<*クリア後の感想ですので、いくつかネタバレがあります。まだクリアしていない方はご注意ください*>
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2011/01/06
- メディア: Video Game
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佳作ではあったが「サガ」シリーズとは呼べなかった旧「サガ３」を再構築した結果、RPGとしても「サガ」シリーズの一本としても非常に良質なゲームに生まれ変わりました。いや、ほんと旧作のストーリーを活かしつつ、よくココまで「サガ」シリーズらしさをプラスし、その上で面白いリメイクを作ったモンです。
- 「肉」や「ネジ」は、前半ではいろいろな種族になることで各ステータスや武器熟練度を上げることが重要でしたが、後半は種族変更せずに獲得できるスキルを見ながら取っていくのがかなり重要。特に「○聖攻撃」と「○連携強化」の2スキルは有ると無いとでは桁違いにダメージが変わります。この二つのスキルを覚えさせて後半挑むべし。
- ちと気になった点として、旧作では4本の聖剣の威力がとても強く（というか取らないと話にならない）、「聖剣がないとラグナは倒せない」という設定にも意味がありましたが、今回はさほど強くない（他の武器で十分間に合う）ため、なんでわざわざ聖剣を狙っていたのか疑問が。
- 逆に後半無茶苦茶強い「体術」と「フレア」。体術は威力が高く攻撃が素早い。単体攻撃しかないのが難点だが、逆にボス戦だと全く気にならない。フレアは、「古の魔術辞典」「永遠の魔術辞典」のどちらでも使え、消費もわずか1でありながらザコ敵に2000オーバーのダメージを与えるリーサルウェポン。余りに威力がありすぎて意図的に封印したぐらい。
- あと旧作から大きく変わっていたところとして「大阪色が無くなっていた」事ｗ いや、当たり前なんですが、個人的にいつ「くいだおれ」が出てくるかワクワクしていたのにｗ むしろアレはわざと残して欲しかった。
- ラスボスである「ラグナ」ですが、旧作にない形態への変身は今回も健在。元々がボスとは思えない「肉の塊に触手」という地味きわまりない（そしてグロイ）見た目から、水の塊が目玉型モンスターの形をしたような姿へと変化。･･･うん、やっぱり格好悪いぞコレｗ
- 一応ストーリー的には「ラグナは水の化身」であることからこんな姿になったわけで、きちんと「世界を滅ぼす手段が水瓶」である意味を補完しているので悪くないですが。ただやっぱりビジュアルに恵まれない神様です。
- ついでに言うと、そんなに強くない。ボラージュさんは回復に専念して貰い、他の4人が連携を組んでいけばわりとあっさり倒せます。途中でラグナスモールという小さい分身を放ってくるので、フレア連打が一番効率がよいかと。
- ここに来た時、フレアの残り回数が少なくなっていたことに気がつかずに戦闘に入ってしまい、ぎりぎり最後の一発でラグナを撃破しました。ボスの強さ以上に武器の残り回数にヒヤヒヤさせられるとはｗ
そしてラスボス後に戦うことになる裏ボスであるステスロス仮面こと「ワンダラー」。その正体は最終パーティメンバーであるボラージュその人。ストーリーの流れでうすうす分かっていましたが、GB版をプレイした身としてはやはり驚いた。GB版ではただのおっさんだったのに今作ではいきなり黒幕なんだものｗ
- 最初はボラージュの格好で、途中からワンダラーとして戦うことになるのですが正直変身前の方が強いですｗ
- ボラージュ時は時々使ってくる「ダミアン」の破壊力が尋常じゃない。コレを喰らうと大体1500近いダメージを受けることもザラなので、魔力を上げる装備と「マインガ」などで魔力アップを行なって多少でもダメージを減らしておくべし。
- ワンダラーとの戦闘ではタイムギアを使用した「未来ワンダラー」と「未来ボラージュ」を出してくる。当然のようにタイムギアを使った現在ドライブなども多用してくるので運が悪いと1ターンに2000近いダメージを受けることもある。ただ、単発の攻撃はそれほどの威力でもなく、最初からいるワンダラーのみ倒せば良いので他の奴らは基本無視でかまわない（たぶんフレアに巻き込まれて勝手に死ぬため）。
サガ2DS版が原作に忠実なリメイクなら、こちらは原作を完全に再構築しまくったリメイクと言うより準新作。もともとストーリーなどは悪くなかっただけに、サガらしさを加えより完全版といったところでしょうか？ 個人的にはサガ2DSよりも気にいったぐらい。相変わらずスクウェアはDSのリメイクでは良い仕事してる。
続けてのリメイクで場が暖まったところで、次はぜひ新作「サガ4」を期待していますｗ
