まったく計画性とか無い3DSソフトレビュー。今回はダンジョンRPGの名作中の名作「エルミナージュ」シリーズ3DS移植版の1~3までをまとめて紹介。
- 「II」と「III」は当ブログ内でプレイ日記もつけていました。何もかもが懐かしい…。
いわゆる「ウィザードリィ」オマージュのダンジョンPRGシリーズ。オリジナルの「エルミナージュI」はもう12年前、「III」でさえ9年前という事実に震えますw
- 「エルミナージュI」は元々オリジナルはPS2版だったのですが、DS版の移植版がマジで神移植で一気にシリーズを評価を挙げ、後々「II」と「III」はPSPソフトとして発売。これまた傑作と呼んで差し支えない完成度であり、国産のウィズクローン系ソフトの中でも抜きんでた地位を確立していました。しかし、III以降の作品は主要スタッフの離脱により、凡庸な内容に落ちてしまったという、ある意味悲運のシリーズでもあります。
- 元々1のDS版やPSP版の2、3ともに数百時間やり込んでおり、2、3に至っては後々DL版まで購入してPSVitaでもプレイしたりと散々遊びつくしたシリーズなのに、こうして3DS版も購入しているあたり我ながら頭おかしいとは思います。名作ゆえ致し方なしw
基本システムは3作とも共通。ワールドマップより潜るダンジョンを決めて、3Dダンジョンを制覇し、レベルを上げたりアイテムをハックスラッシュしたりしながら、ストーリーを進めたり無視したりしても良いw
- というかその作品でもストーリークリアは通過点のようなもので、そこから凶悪な強さの裏ボスとの闘い、果てしないアイテム狩りの魔窟が待っており、一本あたりたっぷり200時間は遊べる出来。
- ストーリー自体も本編はまぁまぁシリアスな話なのですが、脇イベントはとにかくコメディ感あふれるイベントばかりで、全体的な雰囲気はめっちゃ明るいのもシリーズ通しての特徴。原点であるウィザードリィも原作版だとパロディネタ満載だったし、ある意味原点回帰ともいえるかも。
↑エルミナージュ2をゼノブレ2キャラで遊ぶ。
3DS版に共通して、キャラクターのグラフィックは3Dカメラの写真を使うことができ、こういう他ゲームのキャラクターを使ったりして遊べるw
探索、戦闘ともに操作性はマジ快適の一言で、特に戦闘は「Yボタンを押すと全員アタックだけ」「Rボタンを押すと全ターンをリピートする」あたりはすさまじく便利。メッセージ速度を最大に上げておけば無茶苦茶サクサク。見逃してもログが確認できるというユーザーフレンドリーさ。
肝心のダンジョン探索の方も中々にバリエーションがあり、閉鎖的な洞窟から空が見える森、空中浮遊がないと落ちる天空ダンジョンに、空気補給の時間制約がある潜水マップなど、とにかくいろいろな方法での探索が求められる。
- さすがにシリーズを連続して遊ぶと既視感あるマップがバリバリ登場しますが、むしろシリーズに慣れてくると「ようやくこのマップが出てきたか」感が増します。炎の床ダンジョンが出て来るとストーリー終盤感あるw
また、NPCの個性が異常に立っているのもシリーズの特徴。割と1イベントだけのちょっとした端役でも無駄に印象に残るキャラばかりです。
IIの宿主人のロゼッタ。最初は愛想がいいのに、お約束の馬小屋にばかり泊まっているとどんどん機嫌が悪くなるw 逆にロイヤルに止まり続けると期限が良くなる見た目に反して異様に現金な性格。
IIIで最大の印象を残すであろうトナー武具店のサフィ。この子の正体と本性はぜひ実際のプレイで確かめてほしいw
またこのゲームでは登場する敵、アイテムなどの一つ一つに詳細な説明があり、これが非常に面白く、見ているだけで小一時間潰せます。
- ある意味、この時点を制覇することがこのゲームの最終目標といえるかも。特にアイテムは敵から盗むことで入手可能なアイテムのコンプリートは至難。
↑これはIからIIIまで毎回序盤にお世話になるフランベルジュの説明。
なお、たまにぶっ飛んだ内容の説明もありますw
おそらくシリーズ最狂の解説文である「ブルーレイン」。どうみてもパンツですが、説明文のポエムのキモさは半端ないw
総じて、国産ウィズクローン系のダンジョンRPGとしては今遊んでも全然面白い不朽の名作。とりあえず今から遊ぶなら、シリーズ随一の完成度である「エルミナージュII」から遊ぶのがオススメかな。1作当たり2500円と3DSダウンロードソフトの中ではちょっと高めですが、値段分以上の価値はあるでしょう。