最近プレイしたゲーム(3):アラカルト

 とあるゲーム会でプレイしていたのを見た後、衝動買いしてしまった一品。
 いわゆる「ままごと」を模したアクションゲームなのだが、良くできたコンポーネントが魅力的でプレイが非常に盛り上がる一品。
 (私が購入したのは新版の方なので解説はそれに準じます。旧版とは若干ルールが変更されている事に注意!)
 

↑プレイ風景。鍋やらコンロなんかの小物が豊富で良い感じ。

 各プレイヤーはレンジと鍋*1、それと場においてある料理タイルから好きなものをひとつずつ(スタートプレーヤーから選ぶ)、コーヒータイル(こちらはランダムで)をひとつ、クレープタイルをひとつもらい、スタートする。

 各手番には3回までのアクションが可能で、「レンジを加熱する」か「任意の香辛料を鍋に加える」のアクションを行えます。

  • 各料理には「必要な火力」と「必要な香辛料」が定められていて、適切に満たした場合は料理が完成となり勝利点となりますが、加熱しすぎたり、同一の香辛料が3つ以上鍋に加えられてしまった場合は失敗となり、ゴミ箱行きとなります。
    • 香辛料の量がちょうどぴったりだった場合はスターチップがもらえます。これ自体は勝利点になりませんが、3つ集めるとその時点で無条件勝利となりますので結構重要です。もっとも、そうそううまくいくモンでもないけどw
  • 「レンジの加熱」はダイスを振って行います。1〜3の範囲で上昇するのですが、ほかにも「全員のレンジを加熱」といったありがた迷惑なものや、「コーヒータイルを獲得」といった全く加熱できないものまで様々。
    • 「コーヒータイル」は自分の手番であればいつでも使え(アクションも消費しない)、効果も「レンジの温度を下げる」「追加で3アクション」「勝利点をもらえる」といった比較的分かりやすいものから「誰かとレンジごと交換」「だれかの鍋に香辛料を加えられる」といった豪快な妨害まで様々。
    • 余談ですが、このレンジの目盛、付属しているピンで上下を留めるとかなり回しにくくなるため、下を留めずにほぼ乗っけるだけで使っています。こっちのほうが使いやすいかと。
  • 「香辛料を鍋に加える」は実際に香辛料コマが入っている小瓶(写真左に写ってるカラフルな瓶)を1回だけ降って加えます。これがこのゲーム最大の肝であり難しいところ。ビンを振るごとにプレイヤー同士が一喜一憂する瞬間です。
    • コマが良い感じにでこぼこなので一発で出ない事や、逆に一度に大量に出てしまい料理が台無しとなってしまうことなどしょっちゅう起こりますw
    • なぜか私は胡椒のビンと相性が悪いらしく、5回連続で一個も出なかった時があったw
  • 1ゲーム中1回だけ、パンケーキに挑戦できます。これは香辛料を入れる必要が無い料理で、鍋に入れた状態から上に投げあげて、反転させた状態で受け止める事が出来れば得点となるという、かなりアクロバティックな料理です。
    • やってみると分かるが、これ結構難しい。一回転させるのも難しければそれを鍋で受け止めるのも難しいのだ。コツとしては必要以上に高く上げず、鍋の中でひっくり返すようにするとやりやすい・・・ような気がする。
    • もっともこのゲームにはそんな小賢しさなどいらないw 豪快に天高くパンケーキを空へ投げつけて受け止めればそれだけで勝った気になれるぞw
  • 誰かが3つスターチップを獲得したか、5つの料理を完成させた、あるいは料理タイルが無くなったらゲーム終了。スターチップが集まった場合は無条件勝利で、それ以外の場合は各人の料理の勝利点を合計して勝者を決めます。

 ルールは単純、プレイ時間も手頃(4人だと40分ぐらい)、それでいて予想外のアクシデントで盛り上がれる傑作アクションゲーム。なにより、あんまり勝ち負けにこだわらないで楽しめるのがうれしい。
 欠点としては鍋とかレンジとか香辛料の瓶とか小物が多いことと、そのため箱がでかい事。準備も大変だし、何よりこれを持ち運ぶのがかなり大変w

*1:一応、フライパンという事らしいがどう見ても雪平鍋ではw