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その名の通り、あの有名なコンシューマボードゲームの雄「いただきストリート」のカードゲーム版である。
さて、いたスト原作はいわゆるモノポリーオマージュのゲームだが、このカードゲームは「ハゲタカのえじき」に代表されるバッティングゲーム要素を取り入れたゲームとなっている。
ラウンド開始時に、親プレイヤー(このゲームでは「オーナー」という呼称)は、「店舗カード」の山札からプレイヤー人数の分だけカードを引き、1〜5までの「場所カード」(これもプレイヤー人数分並べます)の下に一枚ずつ配置していきます。
↑カード配置中。順番はオーナーが自由に決められます。
店舗カードを並べた後、各プレイヤーは手札から「キャラクターカード」を1枚伏せて出し、一斉に公開してカードの大小を比較します。
数字の大きい順に場所の1から順に並べ、その場所にある店舗カードをカードを出したプレイヤーが獲得します。
↑キャラクターカード。SFC版のキャラに準拠。1〜5までと10の6種類の数字がある。
このとき、カードの数字がバッティングしたプレイヤーはカードを獲得できません。全員がバッティングでカードを獲得できなかった場合、場に並べたカードはすべてオーナーが総取りとなります。
- 場のカードはオーナーが自在に決められることと、キャラクターカードの数字の種類が少ないこともあってかなりの割合でバッティングが発生します。全員バッティング時にはオーナー総取りのルールもあってこのカードのやりとりはかなり熱い読み合い。
店舗カードはいくつか種類が有り、まず100〜1000まで価格のカードが書かれた「物件カード」。これらのカードはゲーム終了時に描かれている数字がそのまま得点となります。
↑物件カード。店舗の種類ごとに点数が決まっている。
得点計算時の特殊ルールとして「同一種類(価格)の物件を4枚以上集めた場合、1枚ごとに価格1000として扱う」というものがある(いたストの独占状態みたいなもの)。
これにより得点が低めの物件であってもまとめて集める意味があり、店舗獲得時の駆け引きを熱くします。
- また、上記の「空き地」カードは手元に獲得済みの任意の店舗として扱うことができるカード。独占に成功しなかった場合は価値0にしかならないが、独占を成功させやすくなるカードなので、あとわずかで店舗独占ができる場合などに活用したい。
- 店舗カードの中には上記のようにマイナス点となるカードや、価値の高いカードが破棄される「バブル崩壊」などもあり、逆にバッティングさせてカードを取らないようにする戦術も時に必要。
最終的に店舗カードの山が切れたところでゲーム終了。獲得した特典が最も高いプレイヤーが勝者となります。
国産かつ原作あり(しかもボードゲームのカードゲーム化)のゲームでありながら、元のゲームのエッセンスを残しつつ大胆にアレンジした傑作。
バッティング系ゲームとしては適度な軽さと駆け引き要素、そして逆転要素が有り、個人的にはかなり面白いゲームだと思います。これだけのゲームがこんな昔(20年近く前)に出ていたとは・・・。
- なぜか未だにAmazonに新品があったことに驚いた。なお、私が購入したこのセットが最後のものだった模様w