オススメ度は面白さだけでなく、誰にでも進められるゲームかどうかも考慮しています。あらかじめご了承ください。
あと、今回も去年に続いてちょっと変則的ですが、上半期ではなく1〜5月までに発売されたゲームについて取り上げています。今年は前半に購入タイトルが妙に偏ってしまったんです。仕方ないね。
- あと、発売日順に並べていますが、プレイした順番ではありませんのでちとおかしいところがあるかも(アップデート関連とか)。その点はご容赦ください。なお、6〜12月分と同時に2015年のベスト発表させて頂きます。
■1月 2015年初めは2本。
- レジェントオブレガシー(3DS)
- 見た目が凄くロマサガっぽいことでちょっとだけ話題となったフリューのRPG。実情は「とにかく戦闘特化」な感じのゲームで、たしかにロマサガっぽさはあるものの実際のプレイ感はかなり別物となっている(主人公キャラが複数いるのに、誰を主人公にしてもさほど変わらないところや、ストーリーの進め方に自由度がほとんどない)。
- プレイした感想としては「名作になりうるスペックはあった惜しい作品」といったところでしょうか。戦闘システムはなかなか複雑ながら面白いアイディアが光るのですが、肝心のゲームバランスが微妙におかしい。戦闘システムを理解しないと異常な難易度に感じられる(特に序盤〜中盤あたりまで)が、逆に理解すると途端にヌルくなってしまう(終盤あたりは特に)。キャラクター固有のストーリーや戦闘バランスの見直しを行うだけで十分名作と呼ばれる内容となった可能性があるだけに非常に残念と感じました。
- オススメ度は☆☆。次回作があればいろいろ期待したいかも。
- タッチ!カービィ スーパーレインボー(WiiU)
- タッチカービィシリーズのWiiU版。グラフィックは本当に美麗で、題材通り本当に粘土の質感がバリバリ。特にボスなどはかなり粘土っぽく、それでいてちゃんとカービィしているという奇跡のバランス。ステージギミックの多彩さもあってグラフィックは言うことなし。
- でもこのゲームオッチャンには難易度高いよw タッチカービィにあった「タッチして敵を止める」要素が無くなったためきっちりとラインを引きつつ、敵にスピンを喰らわすようにしないと倒せないのですが、カービィのライン取りが実際に引いた線に「忠実に」行われるため、ラインを引く際にうっかり線がゆがむと、ちょっとしたでっぱりでカービィが跳ねる、という現象が多発w 焦るほどに失敗しやすく1ステージがかなり長いことも合わさって1ステージでかなりの疲労感が来ます。集中力がもたねぇw
- アクションゲームとしてはやりごたえありまくりの名作。1日1ステージだけクリアする、といった感じで長く遊べます。オススメ度は☆☆☆☆。
■2月 この月は2本。
- ロストヒーローズ2(3DS)
- SDヒーローダンジョンRPG「ロストヒーローズ」の続編。というか初回版には旧作ロストヒーローズも一緒についてきたお買い得パック。
- なんといっても全体のテンポがかなり改善。特に基本面倒なだけだったライドダンジョンが無くなり、ガンガン先に進められるようになった点は個人的に高評価。また戦闘中にも戦闘スピードを1ボタン変更でスムーズにできたりでゲームスピード関連は非常にテンポよし。ゲームバランスは辛口難易度でかなりの歯ごたえだし前作で弱かった斬攻撃が強くなっていたりでバランス的な不満点はあまりないかな。強キャラはいるがクリアだけならだれでも行けるし、ちょくちょく初見殺しなボスはいるがちゃんと対策を練れば勝てる範囲に収まっています。
- 難点は全作主人公勢が序盤で捕まってDLC購入しないとその後ずっと出てこなくなる点ぐらいかな。まぁいろんなキャラクターに目を向けさせる、という意味ではこれで正しいかもしれませんけど。
- 正統派ダンジョンRPGとして完成度の高い作品。オススメ度は☆☆☆☆といったところでしょうか。
- ゼルダの伝説 ムジュラの仮面(3DS)
- 実は購入した時期が悪く、何気にまだクリアできていません。なので途中までプレイした感想になります。
