最近プレイしたゲーム(122) タイガー&ドラゴン

 あまりリアルボドゲが遊べない世情につき、間が空きがちなボドゲレビュー。今回はアークライトの新作「タイガー&ドラゴン」。

  • 昔、TBSで同タイトルのドラマがありましたがそれとはまったく関連性が無い内容です。まぁ、タイトルつけるときにもじったのかもしれませんが。

 なお、割と新作なのに現在Amazon価格だと定価3850円に対し6600円ぐらいと微妙に高騰している模様。

 

 さて、このゲームは簡単に述べるならば伝統ゲーム「ごいた」を基にした牌ゲーム。2VS2だったごいたに対し、このゲームは2~5人で遊べるようになっています(ごいた通りに2VS2でも遊べるようですがそちらのルールは今回未体験)。

 

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 箱を開けると、数値が書かれた牌がずらっと出て来る。これを使ってゲームをしていきます。

  • 数値は1~8まで。牌の数は数値と同数であり、奇数が赤色、偶数が青色となっています。また赤色に対応する「ドラゴン」牌と青色に対応する「タイガー」牌という牌構成。遊ぼうと思ったらドメモでも遊べるよw
  • 牌の手触りや重みは悪くないのですが、牌の背がない(白一色)なことと、微妙に高さがあり、裏向きに混ぜるときひっくり返しやすいのが難点かな。牌を混ぜるときは慎重に。

 

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 この牌をプレイ人数に応じて配ります(スタートプレイヤーは+1個)。

  • 上の写真だと整理していますが、実際プレイするときは切り出しの位置で牌の残りがばれないように揃えない方が良いかとw

 

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 ゲームの流れは「ごいた」と同じで、「攻め」と「受け」を繰り返して進めていきます。

  • 攻めの権利を持っているプレイヤーは、「攻め」の牌を上の段に出します。それを同一の牌で「受ける」かどうかを選択(持っていない場合は強制パス)、受けた場合はその牌を下の段に出し、次の「攻め」を行う権利を得ます。
    • このとき誰にも受けられずに自分の番に戻ってきた場合は、1枚好きな牌を裏返しに捨ててもう1回攻めを行うことができる。場に出た牌の残り枚数をそれぞれ把握してどれから切り出していくかが重要なポイント。
  • 手牌をすべて出し切ると「あがり」となり、そのラウンドの得点を清算して次のラウンドへ。これを繰り返していき、10点獲得したプレイヤーが勝者となります。
    • 得点は最後に残った手牌によって変動し、ここはそのゲームで適用する「ルール」によって変わります。得点ルールはかなりのパターンがありますが、これによって牌の価値が変動していきます。
  • 面白いのがタイトルとなっている「タイガー」と「ドラゴン」牌の使い方。タイガーは偶数、ドラゴンは奇数に対応して受けることができるため、受けの切り札として使っていけます。が、攻めとしては逆に偶数、奇数だとなんでも受けられるため攻めに使うには全く向いていません。このため、なるべくなら受けに使いたいのですが、うっかり使い損ねて最後に残してしまうと、そのラウンドの得点が0となってしまいます(どのルールでも共通)。こいつを切り出していくタイミングをどう図るかが重要。逆に1枚しかない「1」を最後に残した場合、一発で10点が獲得できるため一発逆転を狙うこともできます。

 

  元ネタである「ごいた」と同じような動きでありながら、チーム戦ではなく個人戦であることもあり、立ち回りは全く異質。ごいたでは「受けずにチームメンバーに流す」といった温存スタイルがありましたが、このゲームでは自分自身で打ち出していかないと勝てないため、受けと攻めのバランスを取ることが大事。結構考える点が多く、プレイの満足感がかなり高い。

 それでいて1プレイは20~30分程度と短め、どれだけ離されていても一発逆転も狙えるため最後までダレないと、かなり完成度が高いゲームとなっています。オインクゲームズのデザインしたゲームは割とどれも外れなしですが、こいつは個人的に頭一つ抜けた面白さと思います。そりゃAmazonで高値が付くわけですねw