最近プレイしたゲーム(48)：クォーリアーズ！拡張セット 魔神到来

クォーリアーズ! 拡張セット1 魔神到来! 完全日本語版

　というわけで、以前レビューしたダイス型デッキ構築ゲーム「クォーリアーズ！」の拡張第一弾「魔神到来」を遊んでみました。

• 今回は拡張版の記事なので、「クォーリアーズ！」を知っていること前提の内容になります。前作についてはこちら→「http://d.hatena.ne.jp/kaz20001/20110808/1312729228」でご確認ください。

　まず、購入して最初に目についたのが外箱の謎キャッチフレーズの数々。

↑こちらが外箱。今回は普通の紙製の箱。
　
↑「堕落100％」やら「オフィスに蔓延しているような堕落に満ちている」だのヒドイ（褒め言葉）キャッチフレーズの数々。

　なんというか、すごくアメリカンです…ｗ
　さて、肝心の拡張の内容だが「堕落ダイス」「堕落魔法ダイス」「魔神ダイス」の3種の新型ダイスと、モンスター・魔法カードが新旧あわせて19枚入っている。基本的にはどのカードも今回追加された堕落ダイスを活かす方向の能力割り振りがなされている。
　
↑左が今回の目玉の「堕落ダイス」、右は「堕落魔法ダイス」。

• 「堕落ダイス」は、いわゆるマイナスダイスで、ダイスの半分以上が魔力0にしかならず、しかも6分の1の確率で堕落ダイスが追加されてしまうという、デッキ効率を低下させる、かなり邪魔なダイス。しかも今回追加されたカードはこのダイスを相手プレイヤーに押し付けたり、このダイスを持っているプレイヤーに対して攻撃力が上がる、といった能力が追加されていて、数値以上に邪魔な存在となる。
• 新魔法ダイスである「堕落魔法ダイス」は、効果が強烈（「待機エリアにいる全モンスターを倒す」など）な代わりに使用時に堕落ダイスを受け取る、といったリスクが高いダイス。このダイスの威力のため、以前ほどドラゴンなどの強力な種族が活躍しにくくなり、バランスが取りやすくなっている（強引なバランス調整もあったもんだが）。

• あと、新モンスターである魔神だが、ダイスの数値がかなり見やすくなっている。これだけでもかなりの進歩…というか最初からこのクオリティで出してほしかったよｗ

↑新旧ダイス比較。左が通常で、右が今回の魔神ダイス。かなり数字がはっきりしている。

　さて、実際にこの拡張をぶちこんで何度かプレイしてみたが、プレイ時間にはさほど影響せず、それでいてトッププレイヤーを堕落ダイスで止めるという戦略性や、「強力なモンスターが場に出てどうしようもない」という状況が堕落魔法ダイスである程度解決されていたりとバランスはだいぶ良くなっている。
　カルカソンヌの第一拡張のように、「普通にプレイする際に混ぜて問題ない」タイプの拡張ですね。むしろ入れて遊ぶこと推奨のバランスかと。