Switch版「食魂徒(シクホンド)」レビュー

 今週もコロナ休み。暇を持て余しつつも、いよいよ会社が不安になりつつある今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。

 

 さて、そんな状況では開き直ってゲームをするぐらいしかないですね。ということで先日購入したSwitchアケコン使って遊べるゲームを探していたところ見つけたのが本日の一本「食魂徒(シクホンド)」。

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↑「シクホンド」と読む。意味は分からん。

 バリバリにアジアンな雰囲気漂う独特のデザインが異様に目を引きます(e-ショップでも凄い存在感)。どうやら韓国製っぽい?

 ジャンルとしては弾幕シューティングゲーム。というかちょっとプレイすればわかるが、無茶苦茶「東方シリーズ」に影響を受けまくっている感じの内容です。

 

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↑キャラ名がさすがに適当過ぎないかw

 

 まずゲーム開始時は難易度の選択および使用キャラの選択をします。このあたりは東方シリーズっぽさ全開でふふっとなるw

  • 「匂魂使者」という謎の女と、「少女」というそのまま女学生風味の少女という2キャラから選択。いわゆる拡散弾と集中弾のキャラ。どっちでも極端な難易度差はない気がしますので初めは好みで良いかも。
  • というか「少女」って名前ないのか…。「匂魂使者」も良く見たら肩書っぽいし。多分この二人は妖怪退治を行っている何者かであると解釈した。

 

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↑背景とかはかなり美しい。

 東方シリーズが和風な雰囲気を持つシューティングとすれば、こちらはアジアン大陸風味な背景、敵キャラは非常に独特で良い雰囲気。音楽も凄くそれっぽい。

  • ゲームシステムとしては非常にオーソドックスな弾幕シューティング。通常攻撃ほか、自機の速度を弱める、ボムといった基本的な操作系。
  • 独特なシステム(実は元ネタがありそうだけど)としては、敵弾に近づいていくとゲージが溜まり、最大まで溜まると「魂吸収モード」として一時的に敵弾吸収かつ強力な攻撃となり、一気に敵を殲滅かつ得点を稼ぎだすことができます。非常にリターンが大きいモードなので、リスクを承知で敵弾をいかにぎりぎり躱していくかというプレイになります。弾幕シューティングとしては非常に正しいw

 

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↑ボス敵は結構グロテスク。

 ステージラストのボスキャラは基本女性?なのだが、美女ではなく、どちらかといえばグロテスクな妖怪チックなデザイン。ゲージを削っていくとよりグロい姿になる演出などもあり、この点は東方シリーズというよりも「ぐわんげ」を連想した(わかる人にしかわからないたとえ)。

 ゲームバランスが破綻したような箇所も特になく、コンテニューも無限なため難易度自体はシューティングとしては低め。

 特に魂吸収を使った稼ぎはなかなか熱く、美しい弾幕を一気に得点ボーナスに変換していく爽快感は中々のもの。

 

 とまぁ、弾幕シューティングとしてはジェネリック東方という評価で終わらない独特の魅力を持つゲームなのですが、気になる点もいくつか。

  • 特に個人的に気になったのが「ストーリーがないこと」。せっかく素晴らしいアートワークでアジアンな独特の雰囲気が魅力的なのにキャラクターが一切何も語らないため、どういう世界観なのかどういうキャラ達なのかが全く分からない。ここはマジで惜しい。モードがいくつもあるのだからストーリーモードも入れてほしかった。
  • またこれは私の環境だけかもしれませんが、なぜかネットワークのスコアランキングを取得できません。読み込みしている気配はあるのですが何も表示されないという状態。プレイしているのが私だけということもないはずなのですが…。

 

 総評としては割と良く出来たシューティング。何となく購入したのですが全然値段分は楽しめます。韓国のゲームといえばMMOとかのイメージでしたが、こういうゲームも作っているんですね。