「名探偵ピカチュウ」を見てきた

  ついに公開された「実写版ポケットモンスター」こと「名探偵ピカチュウ」。せっかくのGWなので見てみ来ました。

 見に行ったのはレイトショー。かつ字幕放送という条件だったにもかかわらず、座席のほとんどが埋まっているという人気ぶりに驚いた。さすがはポケモン

 というわけでネタバレ感想などを。

 

  • 公開前のPVではふさふさのぬいぐるみっぽい質感だったピカチュウが非常に印象的でしたが、本編で見てるとこいつかなり表情豊かでおっさん声が気にならないぐらいの愛嬌があり、従来のピカチュウ感からだいぶかけ離れたキャラなのに、かなり主人公の相棒しています。タイトルが「名探偵ピカチュウ」なのに探偵としてはだいぶポンコツ気味なので、主人公ティムの見せ場も奪っていかないあたりは結構おいしいキャラだったw
  • というかピカチュウがライアン・レイノズルの渋声で話すというだけで無茶苦茶面白い絵面なのに、ラストのラストにちょこっと本人が出てくるのは非常にずるいw 今回は字幕版でしたが、吹替だとあのピカチュウの渋声がどうなっているのかが凄い気になるw
  • 全体的なストーリーはすごくハリウッドらしい「親子が絆を取り戻す物語」的な内容で、その点では可もなく不可もなくといった感じなのですが、あのポケモンが街に溶け込んでいるという独特の世界観は非常に魅力的。序盤はちょっと冗長かなってところがありますが、中盤から謎の研究所へと移ったあたりから一気に話が進み、そこから街一つを巻き込む大騒動にという流れはすごくポケモン本編のイベント味があります。
  • 活躍するポケモンも、ピカチュウミュウツー、あとはリザードンゲッコウガといったメジャーどころに混ざって、妙に渋いやつが混ざっているのも見どころ。ベロリンガとかブルーとかバリアードとかエイパムとかドゴームとかネマシュとか。中でもドダイドスはやたらと目立っていた(あそこだけ怪獣映画っぽかったw)りと、この絶妙なチョイスからも、この映画ポケモン好きな人たちが作ったんだなぁ感が半端ない。

 なんだかんだですごく「ポケモン」している面白い映画でした。最後のエンディング(映画キャストのイラスト)まで楽しめます。

  • この映画の終わりに「ミュウツーの逆襲」リメイク映画のCMを挟むセンスよw 

 あえて言えば詰め込みすぎ盛沢山の内容なので、もう少し時間が長くても良かった(上映時間105分ですが120分ぐらいでもよかった)。実質的にポケモンバトルが2回しかないんですが、最後のバトルは見ごたえがあったので、もう少しバリバリのバトル展開も欲しかったかな(ポケモン的に)。

 というかマジで世界観は本当に良いので、この世界を舞台にしてまた別の映画を作ってほしいところです。子供向けの冒険もの(それこそポケモン本編らしいものになっちゃいますが)あたりはぜひ見てみたい。