PS4版「聖剣伝説3 Trials of Mana」レビュー

  ついこの間、ブックオフで安くなっていたところを購入したPS4版「聖剣伝説3」を一通り攻略したので今更ながらレビュー。

  • 取り合えず第6章(SFC版のストーリー本編)クリアまで攻略。2年ほど前にセーブデーターを引き継げる体験版をプレイしていましたが、それを抜きで改めて最初からプレイして(さすがに2年前とか操作自体覚えてなかったので…)、大体24時間ぐらい。

 

 タイトル画面はぱっと見、SFC版と同じだと思ってたら、結構キャラの順番が違ってたw 

 

 聖剣伝説3は最初にパーティメンバーを6人から3人選び、それによってストーリーが変わってくるシステムとなっている。今回は女3人パーティをチョイス。

  • SFC版でも一度このパターンでプレイしたことあるのですが、アンジェラが(というか攻撃魔法全般が)使い辛すぎて断念したんですよね。

 

 主人公はリースを選択。というかSFC時代だとそこまで気にならなかったですが、こうして3Dグラフィックとして出されるとこの格好いろいろ突っ込みどころ多いですねw 無駄に露出が多いこともそうなんですが、その肩の奴どうやってつけているの…。

 

 グラフィックは表情の乏しさが気になるものの、造形自体は割と悪くない感じ。特にモブは良い感じです。ローラント兵とアルテナ兵のインパクトが凄い。

 

 個人的な一押し、町人1のお姉さん。なぜかモブのレベルが高い世界ですねw

 

 美獣がマジで「美獣」って感じのビジュアルに。というか割と無表情気味な主人公面々よりも表情良く出来てるなぁ…。

 

 ビジュアル以外にもアクション面の評価としては、序盤こそコンボ数が少なくイマイチな印象でしたが、クラスチェンジを挟んだあたりからコンボルートの増加や使える魔法などが増え、予告攻撃の回避などどんどん多彩になって面白さが分かってくる。

  • ボス戦の難易度は割と高め。ギミックによって単純なゴリ押しが効かないなど、知識がないと攻略の難しい敵も多い。特に序盤の片方を蘇生する「ビルとベン」、吹き飛ばしとカメラ視点の悪さがキツイ「ジェノア」、今回のリースルート終盤で即死攻撃を連発してくる「邪眼の伯爵」戦あたりが特に厳しかった印象。
  • ↑の写真の「ゼーブルファー」からもきっちり「ヘルサザンクロス」を貰って昇天した。脳裏をポプテピピックのあのシーンがよぎってしまったよw
  • 後半ボスは属性効果を付与する「セイバー」系をうまく活用するとかなり戦いやすくなります。アンジェラで魔法を選択→「弱点」と出る属性の「セイバー」を付与するという若干ズルい手で的確に弱点がつけるぞw

 

 リメイク版の追加要素としては、世界各地に隠れている「さぼてん君」という収集要素があります。こいつが「ちゃんと探索していないと見つけづらい」「でもたまたま見つかることもあるかも?」ぐらいの絶妙な位置に隠れています。自力で探すにはそこそこ難しい感じですね。

 

 集めていくと、「店の販売価格が安くなる」「逃走までの時間が短くなる」など割と実用的な効果が得られます。取り合えずブラックマーケットの商品が増える30匹までは集めるのが良さげかな。

 

 最終的にはクラスチェンジ素材や武器防具が出る種を集めたりしているうちにLV80ぐらいまで上がってた。さすがにここまでくるとラスボスも楽勝。

 

 というわけでエンディング。なんだかんだとクリアまでプレイしたRPGは久しぶりな気がします。

  • 良かった点としては「リメイクに際して改変した箇所が少ない」こと。クリア後追加ストーリーこそありますが、通常ストーリークリアのあたりまでは割とオリジナルに忠実…というか妙に間延びする後半の展開までそのまんまである。昨今の改悪が多くなりがちなリメイクものが蔓延る現代で、逆にここまで忠実に再現している点は評価できる(テキストのそっけなさまで忠実なのはさすがにどうかとは思うが…)。
  • 難点は(体験版の時からも指摘していましたが)カメラ関連がとにかく悪い。「壁際だとキャラが見えない」「ロックオンが使いづらい」という部分はそのままなうえ、「魔法のエフェクトが派手過ぎて何も見えなくなる」も重なって、終盤あたりだと軽く地獄が見れます。マジでこの点は擁護できねぇ…。

 リメイク作としてはまぁそこそこ。10点満点中7点ぐらいかな? カメラ関連の癖の強さが無ければもうちょい評価高かったかも。PCあたりでMOD入れて遊べばそこまで気にならないかもしれない。