最近プレイしたゲーム(117) OHANAMI(お花見)

 マジで気まぐれ更新となるボードゲームレビュー。今回はこの間日本語版も出たっぽいカードゲーム「OHANAMI(お花見)」です。

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 デザイナーはシュテファン・ベンドルフ。「ザ・ゲーム」をはじめとしてカードゲーム系デザインで有名な方ですが、本作も小箱系でありながら確かな満足感があるゲームに仕上がっています。

 

 システムとしてはカードドラフト系ゲームとなっており、ゲーム開始時点でプレイヤーは10枚の手札を受け取り、そこから2枚チョイスして場に出し、残りを隣のプレイヤーに渡します。カードが無くなったら1ラウンドが終了し、ラウンド終了時に場に並べたカードに対して得点清算。3ラウンド終了でゲーム終了となります。

  • そのためこのゲームはカードが120枚もあります。小箱系にしてはずいぶんボリュームたっぷりw

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  • カードに書かれた数値の昇順または降順に並べる形で3列まで場に出すことができます(この辺「ザ・ゲーム」っぽい)。制限としてはかなり緩いのですが、間に挟むことはできないため、既存の列に置くか、新しい列を始めるかの判断は結構悩ましい。感覚的にはどの数字のカードが来ても場に置けるように小、中、大の数値の列を作るのが良い感じな気がします。知らんけど。
  • カードは庭園の内容を意味しており、それぞれ水場(青)、草花(緑)、石(茶)、桜(ピンク)の4種類。ラウンドごとに得点できるカードが異なっており、1ラウンド終了時は青が3点、2ラウンド終了時は青3点+緑4点、3ラウンド終了時は青3点+緑4点+茶7点となっています。これによりラウンドごとの得点効率が変わり、1ラウンド目は青が有利、2ラウンド目は緑有利という具合にピックアップの優先順が変わってくる仕組み。
  • また桜のカードは集めた枚数に応じて得点が変わり、1枚1点、2枚で3点…15枚となると120点ともなります。このゲームは最終的な点数は120点~140点ぐらいになりやすい(経験上)ので、120点も取れるこのムーブはできれば狙いたいのですが、桜カードは20枚しかないので4人プレイだと数を集めるのは結構難しく(ドラフトというシステム上、止めやすい)、10枚程度であれば他の色の方が得点効率が良いという点も良く出来ています。

 ルールは非常にシンプルながら、お手軽なカードドラフトとしてはかなり良く出来ており、ラウンドごとに優先度が変わる得点システムや一発逆転も狙えるさくらカードの存在など、ドラフトの面白さがシンプルに詰め込まれている。

 プレイ時間も短めで、繰り返し遊ぶにも向いているなかなか優秀なカードゲーム。

  • ゲーム的な難点を述べるならば、得点計算時がそれなりに煩雑なため電卓がないとちょっと厳しいこと。ターン終了時に全員がスマホ取り出して計算しだすのはちょっと面白い光景w
  • あとタイトルは「OHANAMI(お花見)」なのに、やっていることはどう考えても造園だw
    まぁそこ突っ込むのは野暮かもしれませんが。