本日のゲームレビューは、Swtichのe-ショップサイトで禍々しい存在感を放っていたゲーム「変身少女」。 いかにもイラストで釣ろうとしているゲームなんでe-ショップに並んでいると異質感が凄いw
ジャンルはブロック崩し。もはや古典ジャンルな内容だけに作り手の技量が出るところですが、果たしてこいつはどうでしょうか。
分かりやすく女の子たちを選択してステージ開始。1人当たり2~3ステージ構成で、全45ステージ。ボリュームはまずまず。
で、肝心のゲーム部分ですが、正直なところ「Flashで無料で遊べたブロック崩し」と同レベルの出来と言わざるを得ない完成度。
まずブロックやパドルのグラフィックが無料ゲー並みの簡素さで、ブロック種類も1発で壊せる奴と数回かかるやつの二種類だけ。しかも色が「薄い白」と「濃い白」というぱっと見で区別できない視認性の悪さw
そして、ブロック崩しでありながら物理計算もいい加減で、ちょっとプレイすると分かりますがボールの反射にランダム性が無いくせに角度計算がいい加減らしく、同じところをボールが往復し続ける現象がしょっちゅう発生します。何度このせいで左右の壁を跳ね返り続け落ちてこなくなったり…。
- またブロックそのものの当たり判定がおかしいらしく、見た目通りの反射にならないことも多数。ブロックの角に垂直にボールを掠らせるように当てると、ブロックを貫通する現象が発生しますが、これも役立つときがあったり、足引っ張ることもあったり。とにかく見たとおりに跳ね返らないため、画面下の方にブロックが固まっていると無茶苦茶やり辛い。
また、レベルデザインも極悪。ブロック種類が少ないことでステージ構成もたいしてパターンがなく、ストレスが溜まるような面構成ばっかりなんですが、この「パドルの下にブロックがある」ステージはさすがに正気を疑うw
- 当たり前ですがブロック崩しでは画面下にボールが落ちると1ミスとなりますので、先ほど述べた通り反射が読めないゲームとあわさり、この構成マジで無茶苦茶イラつきます。このタイプの面やたら多いし。貫通アイテムを大量に出されたときはさすがにブチ切れたわw
肝心の美少女イラストのほうは昔々のスマホゲーム「メタモルメイデン」の素材流用らしいですが、そのせいか、低価格帯ゲームの割にはキャラクターCGは出来がいいです。
- ただ、過去素材そのまんまっぽいから、当時元ゲームを遊んでいた人には新鮮味が薄いのでは。このあたりは元ゲーファンはどう思うんだろうか気になる…。
というわけで、「クソ出来が悪いブロック崩し」に「過去作の流用CG」をくっつけてでっち上げたゲームとしか言えない出来。ブロック崩しってシンプルなゲームシステムだからちょっとダメなところがあると途端にクソゲー化しやすいジャンルなんですが、ここまでやる気が感じられないのもあんまりないんじゃないかな。
定価500円(セール400円で購入)ですが、それでも損な気分になるゲームです。よほどの数寄者でないとオススメはできないぞw