ゲームリンク Vol.6

 二ヶ月に一度のお楽しみ。ボードゲーム専門誌「ゲームリンク」
 今号の目玉はなんと言っても「エッセン・シュピール」特集!

Game Link vol.6

Game Link vol.6

  • まず全体を通して呼んでいて気がついたのが「何か、書き方変わった?」という妙な感覚。前号で判型と版元が変わっているのでその時点でもかなり変わっているはずなのに、妙に誌面全体の構成に違和感を感じたのだ。気になったので後ろの編集後記のところを見て「あ、編集者が変わってる」と気がついた。そう、今号より編集が池田さんからワンドローの木皿儀さんに変わっていたのだ。どうやら版元だけでなく記事編集者も池田さんの手を離れた模様。残念だけど、本業(ボードゲーム制作)のほうが順調そうだし、仕方ないよね。
    • Vol5と比較しても正直記事構成とかの順番やレイアウトはほとんど同じなのに、なんで気がついたのか今でも不思議。
  • 特集は10月に行なわれたボードゲームの祭典「エッセンシュピーレ2010」のレポート。記事はSNEの秋月ぎぐる氏。小説家だけ会って文章は非常に読みやすく、エッセンの雰囲気を伝えてくれます。
    • ほかにも安田均さんのエッセン極秘日記や、日本から参加した各ブランド(ヤポンブランドやねこまど、B2F、冒険企画局)の参加レポートなどがあり、エッセンの熱気が伝わってくる。
    • そういえば、ヤポンブランドで荷物が「金曜まで届かなかった」と書かれていましたが、参加されたピグフォンのカイさん曰く「ストによる遅延」が原因らしい。・・・なんという間の悪さ。
    • 記事中、いろんな人がどのぐらいの金額が掛かったかをまとめられていますが、大体15〜20万ぐらい掛かるモノとみて良さそう。・・・このぐらいなら行けるか?
  • ただ、実際に参加した友人などから話を聞いても、今現在ドイツ本国のゲーム市場は停滞気味らしく、やたらとどのブランドも海外展開を念頭に活動していたと聞いたが、記事からもその様子がうかがえる。来年(2011年)はそう言う意味ではボードゲームの世界展開が本格的になるかも? と、ちょっと期待。
  • 土屋つかささんのコラム二回目は「アーカムホラー」。前回が人狼で今回がコレか・・・。まるでホラー系ゲーム専門みたいだw
  • この雑誌のある意味本体とも言える「ゲームレビュー&イントロダクション」。今回も数多くのゲームが紹介されているが、割と日本人作者のゲームが多くなっているのは市場がそれだけ育ってきた証拠なんだろうか?
    • 海外から展開された「海岸(伊能大図アメリカ版)」と「夜の狩人(シャドウハンターズのドイツ語版)」が紹介されている。最近は日本ゲームの海外展開も増えてきたが、それが国内でなかなか遊べないというのはジレンマだなw このふたつも国内販売予定が未定だし・・・。
    • あと「カタンの開拓者 キャリーケース版」はこの間現物を見せて貰った。妙に豪華なケースに、わりとしっかりしたマップやカードで、予想以上によい出来。値段も手頃だし、まだ持っていない人は購入しても損はないかと。
      • ただ、難点として道と家、街が紙製なのでショボイです。スタンダード版のコマが無理矢理置けるので交換してしまっても良いかも。
    • カレイドスはこの間遊んだが非常に面白いパーティゲームだった。プレイする際は「ワードバスケット」を用意して遊ぶとお題決めがやりやすいよ。豆知識な。
  • 付録ゲームはシルヴァノ・ソレンティーノ氏の「Z-ENGINE」。コードネームは「禅神(ゼンジン)」ってすげぇセンスだw
    • レースゲームなのだが、エンジンを組み込まなくては走ることが出来ず、レース中だというのになぜか競りをさせられたり、地雷を分で酷い目にあったりするゲーム。
    • まだ本格的にプレイしたわけではないが、ざっと遊んで「・・・このボードってレースコースじゃなくて点数表じゃねぇのか?」とちらっと思ったりしたことは内緒だw
  • 今号はエッセンのレポートが特集なためか、全体的にボードゲームの紹介やレビューが少ない気が。まぁそれでも新作は結構紹介されているし、
    • あと来月号の付録はブルーノ・ファイドウッティのゲームらしい。これはちょっと期待。