- ゼルダとしてはかなり異色の作品で、雰囲気が異常というかいろいろ狂気にじみ出ています。お面屋とか怖いわw いろいろ雰囲気違いすぎのため「明るいゼルダ」が好きなひとには向かないかも。システムそのものは時のオカリナ準拠ですが、シナリオ上時間が重要となり、この管理がなかなか難しい。
- とにかくひたすら時間を繰り返していく周回プレイ前提のため、ちゃんと攻略法を学びつつ進めないと先に進められない点はやりごたえはありますが、私のように毎日ちょっとだけゲームをする社会人ゲーマーだとどこまで進めたか、どのように攻略すべきか途中で忘れがちw このせいでなかなか先へ進められないんですよね。脳の老化を感じる…。
- いつかしっかりクリアするつもりですが、とりあえず現時点でのオススメ度は☆☆☆。
■3月 この月は3本。年度末ということでいろいろゲームが発売されていました。
- レゴシティアンダーカバー チェイズビギンズ(3DS)
- WiiU版の前日譚にあたる作品で、ゲーム内容的にはWiiU版に準拠しています。ストーリーシーンごとにミッションをこなしていくタイプで、いろいろなギミックを変装して解除していくあたりはほとんどそのまんま。グラフィックも3DSとしてはかなり頑張っている方でしょう。ちゃんとレゴっぽいし。
- ただWiiU版であったお遊び要素などが軒並み無くなっており(容量的な問題でしょうが)、無駄にうろうろ歩き回る楽しみが無くなっているのがかなり悲しい。そのためどうしても淡々とミッションをクリアして次へ進む、という繰り返しになってしまい、どうにも今一つ。WiiU版は今考えると奇跡のバランスだったのかも。
- オススメ度は☆☆。
- マリオVSドンキーコング みんなでミニランド(WiiU/3DS)
- シアトリズム ドラゴンクエスト(3DS)
- 「ファイナルファンタジー シアトリズム」から派生したドラクエシリーズの音ゲー。このゲームプレイしてみてまず分かったことは一つ、ドラクエに多い「オーケストラ曲」は音ゲーにあんまり向いていない、ということ。基本的に曲調がのんびりしているのに妙に楽譜が詰め込まれている印象で、そのうえボタン操作があんまり操作性良くない(なんかタイミングが掴み辛いんですよね)こともあってどうにもあんまりノレません。初期から遊べる曲の少なさや解放条件をはじめとしたシステムのややこしさ、レベルシステムのためまれに「パーフェクトでもクリアできない」謎の仕様と相まって音ゲーとして作りたかったのかドラクエゲーとして作りたかったのかよく分からん。
- それでも最初のうちは割と面白かったんですが、どうにも長く続ける気にならないといった評価ですね。原曲が少なくてオーケストラアレンジが多いので今一つ聞きなれない曲のように感じられる場合が多い点が辛かった。今はどのぐらいダウンロード可能となっているんでしょうか。
- オススメ度は☆☆☆。
■4月 この月は2本。いよいよずっと待ちわびていたあのRPGが。
- ゼノブレイド(New3DS)
- Wiiの超傑作RPGがゼノクロを前にしてNew3DS専用タイトルとしてまさかの移植。移植どもかなり高く、一部グラフィックが浮いて見えるときもありますが違和感はほぼなく、操作性や読み込みも問題なし。凄いな任天堂、一体どうやったんだ…。
- ゲーム内容の面白さは折り紙つき。RPGとしては超大作といってもよい出来で、とにかく探索寄り道が楽しいです。3DSで持ち運びできるので好きな時にやめられるようになった点が非常にありがたいですね。
- オススメ度は☆☆☆☆☆。Wii版をプレイしたことがないプレイヤーにも是非。しかしゼノクロが移植可能ならゲームキューブの名作「バテン・カイトス」とかも移植してくれませんかね任天堂さん。
- ゼノブレイドクロス(WiiU)
- 個人的にWiiUを購入した理由といってもよい、上記ゼノブレの正統続編(といってもストーリー的なかかわりはほとんどないけど)。なんだかんだで100時間以上プレイしています。2015年で一番プレイしたゲームですね(艦これ除く)。
