あそべる絵本 マインドテン

<公式サイト>
http://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/ke3j/index.html

DSiウェアに出現した、小粋なボードゲーム
Wiiウェアで先に出ていた「あそべる絵本 とびだスゴロク」のシリーズものではあるが、こちらは心理戦が重視されるボードゲーム
ルールはシンプルながら、ちょっとプレイしただけでもいくつもの戦略が思いつく奥深さがある。

■ルール■

  • 場には5色のコインを置いてゆく。最初はランダムにいくつか置かれている。
  • プレイヤーはそのうち2色を自分の色とする(どの色かはランダム)。
  • プレイヤーの手番に出来ることは「ジャッジ」と「コインを置く」。
  • 「コインを置く」の場合、プレイヤーにランダムに配られた手札(+1〜3、-1〜2)を使い、選んだコインを手札の数字分増減させる。
  • 1ターンごとに1枚補充される。
  • 最終的に自分の色のコイン同士の差が得点となる。
    • 例えば自分が「紫」「緑」のコインで、それぞれ「紫:8枚」「緑:2枚」でゲーム終了した場合「紫-緑」で「+6」となる。
  • 「ジャッジ」を選択すると、相手のコインが何色かを当てる選択となる。当たった場合は+2点となるが、逆に間違えると相手に+1点となってしまう。
  • 手札によってコインを置き、どれかの色のコインを10枚にした場合、ゴールボーナスとして+2点される。
  • 最終的にはどれかの色のコインが10枚置かれるか、10ターン経過(カードを両者が10枚使う)とゲーム終了。終了時点で持ち点の高いほうが勝者となる。

↑これが、このゲームの基本ルールとなる。
基本ルールそのものは簡単だが、肝心のゲームのほうは予想以上に奥深い。
 ゲーム中は常に相手の「ジャッジ」を巡って相手の手に目を見張らせ、いかに敵の目をかいくぐって得点を稼ぐか、が焦点となる。

 たとえば、相手のジャッジを潜り抜け、ミスらせるために初手にわざと関係のない色のコインを+3してみる。
 あるいは、自分のコインではなく相手のコインを増やし、間接的に得点を下げる*1
 または、ジャッジの点に目をつぶって、ひたすらに一色のコインを増やしてしまい、一気に10枚ゴールボーナスを狙う等々。

 シンプルなルールゆえに少しプレイしただけでも理解でき、コインを増減させるカード自体はまったくランダムで配られるため、ほどほどに運の要素も混じり、上級者が一方的に勝つような展開にもなりづらい。
 500円とお安く、それでいて皆で手軽に遊べるボードゲームとしてオススメできる。

*1:最終点はコインの色の差分で決まるので、相手のコインを増やすことで差を減らし、結果的に得点を減らすことになる