ゲームになった映画たち 完全版 (GAME SIDE BOOKS) (GAMESIDE BOOKS)
- 作者: ジャンクハンター吉田
- 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
- 発売日: 2011/03/31
- メディア: 大型本
- 購入: 5人 クリック: 66回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
というわけで、つい先日のゲームレジェンドにて手に入れた「ゲームになった映画たち【完全版】」。2008年に発売した同タイトルの完全版ということだが、そちらは残念ながら持っていないので比較とかは出来ません。
- まず何が凄いって、作者のジャンクハンター吉田さん、この著書に出てくる全映画を見て、全ゲームをプレイしたうえで書いていること。ページ数だけで250ページ以上、作品数はえらいことになっているってのに、その情熱と根性にひたすら感服。
- つーか日本未公開の映画や未発売のゲームの紹介も結構多い。筆者の映画好き&シネマゲーム好きが偲ばれます。
- 「監督別」のコーナーは映画監督別にゲーム紹介されているのだが、やっぱりというか予想通りというかスピルバーグ作が多い。
- 「俳優別」のコーナーは、なぜか最初に上げられているのがシュワルツネッガーでもスタローンでもなくジョニー・デップ。なぜだw
- まぁ「アリス・イン・ワンダーランド」は結構面白そうだけど。特にDS版のデフォルメされたマッドハッター(ジョニーデップ)が妙に可愛らしいしw
- シュワルツネッガーの作品だとやはり「ターミネーター」あたりは非常に大量にゲーム化されているがなんかコレはあまり良作がなかったような気が。アーケードのガンシューティングぐらいしか面白かった印象にない。
- スタローンはやっぱりゲーム向きの映画が多い・・・というかロッキーとランボーのふたつで十分多いしね。というかFC版「ランボー」の印象が私の中で強すぎる*3w 「エクスペンタブルズ」のブラウザゲーム版はなんというか「魂斗羅」チックで面白そうだ。
- ジャッキーチェンもけっこうゲーム化されたモノが多い・・・のだが、私の中ではジャッキーのゲームと言えばアーケード版「ジャッキー・チェン」に他ならないw 謎の実写取り込み格闘ゲームで、内容はまんま「モータルコンバット」的。フェタリティも当然搭載だが、ボスとして登場するジャッキーには使えないw
- ジョージクルーニーのページは「レザボア・ドックス」に「フロム・ダスク・ティル・ドーン」ってどっちもタランティーノじゃねぇかw 監督別のコーナーにあっても問題ないぞコレ。というか「レザボア・ドックス」にゲーム版があったことは知らなかっただけに驚いた。しかもちゃんと「耳削ぎ」がゲームシステムに組み込まれている模様w だれだよそんな要素ぶち込んだの(たしかに印象に残るシーンだけど)。
- 「SF&ファンタジー映画」「アクション映画&ドラマ」のコーナーはなんというか結構適当にぶち込まれた感が・・・。「エイリアン」や「プレデター」が「SF&ファンタジー映画」に含まれているのはまぁ分かるが、「バットマン」「キャットウーマン」をはじめとしたアメコミヒーローものも「SF&ファンタジー映画」にぶち込まれているのはちょっとどうなんだろう。
- SF映画の金字塔である「スターウォーズ」は100本以上のゲームがあるので一部だけ紹介されている。個人的にはニンテンドー64版「スターウォーズ」辺りが面白かったと思う(TPSのやつな)。まぁ、この本では紹介されていないんだが(なんかこんなのばっかりだな・・・)。
- 一番びびったのが「プラン9・フロム・アウタースペース」*4がゲーム化されていたこと。これ誰が得するんだw しかもこれ発売が1992年で、ティムバートンの「エド・ウッド」(1994年)より前でやんのw
- 「エイリアンVSプレデター」は意外にも映画版権版がPSPで発売された奴だけとおうのが驚いた。たしかにカプコンのアーケード版とか名作だったけど映画とは前々関係ないしね。
- 「マイケルジャクソン ムーンウォーカー」が映画原作だって知らない人も多いんだろうなぁ。メガドラ版なんて異常なまでに映画に沿っていて見返すと笑えますw あと映画関係ない「スペースチャンネル5」の紹介までされている辺り、筆者の人はひそかにマイケルファンなのだろうか。
- 「バットマン」もゲーム化が多い作品だけど、やはりサンソフトのFC版「バットマン」が凄く印象深い。面白かったけど死ぬほど難しいアクションゲームだった。
- 「スーパーマン」はなんというか、やはりニンテンドー64版「スーパーマン64」のインパクトが強すぎる*5w
- アクション映画の戦闘を飾るのは「007」シリーズ。やはりこのシリーズだと64版「ゴールデンアイ」が白眉の出来だった。テレビコマーシャルはアレだったが*6w
- 「ロッキー・ホラー・ショー」までゲーム化されていたのか・・・これ誰が得するんだという感じだがゲーム自体はよい出来らしい。
- 「ゴーストバスターズ」はやっぱりあの悪夢のFC版(これ自体はAtari2600版の移植だけど。セガマークIIIにも移植されてたはず)の印象が忘れられない。というかクリアできないw 海外でだけ発売されている「ゴーストバスターズ3」は凄く面白そうなだけに日本語版が出てくれないかなぁ。
- 「邦画」のコーナーは文字通り日本映画の中からゲーム化された作品の紹介。個人的には紹介作の中で面白かったのは(なぜか)カプコンからゲーム化された伊丹十三作品シリーズあたり。「マルサの女」や「スウィートホーム」はファミコン時代の傑作に数えて良いと思う。
- 「映画化されたゲームたち」のコーナーはその名の通り、元はゲームで後映画化をたどった作品の紹介なのだが、映画的に名作と言っていいのがほとんど無いのが悲しい。「バイオハザード」*7と「プリンス・オブ・ペルシャ」(個人的には微妙ですが)ぐらいか?
いや、これだけの量のゲーム&映画をきっちりとプレイ&鑑賞し、一冊にまとめ上げたことはやはり驚嘆します。値段はちと高め(2200円)なことと、本のサイズが微妙に大きいため本棚に収めにくいことだけが難点ですが、貴重なゲームの歴史を知る事が出来る一冊として資料価値は高いです。
*1:「Atari2600」というアメリカ産ハードに燦然と輝くクソゲーとして有名。
*2:ナムコ謹製のFC版スターウォーズに登場する謎の敵。ネタとしては一級品。
*3:どうみてもリンクの冒険まんまです。あれよりよほど不親切だしな。
*4:最低映画監督と呼ばれたエド・ウッドが1959年に公開したSF映画。私自身ちらっと見ただけだが、それだけでもう駄目駄目感がつどう内容だった。
*5:アメリカでもトップクラスに有名なクソゲー。マジでゴミのような内容なのでスーパーマンファンは怒って良いと思う。
*6:水野晴朗と浜村淳が出てた奴。今見てもなんでこの二人をチョイスしたのか謎。
*7:ただし名作なのはIIまで。