SOUL SACRIFICE ソウル・サクリファイス (通常版) - PSVita
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2013/03/07
- メディア: Video Game
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というわけで、PSVita購入時点から注目していた「ソウルサクリファイス」をレビュー。
10時間ぐらいプレイした時点での感想を。
まず目に付くのはその特異なビジュアル。というかよくこれCERO:Dで通ったものだ。作中何度も「殺人」を繰り返していくというゲームシステムといいグロテスク、残虐極まりない描写といい、CERO:Zでも通りそうなレベルなのに。
ただ、その残虐さがきっちりと、ストーリー上の「魔法使い」という設定に噛み合っているのが素晴らしい。
- 既に死んでしまった魔法使いの記憶を魔道書リブロムを通して追体験していくというストーリーが、何度もクエストを繰り返していくゲーム内容にマッチしており、本の内容を書き換えることでクエストを分岐させていったりと、ゲーム内容と設定がきっちり噛み合っているのも好印象。
- 登場人物も顔などはほとんど見えないのにインパクト抜群で、短い時間で強烈な印象を与えてくれる。特にしゃべる魔道書リブロムが良い相棒っぷり。特に意味はないのにこいつに無駄に話しかけてしまいますw
戦闘は限られたフィールド上の中を巡ってモンスターと戦っていくという「モンハン式」ですが、ゲームルールの違いでバッチリ差別化されています。クエストごとの時間もモンハンほどには長くなく(少なくとも現時点では)、1クエストが短めで繰り返しプレイしやすいのも良いところ。
- プレイヤーには6つまで「供物」(武器)を装備でき、それらを駆使して戦闘を繰り広げていくのですが、それぞれの供物には使用回数が定められていて無駄打ち厳禁。クエストに登場するモンスターに合わせて装備を変え、素早く倒すことが求められます。
- 戦闘フィールド内には供物の使用回数が回復できるポイントが点在しているため、これらをうまく利用していくことも必要。
- 戦闘評価は「素早く追体験をクリアした」「カウンターで敵を攻撃した」「敵の弱点をついた」などの評価点をクリアしてくことで上がり、点数が高いほどよりよい報酬が得られるという方式。どのクエストでどの報酬がもらえるかは前もってわかるが、点数しだいでは報酬として出てこないため、必然的に高評価を目指していくことになります。単純に倒せばいいってわけでもないため、一戦ごとに結構な緊張感が味わえます。
- また、味方が戦闘中に倒れたときに「生贄」に捧げることで強烈な魔法が使用できたり(当然味方は死亡する)、体力が減った時に使用できる一撃必殺技「禁呪」は使用すると強烈なデメリットが生じたりと(全身火傷を追って防御力が恒久的に下がる等)、何かを犠牲にして魔物を倒すという物語のテーマに沿った攻撃方法も魅力的。
- 気になった点として、クエスト一覧の難易度の表示が当てにならなすぎるw 上級モンスター(人が魔物化したやつ)が出るは実際の表示よりもかなり難易度が跳ね上がるといってもいいでしょう。
- 特に魔法使いの試験に登場する「ハーピー」は序盤も序盤なのに異様に強い。いわゆる壁モンスター。
- また操作していて気になったところは、右スティックのカメラ操作は意外と動きが遅く、「グール」などの空を飛ぶモンスター相手だとカメラを合わせるのが難しい。一応ロックオンはあるのですが妙に使いづらい(あんまり固定できない)のも気になる。空飛ぶ敵はなるべく一度ロックしたら目を離さずに倒しきってしまうほうがいいかも。
- これがなくとも飛行系の魔物は倒しづらく、時間がかかる=評価が下がるとなりがちなので、飛行系対策は常に心がけるべし。追尾系の遠距離攻撃である「鉄風車の翼片」はその意味でも便利。
- あと、マップ中のアイテムを拾ったりするボタンが「×」ボタンに割り振られているのですが、これ緊急回避でも使用するボタンなため、うっかりアイテムの目の前に出て緊急回避しそこねる時がありますw 戦闘中はなるべくアイテムのそばに寄らないか、人型の魔物に接触する前にとっととアイテムを回収してしまうかしたほうがいいでしょう。
まだ10時間ぐらいだが、かなりハマっている。ダークな雰囲気と、それを取り込んだゲームシステムが、好きな人間には堪らないタイプのゲーム(無論、雰囲気がグロすぎてハマれない人も多いだろうけど)。