最近プレイしたゲーム(50):倉庫の街

 ついにボードゲームレビューが50回目になりました。1回目が2010年4月16日だから足かけ2年ぐらいですね。正直これだけレビューし続けるとは思ってませんでした。
 その記念すべき50回目のレビュー作はシュテファン・フェルト作「倉庫の街」。

倉庫の街(Die Speicherstadt)

倉庫の街(Die Speicherstadt)

 ボード上に並べられる様々なカードを、コマを配置して競り落としていく。基本的には競り+ワーカープレスメントといった趣のげーム。

 
↑ボードにコマを配置したところ。ぞろぞろと行列が出来ていく。

  • 全プレイヤーは3つのコマを持っていて、手番ごとに任意の場所にコマを配置していく。全員が配置し終えたらボードの左側のカードから順に、カードの購入を行っていく。
  • 購入は、一番先にコマを置いたプレイヤーから購入権があるのだが、その値段は「コマの後ろに並んでいる、ほかのコマの数」になる。そのため、先に並べば購入チャンスが巡りやすくなるが値段が上がり、後半ほど購入しにくいが値段が安くなる。
    • このゲームお金の補充がかなり厳しく(1ターンに1金だけ)、カードの購入価格は常に頭の痛い問題となる。1ターンに1枚も購入できない場合は2金貰えるというルールもあるので、時にはあえて諦める必要もある。
    • 購入しないカードでも、ほかのプレイヤーの妨害目的でコマを配置する、というプレイも当然重要となる。

 
↑このゲームにおける最重要カードとも目される「消防士」カード。

  • 購入できるカードには商品コマを獲得できる「船」や、商品を配置することで得点になる「契約書」、商品をお金に換える「商人」などがあり、これらをうまく購入していって得点を稼いでいく。
    • 商品コマは全5種類あり、「船」カードが出るごとに3つずつランダムに配置される。最終的にはすべての商品コマが使用されることになるが、デフォルトでは1つまでしか商品をキープできない。適度に「商人」で売ったり、「契約書」で得点に換えたりする必要がある。
    • カードは「A」〜「D」の4段階あり、プレイが進むにつれて購入できるカードが変化していく。特に「A」〜「C」の段階では得点につながる「契約書」カードが多く出るが、「D」には全く出なくなるので「契約書」は早めに抑えておくのが基本となる。
  • 場にカードを並べる際に「火事」カードが出ることがある。このカードが出た場合、最も「消防士」カードの数値が少ないプレイヤーがマイナス点、多いプレイヤーにプラス点となる。
    • 火事は全部で4回発生し、最大で±10点差が付くことになる。このゲーム大体20〜30点ぐらいが勝利のラインなので、この差はかなり大きい。
  • 最終的にすべてのカードがなくなったところでゲーム終了。もっとも点の高いプレイヤーの勝利となる。

 ゲームそのものはインスト簡単、自分のターンにコマを置くだけなので初心者でも簡単にプレイでき、プレイ時間も短め(40分ぐらい)という三拍子そろったゲーム。、
 弱点は「見た目が地味」なことw 傍から見ていてあんまり面白そうに見えないという、この地味さがこのゲームの欠点だと思う。実際にプレイしてみればすごく面白いのですが。
 今度発売予定の拡張セット(波止場の倉庫)もすごく楽しみなこのゲーム。もう少しいろんなところでプレイされてもいいと思う。