漫画レビュー「アナゲ超特急」

 半年ぶりぐらいの漫画レビュー。今回のタイトルは「アナゲ超特急」。

 こちらは「ボードゲーム紹介系漫画」というかなりニッチな題材の内容となります。

  • 作者は「磨伸 映一郎」氏。アナログゲームにはまってツイッターで呟いたり同人誌を書いていたりしたら仕事貰ったという経緯らしい。スゲェ羨ましい展開だ。

 「美女たちがきゃっきゃしながらボドゲで遊ぶ」というその部分だけ見たら「放課後さいころ倶楽部」と似たようなテーマなのに、こちらは完全なギャグ漫画。まぁ磨伸 映一郎氏でギャグ漫画じゃなかったら

 とにかくテンション高いギャグのキレで、パロディネタを得意とする同氏らしく、大小さまざまなパロディネタを盛り込みつつ、肝心のボードゲームについてもゲームのルール、楽しみどころ、ツッコミどころなどが過不足なくまとまっており、紹介漫画としてもめちゃくちゃ面白い。

  • 紹介している漫画も、一発目が「渡る世間はナベばかり」「とくがわあつめ」とインディー系ゲームだったり、「キルDr.ラッキー19.5周年版」のような海外パブリッシャーのゲームだったりで、非常にバラエティに富んでいます。何が紹介されるのか全然予想できねぇw
  • 個人的には「第12夜 ソーシャルトレイン大迷惑列車」の回が好き。鉄道ゲームに対するテンションの高さ、天丼ギャグのキレなど完成度が高い。さすがはタイトルが「超特急」なだけはありますね(というか、むしろ超特急というタイトルなのに意外と電車ゲーム少ないな…)。
  • あと「第2夜 横暴編集長」の作家バージョンルール(出来上がった内容をプレゼンする)は、オプションルールとしてアリですねw むしろ広めていくべし。

 この本の最大の欠点は「電子書籍版が(今のところ)無いこと」。こんなに面白いのに、書籍版を入手しないと読めないこと。わざわざイエローサブマリンまで行って買ってきたw さすがに電子書籍無しは今時厳しい。こんなに面白い漫画なんだから、ぜひ電子版も出してほしいね。