- クリアした後の感想になりますが、正直このゲーム非常に評価が難しい類だと思います。広大なマップを探索する楽しみ、異様に個性的なNPCの面々にキレのある音楽と面白い点はたくさんあるのですが、ストーリーやサイドストーリーを進めると一時的に他のサイドストーリーが進められなくなる、ストーリー進行に特定のキャラクターが必須(逆に私のお気に入り、ナギのおっちゃんはストーリで使えない)、イベントがとにかくお使い中心だったりと不便な点も非常に多い。ストーリー進行関連の不便さはプレイしていてかなり気になります。あと最後の考えオチといいますか、これ絶対続編か追加ストーリがあるよね、無いと困るんですけどw 続きが気になってしょうがない。
- とまぁ、いろいろ不満があるがそれでも非常に面白かった。ぜひ任天堂はこれの続編か外伝を制作してほしい。オススメ度は☆☆☆☆。
■5月
- リンカーンVSエイリアン(3DS)
- 海外などでは結構よくある「XCOM」みたいな3Dマップ上でキャラクターを動かして敵を殲滅していくシミュレーションゲーム。スチームパンクな世界観にマッチしたトゥーン調の異常に濃いキャラクターの面々とともに、エイリアンと戦っていく。
- ゲームシステムは非常に面白いが、難易度がちょっときつ過ぎるというか序盤でさえ相当ムズイ。待ち伏せや誘導、遮蔽などがかなり重要で、特に段差を登れるキャラクターが必須といえるレベル。キャラクターのレベルはなく、被ダメがかなりデカい(大体最もタフなキャラでも3発も喰らえば落ちる)ため、純粋にプレイヤーの実力と戦略がものをいう手ごわいシミュレーション。
- 難点は敵ターンが長いこと。私がプレイしたのはVer1.0時点でしたが後半は敵ターンがかなり長いためやり直しがキツイ…。Ver1.1で思考時間が短縮されたそうですが実際どうなんでしょ?
- オススメ度は☆☆☆。
- スプラトゥーン(WiiU)
- WiiUの機体の新作TPS。イカたちの街を使った塗り絵による縄張り勝負という奇怪なゲーム内容ですが、TPSにありがちな殺伐さは全くない明るい作風。まさしくWiiUのキラーソフトともいえる一本。
- ですが、実は私このゲーム買った時期が悪く、このゲームの後急に仕事が忙しくなってしまったためあまりプレイできなかった。実際に全然狙いがつけられない程度の実力で、マルチプレイだと全然相手を倒せません。キルレシオ激悪です。どうもゲームパッドのマップを確認しながらプレイしているので速攻されると弱いんですよね。全然勝率安定しない。でも全然楽しいですね。むやみにそこらじゅうを塗りたくるだけでも十分面白い。何気に一人プレイモードがちょっと感動ものだったり。リアルタイムでなかなかプレイできませんが、今でもたまにやりたくなります。
- このゲームの難点を上げるなら切断対策の不足かな。オンラインゲームには付き物ですけど、このゲームのように負けても全然問題がないゲームでも、負けそうになった途端切断する奴がいるんですよね。意味ないのに。
- オススメ度は☆☆☆☆。
- マインクラフト(PSV)
- いろいろなハードやPCで大人気なマインクラフトがPSVに登場だ。一時期私もこればっかりやっていたぐらい熱中性が高いゲーム。XBOX360版もあれだけ遊んだのにね。やはり手軽に持ち運べる(そしてコントローラーで操作できる)という利便性は捨てがたいですね。
- コンシューマー版なので仕方ないのですが、ユーザーModが入れられない(一応公式のModはありますが)点はさすがに残念。仕方ないけど。あと、これはゲームの問題かどうかわかりませんが、基本的にアイテムを使うのにRボタンを使うため、ひたすら鉱石を掘ったり木を切ったりするために押しっぱなしにしているとそのうちRボタンが壊れるんじゃないかという懸念が(実際、微妙にRボタンが緩くなってきた)。ボタン変更機能が欲しかった。ひょっとしてあるんでしょうか…。
- そういえば気が付けばこのPSV版何気に50万本超えていたみたいです。PSVで一番売れたソフトになるのでしょうか。それはそれでどうなんだ。
- オススメ度は☆☆☆☆☆。
というわけで1〜5月までで全部で12本。今年は前半に購入タイトルが偏りましたが、どちらかといえば大作ゲームは少な目。
続く6〜12月期の感想もなるべく早めにUpしたいと思います。