iPad Air2でボドゲしてみる 〜ローゼンケーニッヒ〜

 最近忙しいばかり言っていますが、忙しすぎてなんかボードゲーム全然遊びに行けていません。
 というわけで、iPadで遊べるボードゲームをいくつか購入し、ちまちま遊んでいます。


 今遊んでいるのはこれ「ローゼンケーニッヒ」。二人用対戦ゲームで、基本的にはすべて公開情報のゲームなのでこういうコンピューター対戦に向いたゲームです。
 何よりうれしいのが「日本語対応」していること。iPadで遊べるボードゲームはそれなりにあるのですがまだまだ日本語対応は少なく、たまに対応していてもフォントや翻訳が中国語でしかなかったりしますが、これはほぼ完全な日本語対応です。これはうれしいですね。

 
 「ローゼンケーニッヒ」は一応テーマとしてはランカスター家(赤薔薇)とヨークスター家(白薔薇)のばら戦争をテーマとしたゲーム。ジャンル的には陣取りで、ボード上の王冠を手札(常に公開)を使って移動させ、自軍のコマを配置していく。これを繰り返し、より広く、相手より陣地をつなげていく。

  • カードには王冠を動かす方向(八方向)と距離(1〜3)が描かれており、これを使用して王冠を移動させ、そこに自軍のコマを配置する。手札は最大5枚まで持てるが、5枚あるときは引くことはできず、捨てることも出来ないため必ず使って消費しなければならない。
  • 手番にできることは「カードを使う」「カードを引く」のどちらかで手札が5枚あるときに移動できない(カードが使えない場合)はパスとなってしまうため、自分の手番時はそれを意識しつつ、自分が次の手番で動きやすく相手を動きにくいように移動させていくのが重要。
  • また駒が配置された場所には基本的に移動できないが、相手の駒の上には「騎士カード」を使うことで移動でき、その駒を自軍のモノにできる。相手の得点を大きく減らし、こちらの得点を跳ね上げられる強力なカードだが、4枚しかないうえ、使わないと移動できないという場合では必ず使わなくてはいけないという融通が利かない代物。効果がデカくなる後半までうまく残せるかどうかが勝利の鍵。
  • 最終的に駒が切れたらゲーム終了。このとき自軍の駒が繋がっている数の二乗で得点が入ります。繋がっている数の二乗という条件がポイントで、前述の騎士カードを使った分断の強さがここで生きます。これがうまく使いこなせるようになるとゲームはがぜん面白くなります。

 ゲームもいたって遊びやすく、タッチパネルとの相性もよい。CPUも強さ:弱いならば十分初心者でも勝てるし、ちゃんと練習になります。
欠点らしい欠点もない非常によくまとまった良作で、個人的にボードゲーム版で最も面倒だった得点計算の処理を自動で表示してくれるため非常に簡単。値段も360円と安いのもうれしい。iPadで遊べるボードゲームとしては安心してお勧めできます。

  • ものすごく細かい欠点といえば「速攻ゲーム」(フリーゲーム)モードで勝負がついた後、いちいちメニューから終了しないとオープニング画面に戻れない(=別のモードを実行できない)ことぐらいでしょうか。勝敗を表示しているところにボタンを表示してくれれば楽だったのですが。