最近プレイしたゲーム(6):ごいた

 さて、ボードゲーム紹介も6回目。今回取り上げるのは正確にはボードゲームではない「ごいた」。
 
 前回のマンカラに引き続き、またも伝統ゲームのひとつであり、主に能登半島あたりで盛んに行われていた漁師の遊びだそうです。
 ルールはすごく単純ながら駆け引きと読み合いに満ち、伝統ゲームなのにあたかもドイツゲームのようなジレンマを感じるゲームです。

  • 基本的には将棋の駒を使った「トリックテイク」系のゲームで、4人でプレイします(一応3人でも出来ない事はないですが、基本4人です)。このとき、対面に座ったプレイヤー同士がペアとなります。
  • 各ラウンドは、将棋の駒32個(歩は10個だけで、あとは通常どおりの数)のうち、各プレイヤー8個ずつランダムに持って開始します。実際のプレイではグランペールなどから出ているごいたカード版を使用してプレイする事がほとんどだと思いますので*1、以後はカードとして記述します。
  • 親(開始プレイヤー)は自分の手番、伏せカード一枚と表カード一枚を場に出します。
  • 次の手番のプレイヤー(ちなみに反時計回りで進みます)は、手札に親の表カードと同じカードが手札にあれば出す事が出来る(出さなくても良い)。出せない時は手番をパスして次のプレイヤーに回します。
    • 受けるためには基本的には同じカードを出す必要がありますが、「王」だけは特別で、飛車、角、金、銀、桂馬*2を受ける事が出来ます。ただし香車*3と歩*4だけは受ける事が出来ません。
  • カードを出した場合はそのプレイヤーが親として、表カードを1枚場に出します。手番をパスし続け、誰にもカードが受けられなかった場合、親は再度伏せカードと表カードを1枚ずつ出す事が出来ます。
  • これを繰り返し、手札が全部亡くなったプレイヤーが出たところでラウンド終了し、最後に出した表カードによって得点が決まります(「歩」だと10点で最大得点は「王」の50点)。
    • 最後のカードを場に出した時、伏せカードと表カードが同じカードであった場合は点数が二倍になります。最大で、王(50点)×2の100点。
  • ラウンドを繰り返し、ペア同士のプレイヤーが獲得した得点が150点を超えたところでゲーム終了となり、得点の多い組が勝利となります。

 こうして見ると一見複雑そうですが、だいたい1〜2ラウンドもプレイすれば理解できると思われます。
 4人用ゲームとしては、プレイ時間の長さ(30分程度と短い)、駆け引きや読み合いの面白さも考えてもトップクラスの面白さ、やりやすさでしょう。


 で、この「ごいた」なのですが、つい先日、某ゲーム界におきましてウントチュースやバスストップといったゲームを作成しておられますゲームデザイナーの『ピグフォン』さんとプレイする機会がありました。 <ピグフォンさんのblogはこちら>
http://pigphone.blog96.fc2.com/

 このとき、今度のゲームマーケットで発売する予定の「ごいたカードゲーム版」でプレイさせてもらいました。
 同じくカードゲームとなっているグランペール版のごいたと比べてもデザイン的に格好良く、厚みも結構あるせいか、すごく扱いやすかったです。
 ゲームマーケットに出向いた際は、カードゲーム版天九牌と併せて、是非買わせていただきます。

 なお、このときのプレイは私が一度も上がらなかったにも関わらず、相方が大爆発しまして、完封勝利2回(4回連続出し切り)や、最後に王二枚出しなどでまさに圧勝となる、面白プレイが炸裂しましたw
 せっかくなのでもっといろいろ話とか聞いておけば良かったかも・・・。

*1:種類的には将棋の駒なのですが、裏のない専用駒を使う必要があるため、プレイする場合にはやはりカード版が手軽です。

*2:ごいたでは「ばっこ」と呼びます

*3:ごいたでは「ごん」と呼びます

*4:ごいたでは「し」と呼びます