第二次スーパーロボット大戦Z 再世編 クリア後感想

第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇 - PSP

第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇 - PSP

 ということで、ほぼ発売日に購入していて今までずっとプレイしていたものの、なんとなく取り上げるタイミングがなく放置していた「第二次スーパーロボット大戦Z 再世編」ですが、ようやく本日クリアできたのでクリア後感想等を。

  • まず今回のスパロボ、難易度的にはかなり簡単です。最近のスパロボの中ではトップクラスに簡単じゃないでしょうか?
    • 前半はそこまでバランス悪くもないんだけど、中盤過ぎたあたりから明らかに火力過剰気味に。50話前ぐらいには主力メンバー(大体20〜30機)のほとんどが、武器改造10段階になってしまい、ボス級の相手でもまず1ターン以内に倒せてしまうようになる。ラスボスあたりだと、各作品の主役クラスとの戦闘前会話があるが、その半分を見ることも難しいぐらい。これだけ改造費用が簡単に貯まるスパロボあんまりないかも。
    • 1マップで平然と80万前後の収入があったりして驚く。とはいえ、収入インフレは主役機以外を趣味的に強化するにも使えるのでそんなに悪いわけじゃないんだけど。
  • そんなわけでゲームバランス的にはわりとゆるいので、そこまでユニットにこだわる必要もなく、わりと好きなユニットを使っていっても問題なく進められる。ただ、一部のユニットはバランスブレイカー気味というか、異常に強い奴が何体かいたりしますが。
    • やばい強さなのが「ウィングガンダムゼロ」と「蜃気楼」の二機。こいつら異常に効率のよいマップ兵器を備えており、連続攻撃をうまく使って位置調整しつつマップ兵器をぶっぱなす、というのが後半面でのお約束戦略。この二機だけで敵部隊を半壊させることもできてしまうぐらい、いろいろおかしい。同じくマップ兵器が強力な「ダブルオーライザー」や「リ・ブラスタ」と合わせて敵を弱らせる→後ろから突っ込んできた部隊の連続攻撃の餌にするようにしていくとかなりターン数を短縮できる。
    • マップ兵器なしのメンバーだと「キングゲイナー」や「スコープドックTC・LRS(キリコ機)」あたりが避けて当てる機体としてかなり優秀。キングゲイナーはゲイナーの特殊技能「ゲームチャンプ」(技量+30)が、スコープドックはキリコの特殊技能「精密射撃」(クリティカル1.5倍ダメージ)のせいもあって、単騎で突っ込ませるだけでも異常な殲滅力。
    • 攻撃力インフレのせいか、後半になるにしたがってスーパーロボット勢があまり活躍できなくなる(Wガンダムとか蜃気楼がおかしいせいもあるが)のはちと残念。まぁ、スパロボらしいバランスといえばバランスかも。
  • ストーリーはいかにもスパロボ的で悪くない。特にガンダム00ガンダムWコードギアスは設定的にもうまくクロスオーバーしていて、本作の重要な役割を担っていたり、旧Zのメンバーもうまいところストーリーに絡んでいたりと極力空気になる作品がないあたりは好感が持てる。
    • あとなぜかカン・ユーの異常な優遇に笑ったw こいつ原作だとただのゲスな悪役だったのに、このゲームだと同じく小物悪役のティンプやベックと組んで何度も何度も登場してくるし、しかも最後まで生き残っちゃってるし。スタッフにファンがいたんだろうかw
    • ただ、気になるところもないわけではなく、特に一部ストーリー再現の微妙な部分が引っかかった。例えばトレーズやゼクスとの決着がやたら間が空いていたり(原作だと同じ戦場の別の場所だったはず)、どっちもコードギアス再現面と絡むため、宇宙じゃなく地上で決着ついちゃうあたりとか。後はリボーンズガンダムが妙に弱かったり(この前に決着をつけてきた大ボスに比べてHPが低いのでわりとあっさり倒せる)、前作から引っ張っていたサーシェスがちょっとHP高目の雑魚扱いであっさり死んでしまったところとか。リボンズの前座とはいえ、もうちょっといい扱いでもよかったんじゃ。
    • 今作のオリジナル勢のインサラウムも、最後の結末がコードギアスをなぞったような展開になっていったのだけはちょっと残念。こいつらに限らず、どうしてスパロボの敵役って人の話を聞かないんだろうねw 面倒ごとを後の人間に託すんじゃありません。

 いろいろ言ったが、やっぱり面白かった(前作をプレイしていること前提だけど)。
 一部原作ストーリーの後半が再現されていなかったりするのは(特にグレンラガン。TV版の第四部が未再現)、次回に続くフラグなのだろうか。そこのところはすごく気になる。