ゲームリンク Vol.7

 さて二ヶ月に一度のお楽しみ。ボードゲーム専門誌「ゲームリンク」。

Game Link vol.7

Game Link vol.7

↑いつも気がつけば発売されている。正確な発売日がいつも分からんw

  • 今号からまた一部デザインが変わっていて、裏表紙に掲載ゲームリストが載るようになった。付録の関係でいつもビニールに入っていて、立ち読みできない雑誌なので正直これけっこうありがたい。今後もこのリストは続けて欲しいな。
  • 今号の特集は「フランスのボードゲーム事情」。近頃何かと元気のないドイツボードゲーム界に代わってにわかに熱を帯びてきた(気がする)フランスゲームの昔と今について・・・なのですが、なぜか半分ぐらいが「フランスから見た日本」みたいな内容になっているのがなんだか笑えます。
    • たしかにフランスって、ヨーロッパでは一番日本文化の影響を受けている場所だと思われる(主にアニメとかで)ので、わからないでもないのですが、思った以上にフランスのメーカーから出ている日本のボードゲームって多かったんですね。川崎さんのゲームや、池田さんのゲームが出ているのは知っていましたが、まさか「キャット&チョコレート」や「ヒットマンガ」、「藪の中」まで出版予定があるとはビックリした。
  • 旧判型だったVol.4まで連載だった「世界の伝統ゲーム」がなぜかいきなり復活(なぜだ?)。しかも執筆者「草場純」さんじゃないですか。トランプの書籍をいくつか書かれている方で、たまにボードゲームのサークルで出会うといつもトランプのゲームをプレイされていたりますが(私も何度か遊びました)、そんな草場さんが紹介するのはやっぱりトランプのゲーム「エカルテ」。
    • 二人用トリックテイクゲームって変わった遊び方だなぁ。「バスガヴィル家の猟犬」に登場しているとか、さすがに詳しい。
  • 田中としひさ先生の「次が本番だし!」。今回はフリードマン製の二人用カードゲーム「ファミリア」。
    • 二人用のカードゲームって今だと逆に珍しい感じが。これの存在は知っていましたが、どんなゲームかまでは知りませんでした。ギャングのゲームだと言うことで、懐かしき「ファミリービジネス」みたいな奴かとぼんやり思っていましたが違いましたw
    • コレ読む限り結構面白そうなので今度買ってみるか・・・。
  • 土屋つかささんのコラム三回目は「ビール侯爵」。ホラーゲームじゃなかったことに妙に驚いたw
    • 実は先日ビール侯爵を購入してから、だいたいどこのゲームサークルに行く時にも持っていくぐらいお気に入りの一品。だもんで、リプレイの様子は凄く「あるある」ネタの宝庫にw
  • この雑誌の本体「ゲームレビュー&イントロダクション」。今号で紹介されているゲームだと、個人的に注目はやはり「世界の七不思議」か。これいずれレビュー予定ですが本当に面白いゲームでした。今年のドイツゲーム大賞でもいいとこ行けるんじゃないかな?
    • あとはプレイしたことある奴だと「花火と生け花」は結構面白かった。特に「花火」ルール。ドメモのように自分が見えずに他の人だけに見える、という状況から自分のカードを推理していく協力ゲーム、という切り口はたしかに斬新でした。
    • ライナー・クニツィアの革命万歳」や「ぴっぐテン」あたりも軽くて面白いゲーム。「じゃんけんしょうぎ」は将棋と銘打っていますが、PS初期の名作Xi(サイ)を彷彿とさせる、転がして相手の手に勝てる手を出す、という一風変わった脳の使い方が要求されるアブストラクトゲーム。これ6歳以上となっていますが結構難しいぞw
    • 「アロザ殺人事件」はプレイしたことはないがプレイしている光景は見たことがある。8階建てのビルがテーブル中央に鎮座した姿は確かに斬新な絵面だったw どっかでプレイする機会無いかな。
  • 付録ゲームはブルーノ・フェイドウッティの「神々の戦い」。
    • もともと雑誌の付録だったゲームに日本神話やヒンドゥー神話、多人数ルールなどを付け加えてなんか別物になったゲームらしいw 二〜三人用だとわりと分かりやすいトリックテイクなのに、多人数になるといきなりドラフトルールが組み込まれているところがぶっ飛んでる。
    • つーかフェイドウッティって三島由紀夫とか全部読んだのか、凄いな。日本人でもたぶんそんなにいないぞ。