本日のボードゲームレビューはこのたび日本語版が発売された傑作アブストラクトゲーム「それはオレの魚だ!」。
それはオレの魚だ! (Hey Thats My Fish!) 完全日本語版 ボードゲーム
- 出版社/メーカー: アークライト
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: おもちゃ&ホビー
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海外での初版がたしか2003年だったと思うので、実に8年の時を経ての日本語版発売。
↑タイル初期配置。このプレイは2人用なのでペンギンは4匹いる状態でスタート。
ルールは非常に単純明快。最初に魚タイルを並べたのち、自分のペンギンコマを一匹ずつ順番に置いていきます。
- 魚タイルには1〜3匹描かれたタイルがそれぞれあり、最初に置けるのは1匹描かれたタイルのみ。
- 何匹のペンギンを置くかはプレイ人数しだい。2人プレイでは4匹、3人だと3匹、4人だと2匹置く。
プレイヤーは自分の手番になったら、自分の色のペンギンコマを1匹動かす。このとき、自分の「スタート地点」にあった魚タイルを取る。この魚タイルに書かれた魚の数が最終的な得点となる。
- ペンギンの移動は、ペンギンから直線状であればどこまでも移動できる。ただし、間に別のペンギンがいたり、魚タイルがない場所があった場合はそこで止まる。
↑ゲームが進んだところ。真ん中あたりを境に全体が切り離しされつつある。
あとは全部のペンギンを動かすことが出来なくなるまでプレイし、最後にペンギンが載っている魚タイルを回収し、獲得した魚の数をカウント。一番魚が多いプレイヤーの勝利となる。
- どうやらこの最後に載っていたタイルが取れるルールは新版になってからのルールらしい? どなたか知っている人は教えてください。
ルールは本当にこれだけ。非常にシンプルでわかりやすいルールなのに、その内容は奥深い。どうやって他のペンギンを狭い範囲に分断するか、あるいは自分だけが取れる範囲に分断してしまうか、などの駆け引きがそこかしこで発生するため、布石に次ぐ布石の打ち合い。
見た目の可愛らしさに反比例するような、かなり本格派のアブストラクトゲーム。2人プレイがかなり熱いので、家族同士で遊ぶのにも向いています。
難点といえば、最初にタイルを並べるのがちと面倒なぐらいかな? それ以外では本当に突っ込みどころがない出来。
- ゲームルール以外だと、どうしてペンギンのくせに氷の上から動けないの? 泳げないの? バカなの?という突っ込みはあるw
これだけの出来で、日本語版は1680円という格安価格(旧版だと高かった)。これからドイツゲームを始めてみようという人にも手軽に買える価格なのが嬉しいです(もちろんマニアにもおすすめですが)。
- ヴァリアントルールとして「ペンギンはどこかにぶつかるまで止まれない(滑り続ける)」ルールもおすすめ。これを採用すると全く別の脳みそを使う別ゲーに早変わりします。