今回のゲームは、来る11月18日の「ゲームマーケット」で初上陸となる台湾製ゲーム「デザイア」
↑特徴的なパッケージ。なぜか日本語と中国語が混ざっているのが謎。<メーカーHP>
http://www.bigfungame.tw/
台湾の「BigFun」というメーカー製のカードゲームで、この度のゲームマーケットに合わせて日本に売り込みに来たものの、元々のルールが
今ひとつだったため売れず、そこをボードゲーム研究家の「草場純」さん達が買い取ってルールを魔改造した結果、それが正式ルールとなって
発売されることになったという、よく分からない経歴のゲームですw
で、今回その改定後のルールで遊ぶ機会があったため、せっかくなのでレポートを。
プレイヤーはスート(イラストの違い)と数字が書かれた5枚のカード+「∞」のカードの計6枚の手札を持ってゲームを始めます。
- スートは結構多い(何種類あるか忘れたが)。数字は1〜10までで、スートによって1〜5、6〜10といった感じに数字が分かれているのが特徴。1スートは5枚構成になっています。
- 「∞」カードはイラストが複数あるが、基本的にはどれも同じ効果。最初に好みで選べます。
各プレイヤーの手番になったら、いくつかあるアクションから1つを選んで行っていきます。
- アクションその一:「場のカードに自分の手札のカードをくっつけて獲得する」こと。
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- 場には山札からめくったカードが3枚オープンされているのですが、このカードに対して手札のカードをつけて、獲得することができます。
- くっつけるカードはスートは関係なく「カードの数字が昇順になるように」か「カードの数字が降順になるように」くっつけていく必要があります。
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- 獲得したカードは自分の目の前に並べておきますが、一度に獲得できるカードは「三列」までとなっています。
- アクションその二:「自分が獲得したカード列に、手札のカード1枚つける」
- 自分が獲得していた列に対し、手札のカードを1枚付けることができます。このとき、カード列の「昇順」もしくは「降順」が維持されるカードのみくっつけることができます。
- アクションその三:ほかのプレイヤーが獲得したカードに対して、手札のカードを1枚付けて奪う。
- ほかのプレイヤーが獲得したカード列に自分の手札をくっつけて奪い取ることができます(当然、カード列の「昇順」、「降順」は維持する必要がありますが)。
- アクションその四:場のカードと手札のカードを1枚入れ替える
- これはそのまま。手札と場のカードを交換できます。交換できる種類は特に制限がありません。
- アクションその五:「∞」カードを使う。
- 最初に配られる「∞」カードは、手番時に捨てることで、いくつかの特殊効果を得ることができる。
↑これが「∞」カード。各プレイヤーごとに1枚だけ持った状態からスタートする。
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- まず「自分の獲得したカード列に対し、ほかの列をくっつける(チェーンする)」。
- カード列の昇順、降順は守る必要がありますが、その条件を満たすカード列であれば自分の獲得したカード列であっても、他人のカード列であってもくっつけることができます。
- 次に「カード列の昇順と降順を入れ替える」
- 自分のカード列の昇順、降順を並べ替えることができます。カード列の順番を変更する方法はこれ以外にはないので結構重要。
- 最後に「手番をパスする」、
- これを使うことはあまりないと思われますが、このゲームは必ず手番でアクションを行う必要があるため、どうしてもアクションを行いたくない場合はこれを使ってパスすることができます。
- また、「∞」カードは数値が0または11のカードとして使うこともできます。
- まず「自分の獲得したカード列に対し、ほかの列をくっつける(チェーンする)」。
- アクションを行って、手番時にカードを獲得した(カード列にカードをつけた)場合、そのカード列を「裏返す」ことでカード獲得を確定させることができます。これによって確定したカード列にはもうカードをつけることはできなくなりますが、同時に奪われることもなくなります。
- このゲームではカードの奪い合いが重要な要素となるため、どのタイミングでカード列を「確保」するかが重要な駆け引きとなります。
全員がカード列を3つ確保するか、カードを使い切ったらゲーム終了となり、獲得したカードで点数計算を行います。
- カードは同じスートを集めるごとに得点が上がって行きます。最大5枚で12点。
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- この得点計算があるため、同じスートを一度に集めたくなりますが、このゲームでは相手が獲得したカード列であっても確保前であれば奪うことができるため、なるべくカードを散らして集めたほうが安全だったりします。
↑同じスートを集めた例。この場合、5以下のカードを出されると一網打尽に奪われます。
カードの奪い合いをめぐる攻防が熱く、どのタイミングで確保するか、「∞」カードの使いどころなどなかなか奥深い駆け引きが要求されます。
元のルールは聞いた感じあまり面白くなかったため、これ日本でルール魔改造されて良かったねw
カードイラストはかなり美麗で、デザイン性も高いのは高評価。
- ただ、カードイラストにややアダルトな要素があるせいか、ゲームマーケットで発売されるバージョンだと若干デザインが変わる模様。
難点はカードそのものの質がイマイチで、ちょっと傷つきやすいこと。せっかくの美麗カードイラストなので傷つけないようにスリーブ推奨。
ゲームマーケット当日では「双天至尊堂かるた」と「ホビージャパン」のブースで販売されるそうなので注目してみたいと思います。