最近プレイしたゲーム(69):天空の島ラピッタ

 今回のゲームレビューは、ゲームマーケット2012秋で購入してきた「ラブリー会」の新作「天空の島ラピッタ」。すごくギリギリなネーミングですw

  • どう考えてもあのアニメです。本当にry)


↑箱。デザインもかなりギリギリですw 今回も手作り感満載。

 まずはゲーム開始前に島のセットアップ。冒険の舞台となる「天空の島」にアイテムタイルを裏向きで配置します。

↑天空の島全景。左側がスタート地点の「飛空艇基地」で右側が目的地となる「王座の間」。
 それぞれ自分のキャラクターと、対応する色の衝立をもらったらゲームスタート。

  • キャラクター名も「パスゥ」とか「ムシカ」とかギリギリデッドボール寄りの命名ですw 


↑主人公となるキャラクターたち。性能はどれも一緒。

 さて、ゲーム目的は「天空の島の奥地にある王座の間より、数々の財宝を持ち帰ってくる」こと。
 まず各プレイヤーの手番が来たら、三つのサイコロを振り、そのうちの一つの出目分、キャラを進めます。

  • 進む方向は現在のキャラクターが向いている方向に進みます。


↑キャラクター移動中。
 そして、残ったサイコロ二つの合計値と同じ数値の場所のアイテムタイルのうち、島の下側に配置されているものを獲得します。

  • これにより、プレイヤーの手番が行われるごとに島が下から徐々に崩れていくことになり、システム的にも見た目的にもタイムリミット感を演出してくれます。


↑崩れゆく島。後半は島がかなりスカスカになるので、ダイスを振る毎にハラハラします。
 獲得したアイテムは得点となる「金貨」や「遺産」ほか、使い捨てることで効果を発揮するアイテムなどがあります。

  • 特にキャラクターの向きを変えられる「コンパス」は重要。これがあると「王座の間」を往復しやすく、かついざというときに「飛空挺乗り場」まで引換しやすくなるかなり便利なアイテム。
  • あと、「遺産」アイテムのビジュアルはすごくどこかで見たものばかりですw この島に一体何があったんだ・・・。

 
↑アイテムの数々。これらをうまく使うのが攻略の鍵。

 さて、無事「王座の間」までたどり着くことができれば、財宝であり「戦利品カード」を引くことができます。この戦利品は最終的な得点となるほか、中にはアイテムと同じように使い捨てて効果を発揮するものもあります。

  • アイテムチップの遺産の数だけボーナスを得られる「超文明遺産のカタログ」や金貨のボーナス点が倍になる「錬金術師の白金」、ハートチップを得点に変える「スィータ」あたりは高いボーナスが見込める戦利品。というかヒロイン「スィータ」も戦利品扱いってところが笑えますw
  • 使い捨て戦利品だと、ライフを全回復できる「世界樹の種」がものすごく重要。


↑衝立に並べた戦利品カード+反撃カード。

  • ただし、こうして獲得した戦利品も同じマスに他プレイヤーが止まることで「戦闘」が発生し、これに負けることで奪われてしまうことがある。初めは反撃カードが二枚あるため守りやすいが、戦利品を獲得する事に反撃カードを公開していくことになるためだんだん守りにくくなる。

 また、誰かが「王座の間」にたどり着くごとに島には侵入者を防ぐロボット兵が現れる。このエリアに止まると無条件でダメージを追ってしまうので、なんとか避けつつ進む必要がある。

  • ただし、「ロケットランチャー」やアイテム獲得などで島から落とした場合、ボーナス点が得られるので後半は積極的に狙っていったほうが良い。


↑エリアを守るロボット兵。

 後半は島もだいぶ穴だらけになってくるため、移動も四苦八苦。もし穴の部分に止まってしまったら緊急ジャンプで回避できるものの、ライフを1消費してしまうため連発は禁物。この頃になると、無事なエリアに居座っているロボットもかなりウザくなってきます。
 そして、アイテムタイルの中にある「禁断の呪文」が三つ揃ったとき、島は一気に崩壊。プレイヤーがいる場所を除いて全てのアイテムタイルが島から取り除かれます。この状態になるまえに脱出しましょう。

  • 当然、「禁断の呪文」が唱えられたら例のあのシーンを思い浮かべるべしw


↑天空の島完全崩壊。なお、この島の崩壊でロボットを巻き込んでも得点がもらえる。

 最終的に「飛空挺乗り場」まで戻ったところで終了を宣言したらプレイヤーは生還となり、戦利品やアイテムを特典として計算する。島から落下する、ライフが0になるなどして生還できなかったプレイヤーは無条件で負けとなるため、どこで王座の間への突撃をやめるかの見極めが重要。

  • よくあることが、終盤他プレイヤーに戦闘を仕掛けたら敗北→三歩進んだら穴があったのでライフ消費→先に進んだらロボット兵がいた、など一度に一気にライフが削られて死亡すること。終盤は一度のミスで取り返しのつかないことになりがちなので、より一層慎重な立ち回りが求められます。

 元ネタのよさを生かしつつ、きっちり冒険している感があるかなりの力作。非常に多くの要素が詰め込まれているのに破綻せずに良くまとまっている。
 ゲームバランスも序盤はかなり余裕がありますが、終盤のロボットが大量投入されるあたりから一気に厳しくなり、最終的に「禁断の呪文」の炸裂をめぐる攻防はかなり熱い。だいたい二往復ほどで島がきっちり崩れ去るので収束性も高く、プレイ時間も大体30〜40分ほどで完結するため遊びやすい。
 あと、マニュアルの他にデモプレイの小冊子も付属していて、どのように遊べば良いのかわかりやすくなっているのもありがたい。

  • 唯一の難点が「箱にしまい辛いこと」w 衝立が大きいのでうまく収納しないと格納できない。ただマニュアルの最後の方に格納方法まで書かれているのはグッドw

 同人ならではのテーマの、オススメできるボードゲームですね。ラブリー会は毎回面白いゲームを出してくれるので、次も楽しみですね。